手紙を書くとは
手紙を書くとは恥ずかしさをいかに消化できるかにある
ことさら電子に乗せすぐ側に行ける今日に
恥ずかしく思うのは可笑しなことか
日をまたごうが、またぐまいが
私にとっては重い一歩なのである
手紙は、人と人を結びつける不思議な媒体だ。
文字の背後には、思いやりや愛情が込められ、深い感慨が宿るものであり。手紙を書くという行為は、単なるコミュニケーションの手段ではなく、心の結びつきを育む奇跡ではないか。
手紙を受け取ったとき、その紙の暖かみが私を包み込み、心の奥底に眠っている欲求が目覚め、手紙の魔法によって喜びや悲しみが鼓動のように響いてくる。
手紙は、単なる文字の羅列ではなく、感情の宝箱なのだ。
手紙の中には、詩的な言葉遣いや鮮やかな描写が織り込まれることがあり。伝えようとする言葉は、花のように優雅に舞い、心に様々なメロディを奏でると思う。文字に込められた光景や情景は、まるで夢のように鮮明に蘇り、心の底から溢れ出る感情に彩を添える。
私たちの内面的な動きや状況の変化を描く物語性を内包している。文字だけではなく、筆跡や印字の様子からも、手紙を書いた人の心の揺れや真摯な思いが伝わる。
手紙を書くことは、内省や哲学的な試行にも繋がり文字化を通じて、自身の思いや感じることを言葉にすることで、人生の意味や存在の本質についての深い思索に浸ることができ、ただコミュニケーションを図るだけでなく、魂の対話の場としての役割を果たすのである。
誰かに心を通わせる喜びをもたらし、手紙の行間から相手の存在を感じ、相手の世界に触れることができ、自身の内なる美と創造力を解き放つことにも繋がるのだ。
手紙を書くとは、自己と他を結ぶ架け橋であり、心の言葉が交わる場所で感情の深さや美しさを込め物質化する行為となる。
手紙とは、愛や思いやりが宿った魂の一片なのである。