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難しいと言われても小規模特認校を夢みる理由

31人の小学校が小規模特認校になること

なったとて
入学者が増える見込みはないだろうと言われる
増えたとて
わずか数人で教育環境は変わらないでしょうと言われる
市からの特別な支援を望めないなか
小規模特認校としての特色を地域から打ち出しアピールしていく
それをこの高齢化した地域が出来るとは思えないと言われる

姫路市で一昨年から小規模特認校になった小学校2校
27人中3人
53人中24人
の制度利用児童がいる
姫路市の人口は519,484人

相生市の人口は26,631人
地区の高齢化率は53.4%と市内で一番高い

たしかに
この数字を眺めて見て
そもそも少ない市内から
少ない子供の取り合いみたいに
うちに来てくれる子供がどれだけいるのか
数字だけを眺めたら
確かに厳しいと言わざるを得ない

この地域の魅力は
狭い路地と小さい家で構成された
ギュっと詰まった独特な空間
人が多かった時代に建てられた
密集した家々が並ぶ地区に
昔馴染みの者同士が隣り合って暮らしている
そこは確かに高齢者が多く
空き家がどんどん増えていっているのも事実

そんな地域にあるのが
看護小規模多機能型居宅介護支援事業所
さくらホームおおの家だ

私はこの地区の最大の魅力は
地域包括ケアシステムが
この地区の中では機能出来ていることだと思っている
狭い路地を自転車で
介護スタッフが各家々を訪問している日常
朝昼晩と身体を整え食事を提供する
必要な場合には
5回6回と伺いケアし話し笑い合う
その方と家族が望むのならば
最期まで自宅でを叶えることが出来る
それが可能な地域というのは
全国的にみてもそう多くないと思っている

地域の中で人が暮らし老いていく姿を
自然と目にする日常がある
訪問する介護スタッフ
車椅子で道を行く人
思うように動かなくなった身体で子供と関わる人がいる
それは実体験として子供が目にし感じることになると思う

そんなヤングケアラーを作ってくようなこと子供にさせたいとは思わない
老いや死なんて出来たら目にしたくないし知りたくもない
そう思って生きてく人ももちろんいるとは思う
自分の趣味嗜好を楽しむこと
明るく華やかな世界で生きていくこと
介護や福祉は専門家に任せたらいいと思って生きてく人もいるんだと思う
だけどね
みんな老いるしみんな思うようにならない時がくるから
明るく華やかな世界から突然老いを感じて絶望するより
いつかはみんな老いてくけど老いても笑って生きてけれると見て知ってたら
明るく華やかな今をより深く楽しめるはずだし
老いは突然ではなく想定内になるんだと思う
何より人とは
若くて元気で溌剌として活動できる者ばかりではないと知ること
多様性を感じ取れること
それは生きる力を育めると強く思う

だから地域に公立の小学校があるということは
それは市の財産だから
みすみす閉校にするなんて
ほんとにもったいないことだと
私は思っています


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