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スター女優へと羽ばたくキッカケとなった出世作映画5選!

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』/マーゴット・ロビー

製作年/2013年 原作/ジョーダン・ベルフォート 製作・監督/マーティン・スコセッシ 脚本/テレンス・ウィンター 出演/レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル

思い切りのよさに圧倒される!
マーゴット・ロビーの快進撃がはじまったのは、マーティン・スコセッシ監督作『ウルフ・オブ・ウォールストリート』から。レオナルド・ディカプリオ演じる実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの美人妻を演じ、「あの女優は誰?」と話題になった。金とドラッグにまみれたベルフォートの人生を終始ハイテンションで描く作品のため、マーゴット演じる妻ナオミも体当たりの過激な演技を披露。全裸で夫をベッドに誘ったり、子供部屋で“赤ちゃんプレイ”を楽しんだり。「当時はここまで注目されることになるとは思っていなかった」と後々語っているが、あっぱれすぎる熱演を経て、今の彼女がある。

『ロスト・イン・トランスレーション』/スカーレット・ヨハンソン

製作年/2003年 製作・監督・脚本/ソフィア・コッポラ 
出演/ビル・マーレイ、ジョバンニ・リビシ、アンナ・ファリス

引き込まれるような美しさで注目を集めた!
マーベル・シネマティック・ユニバースの一員として“世界で最も稼いだ女優”(米「フォーブス」誌調べ)の第1位に輝いたこともあるスカーレット・ヨハンソンだが、実力派女優としての評価がぐんと上がったのは『ロスト・イン・トランスレーション』でのこと。ソフィア・コッポラが東京で撮影した本作に、スカーレットはカメラマンの夫に同行して日本に来た若妻役で出演。異国で孤独な日々を過ごし、やがてベテラン俳優のボブ(ビル・マーレイ)と心を寄せ合う姿を抑えた調子で繊細に演じている。東京の雑踏を漂うように行く美しい姿も見どころ。同年公開の『真珠の耳飾りの少女』ともども各演技賞を席巻した。

『キック・アス』/クロエ・グレース・モレッツ

製作年/2010年 原作/マーク・ミラー、ジョン・S・ロミタ・Jr. 製作・監督・脚本/マシュー・ボーン 出演/アーロン・ジョンソン、ニコラス・ケイジ、クリストファー・ミンツ=プラッセ

少女の華麗な技と過激なセリフが衝撃的!
子役として活動し、11歳の時に撮影した『キック・アス』で世界的に大ブレイクしたクロエ・グレース・モレッツ。アメコミのスーパーヒーローに憧れる少年の活躍を描いた本作に、クロエは父親ともどもコスチュームに身を包んでヒーロー活動に励み、悪者を退治する“ヒット・ガール”役で登場。銃やナイフを操りながら華麗なアクションを披露するキュートな姿が話題になった。と同時に、ヒット・ガールのよろしくない言葉づかいと態度が物議を醸すという事態も。しかしながら、映画はその過激なユーモアも功を奏して大ヒットを記録し、続編も製作。クロエが26歳になった今も、彼女の代表作として挙げる声は多い。

『17歳のカルテ』/アンジェリーナ・ジョリー

製作年/1999年 原作/スザンナ・ケイセン 監督・脚本/ジェームズ・マンゴールド 
出演/ウィノナ・ライダー、クレア・デュバル、ブリタニー・マーフィ

アンジーの真髄がわかる傑作!
アンジェリーナ・ジョリーの近年の代表作として挙げられるのは『マレフィセント』シリーズなどだろうが、彼女が実力派女優として一躍注目を集めたのはジェームズ・マンゴールド監督作『17歳のカルテ』の時。精神病院に収容された少女リサをエキセントリックに演じた本作で、アカデミー賞助演女優賞を受賞した。思春期の不安定な少女たちが織りなす青春ストーリーの様相も濃い作品だが、金髪のロングヘアで“揺れる10代”を繊細かつ大胆に演じるアンジェリーナがとにかく魅力的。今や監督業や人道支援活動でも知られるが、女優アンジェリーナ・ジョリーの真髄を知りたいならこの作品から見はじめるのがおすすめ。

『モンスター』/シャーリーズ・セロン

製作年/2003年 監督・脚本/パティ・ジェンキンス 
出演/クリスティーナ・リッチ、ブルース・ダーン、リー・ターゲセン

悪役を演じ真のトップスターに!
実在の連続殺人犯アイリーン・ウォーノスを演じた『モンスター』で、アカデミー賞主演女優賞を受賞したシャーリーズ・セロン。もちろん、それ以前から大作映画への出演も多く、名の通った存在ではあったが、真のトップスターの道が開けたのはこの作品から。娼婦として暮らしながら愛する女性に出会い、彼女との日々を夢見て殺人を重ねる哀しき主人公を、13kgの増量と特殊メイクを辞さない熱演とともに表現した。その後は、屈強なアクションヒーローとなったり、恐ろしい悪役となったり、はたまた等身大の悩める女性になったり。役の幅が大いに広がったことからも、“シャーリーズ・セロン”を変えた1本と言える。

文=渡邉ひかる text:Hikaru Watanabe
photo by AFLO


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