祈り
修道女が祈る姿というのは実に美しいものだなあ。と私がしみじみ感じていたのは、昨夜の金曜ロードSHOW!『天使にラブソングを』を観ている時であった。今まで何度もこの映画を観ているが、あのシスターたちの神聖な祈りはいつも美しく輝いて私の目に映る。言わばああいう宗教的なものに惹かれやすいというわけ。無宗教なのに、何故だか宗教絡みのご縁を感じることが多々あるのだ。
キリスト教の幼稚園に通っていたし、幼い頃からよく観ていたのは『サウンドオブミュージック』のビデオだった。当時はVHS形式であったというのがまた…時代を感じる。いとおかし。
それから昨夜観た『天使にラブソングを』に関してはDVDに加えてミュージカル版(『シスターアクト』という演目)も来日公演・日本公演共に観劇している。そもそもミュージカルに宗教絡みの演目が多いということもあるのだが、私自身もそういう作品に何度か出演した。シスターの役も演った。
そんなこんなで
幼少期は幼稚園の教えにより神に祈りを捧げ、その後も
神に祈りを捧げる方々を画面上や舞台上で拝見し、
また自分自身も、お稽古場や舞台上で神に祈りを捧げていた。
思えばなんと祈りに溢れた人生であろうか。
そもそも祈りというものは宗教云々でなく人間の本質的な部分にあり、それぞれ認識は違えど誰もが意識的または無意識的に行なっているもの。斯く言う私も宗教関係なく日常で祈ることはよくある。
普段何気なく使う「がんばってね」や「げんきでね」も、相手の健康や無事を祈るもの。
食事の前の「いただきます」と食後の「ごちそうさま」にも、食物への感謝の祈りが込められている。
しかし、神に身を委ねた神父様やシスターの日常のそれは格段に輝かしいものだ。
沈黙の実りは祈り
祈りの実りは信仰
信仰の実りは愛
愛の実りは奉仕
奉仕の実りは平和
マザー・テレサ
このような思考を持って捧げる祈りは、やはりそんじょそこらの祈りとは違って見える。
どこか神秘的な魅力がある。
私は恐らくその神秘的な魅力に惹かれているのだろう。
昔から、"人は窮地に陥ると祈る"と耳にするが
世界中が大変なことになっている今
まさにそれを感じているところだ。
人が窮地に陥った時の祈りには、
不思議なことに
私が惹かれるあの神秘的な魅力を持つ祈りにどこか近いものを感じる。
一体何がそう感じさせているのか。
思うにそれは、"神との距離感"だ。
私がいつも惹きつけられてしまう
あの神秘的な魅力を持つ祈りは
神との距離感を近く感じられるのである。
神のお側での祈りに触れた時、
私はなんとも言えない気持ちになる。
なんとも言えない
それを言葉にするのがここですべき事でしょうが!と今ワタシがワタシにツッコミを入れたのだが、
やはり何度考えても言葉にできない感情というのは存在する。あの小田和正さんも昔からそう言っているではないか!「こと、ばに、、、できなぁあい」と。
昨日私が触れたのは
神のお側で生きるシスターたちのひたむきな姿。
心から湧き出る歌声で神を讃えるソウルフルな音楽。
その他いろいろ。
それを観て、聴いて、まさに言葉にできない気持ちが積もり積もった。心に溜まっていた水がどんどん押し流されて目から溢れ出した。
そう。私は相当感動していたのだ。
涙を流したからか、心身共にスッキリして良く眠れた。
おかげで今朝はとても良い目覚めだった。
ありがとう金曜日ロードSHOW。
わたしもまた、みんなと歌えますように。
そう心の中で唱え、
今日私は神に祈りを捧げたのだった。
❤︎最後まで読んで下さりありがとうございます。