マユスタイルの迷走

只今マユスタイル迷走中。

この看板を一生掲げて生きていくような

そんな気がしていた。

「眉毛」

それは顔の印象を大きく左右するパーツの一つと言えるだろう。

私は昔から純黒の眉がしっかり生えているのだが

その本来の自然な眉を一途に愛し続けることができずに別のマユスタイルにしたくなる事も。

学生時代は特に色んなマユスタイルに憧れた。

松雪泰子さんのような細眉
石田ゆり子さんのような太眉
木村カエラちゃんのような薄眉
小松菜奈ちゃんのような濃い眉　

若い子の定番、まっすぐ平行眉
キリリとデキる女風な上がり眉
か弱い柔らかさがある下がり眉

眉尻の角度や眉山の位置も様々である。

どれもそれぞれにステキで捨て難い。
そう思いながら、
自分勝手に色んなマユスタイルに挑戦した。

当時の私流スタイリング手法はというと
基本、マイナス形式。
もともとあるものを削ったり減らしたりしながら、顔という遊び場で眉あそびをしていた。

嬉しいことに、私の眉のターンオーバーはかなり正常。
色々な形を試して好き勝手にマユチェンを楽しんだとて、ある程度の時が経てばまたいつもと同じ眉毛が生える。上手くいかず失敗作となったときも、もうこの先ココには永遠に眉毛が生えない！なんて心配もなく、いつもの定位置にきちんと生えてくるのだ。
なんてお利口なんだろうか。

そのお利口な眉に甘えて
いろんなマユスタイルを試すうちに
私はすっかり迷走していた。

自分にぴったりの眉とは一体、、、

はたして自分にとってベストなマユスタイルとはどんなものか、と。

いろんな人の眉を真似たところで
それが自分にフィットするかどうかは別問題。

「他のパーツとのバランスってもんがあるじゃないの。」

鏡で顔を眺めながら、そう思ってもいた。

正直なところ、納得のいくマユスタイルにまだ一度も巡り会えていなかったのだ。

そうして初めはただのあそびであった眉あそびが、だんだんと自分のベストなマユスタイルを求める研究のようになってゆく。

だがしかし
試せば試すほど、見れば見るほど、変えれば変えるほど、ワカラナイ。

なかなか定まらず、
時に舞台仕様にする期間も挟みつつ
マユスタイルの迷走は続いていた。

こんなにも長い間迷走している原因は何か。
原因不明であった。

と、ある時『BEAUTY THE BIBLE』というAmazon prime videoの限定配信を観て"眉山の正しい位置"を初めて知った私は、
コレだああああ！と心の中で叫んだ。

今までいろんなマユスタイルを見て、試したつもりだったのに。なぜずっとコレを発見しなかったのかと不思議に思うくらいだったが、それより何より、ようやく訪れるであろう私のベストマユスタイル誕生の時が楽しみで仕方なかった。

一気にテンションが上がったその日から、
理想の眉山の位置を求めてのマユスタイリングが始まったのだが、新しいスタイルをきちんと確立させるためにまずはあの"本来の自然な眉"を取り戻したかった。

そんな時、不意に"長期のおうち時間"が到来！
ここぞとばかりに私は眉を暫く放置。
本来の眉を有効活用する為のこの放置期間がかなり良いリセットとなった。

そしてついに。

眉山の位置を再確立。

再確立したその位置はやはり正しかったのだろう。
なんと。
とてもいい感じなのである。
自分史上最高のマユスタイルがここに、、！

特に大きく変化させたわけではないが、
見落としていた小さなポイントをおさえたことで私のベストマユスタイルは誕生したのである。

めでたしめでたし。

いよいよ迷走が終わるのではないか。

そんな気がしている。

❤︎最後まで読んでくださりありがとうございます。