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3rd season; ヒマラヤ便り

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The diary of my cinematic ordinary life in northern India village.インドのお祭りや風習、日常。インドくるるん滞在…
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#日記

ヒマラヤ便り26号 世界の中心から

ナマステ〜!今日のヒマラヤ便りは、世界の中心からお届けします!ヒンドゥやチベット密教、そしてヨガやアーユルヴェーダに興味を持って独学で研究中、目の前にやってきたさまざまな事象に、"Curious!"が発動する。理解の及ばぬことは、深遠なる智慧として受け入れよう。 このような、雪の住処を眺めていたら、野口晴哉先生の言葉が浮かんできた。 まず自分から動くことだ。自分から出発することだ。しかしその意欲も、背骨が弱いと生じない。脊髄へ息を通すと自発的に動き出し、世界が為に一新する

ヒマラヤ便り23号 マントラの乱用

ナマステ!ヘッダーの写真は、部屋の窓から見える風景。鳥と雪山。 ヒマ(雪)と アラーヤ(住処)でヒマラヤ。『雪の住処』 女神パールヴァティ(烏摩妃)は、「山の娘」という意味で、単に山は「パルヴァット」。ヒンディは、女性を指すとき、語尾が『い』になるのが多いようです。シヴァ神の住処、聖山カイラッシュには、『ヤマ』(閻魔)が居て、ヤマの双子の妹、ヤムナー川の女神は『ヤミー』。「ヤクシャ夜叉」=「ヤクシニー」。「ダッカ」=「ダーキニー荼枳尼」など。 パールヴァティとガンガー(

ヒマラヤ便り22号 くるちゃんクルに来る

ナマステ〜! どうも最近、クル渓谷が私を呼んでいるっぽいので、行ってみます。クリシュナ(黒天)が導いてくれるようです。 「ポップコーン、モリモリガチャックッ!」と歌うように商品紹介をするお菓子売りがバスに乗り込んで、甘い誘惑を仕掛けてくる。「むりむり」と「もりもり」の間くらいの発音の「物」が気になった。でも買わないから何か未だにわからない。メロディが妙に頭に残った。今でもたまに思い出す。 くるちゃんは、クリシュナの導きで、インド人の避暑や保養やハネムーンに人気のあるリゾ

ヒマラヤ便り21号 レモンと唐辛子 ニンブミルチ

ナマステ〜! インドの店先には、マリーゴールドの花の鎖のほか、レモンとグリーンチリが飾られている。レモンは、「ニンブ」と呼ばれる、シークワーサー大の柑橘が主流だ。自炊できるようになって、ローカルの商店や八百屋さんで買い物をするようになった。ニンブは、早い段階で覚えた単語で得意顔で使っている。 手前左の籠にニンブが入っている。 「ジンジャーレモンハニー」は、冬の山生活の味方だし、「ニンブパニ」(レモン水)は、暑い都市部生活の味方だ。チベタン キャンプでは、「ニンブパニ」と

ヒマラヤ便り20号 好奇心

ナマステ!ここインドでは、"Curious! " "Curious!"とアリス並みに私の好奇心が発動されます。記憶を辿ってみれば、どこに居たって、母国に居る時でさえ、私の集注の源泉は「好奇心」でした。 くるちゃんは、男にはもてないが、子供にはめっちゃもてる説の検証。 数年前のお話。そらくんの小学校の運動会を見に行った。めいちゃんは幼稚園が終わって、小学校にやってきた。競技を見るより、お友達と遊ぶのに夢中なめいちゃん。お友達と花の蜜を吸いに行くから一緒にいかない?と誘われ、

ヒマラヤ便り19号 マリーゴールドと馬蹄

ナマステ! 今日は、ゲストハウスの働き者のお嫁さんが、娘と一緒にマリーゴールドを摘んで、糸を通していた。おうちの入り口にかける花の鎖を新調するそうだ。見学させてもらった。ガクがしっかりしていて、花柄がストロー状になっているので糸が通しやすい。 中南米が原産なのにフレンチマリーゴールドと呼ばれるTagetes patula クジャクソウ。小型の舌状花が一重のタイプはメキシカンマリーゴールドと呼ぶらしいので、写真のはメキシカン。インドだけど。地中の線虫を防除する成分が根から分

ヒマラヤ便り18号 イラクサのスープ

ナマステー!今日は、おじさんがランチにネトルスープを作ってくれる。アーユルヴェーダショップで見つけたネトルのことを聞いたら、実際に作ってくれることになった。 刺草(イラクサ) 英名 Nettle    イラクサ科イラクサ属の多年生植物。30〜50センチの高さになり、葉と茎に棘がある。イラクサ科を意味するラテン語 Urticaウルティカは、チクチクするという意味。トゲの基部にはアセチルコリンとヒスタミンを含んだ液体の入った嚢があり、トゲに触れその嚢が破れて皮膚につくと強い痛み

ヒマラヤ便り17号 道の途中で

ナマステ〜! ダベジーは、どうやら日本語を理解するらしい。ある時、伝わらないことは英語より日本語で言ってみる私が、「置くの?置くの?」とジェスチャーを交えて聞くと、「置くの!置くの!」と答えてくれた。(イントネーションは「奥の。」に近かったが。) 外国語を聞いていると、耳に残りやすい言葉があって、発する頻度もあるけど、自動的に入ってくるのがある。ニコたちの会話で、1つ耳に残った言葉があって、「○○○ってどういう意味?」と聞くと、アンドリュー王子が「その言葉は、ご婦人が使っ

ヒマラヤ便り16号 祭り 夜の部

ナマステ〜! 日が暮れて、雰囲気が変わり、少し感傷的になりました。 「こっからはみんな踊ってよーし!無礼講!」とアテレコしてみました。 ベテラン勢の踊りがはじまりました。 いい感じ! Is this love? 

ヒマラヤ便り15号 祭り 日暮れ時の部

ナマステ〜! 火が暮れてきて、踊りが始まりました! 盛り上がってきた〜!このまま夜の部へ突入!

ヒマラヤ便り14号 祭り 昼の部

ナマステー!今日は村のお祭りです。デヴが奥さんお手製のジャレビをくれました。いろんな意味で甘ーい。いくつかの隣村からもたくさんの人が集まり、   広場がにぎわっています。 女衆は、炊き出し。ジャレビ山盛り。黄色いオーニングが好き。 伝統衣装を纏った男女がペアで輪になります。 だんだん日が暮れてきました。音楽が谷に木霊し、中心に火が点けられました。 続く。 今日のかわいいちゃん。

ヒマラヤ便り12号 マニカランスイーツ

ダベお勧めチャイ屋を出て左側にスイーツ屋さんがある。           スイーツ屋さんは、祝いの席に欠かせないので、カーストが高い。       とおじさんが教えてくれた。 ファーストシーズンでは、偶然会ったゲストハウスの隣人デニスが、      路上で売ってる温かいグラブジャムンをシェアしてくれ、           歩きながら突いたが衝撃的甘さに震えた。                  「チャイの甘さも衝撃的だが、なんぼなんでもマニカランこれはやり過ぎでは?」とデニ

ヒマラヤ便り10号 マニカラン アタック

ナマステ! 今日は、バスに乗ってマニカランに行きます。                マニカランは、ヒンドゥとシークの巡礼の聖地で、シヴァ、ヴィシュヌ、クリシュナ、ラーマのヒンドゥ寺院とグルドワラ(シークのお寺)が点在し、標高は1760m ほど、温泉があります。マニカランは水晶の産出地としても有名です。聖地で産出されるこの水晶は、マニカラン水晶と呼ばれ、浄化効果とエネルギーを高める効果が特に強いそうです。おじさんは、この山自体が水晶だと言っていましたっけ。 野良牛さん達が

ヒマラヤ便り9号  रास्ता ラスタ 道

マタジ(お母さん)に挨拶をすると、                    ちょっとキレ気味に「ラスタ!ラスタ!」と言った。             私は「え?ラスタ?」と聞き返す。                     マタジは、そうだと言わんばかりに「ラスタ!」と答え、           私はまた「ラスタ?」と聞き返しながら、そんな訳ないかと思いつつ、     デヴが先日大きな街で買ってきたと自慢げに掲げたボブマーリーの旗に     目をやった。 マタジは、話にな