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【infini∞手帳術-009】CM1本分。

家にテレビが無く、昔ラジオ局の技術部門にいたのでCMといえば単位は20秒なのだった。(テレビだと15秒か30秒ですね)
この20秒、忘れっぽい私には記憶を形にする基準になっているといえる。
手帳を取り出し、付箋に書き留め、手帳をしまうまでは20秒あれば足りる。
何か思いついても、「後でいいや」と思ったらそれは2度と現れない。だから思いついた時にすぐ書いて残しておくことが大事なのだ。

衝動を無駄にしないために

そのためには、事前に手帳が自分のクセに合うような形になっている必要がある。前回書いたセッティングは本当に最低限の形なのである。
私の場合は、何も書くことがない時でも手帳を開いて、付箋ページに1枚ずつ付箋を隙間なく貼り付けたり、テーマ別の見出しページを作ったり、今まで書いた付箋を記録に残すかどうかの取捨選択をしたりする。
手元にあって、すぐ手を入れられる状態を普通にしておくことも大事である。

もう一つ大事なもの

それは筆記具である。当たり前だが、書くものがなければ手帳の意味がない。この手帳は元々がリングノートなのでペンホルダーというものがない。
だから、お弁当ベルトみたいなものでまとめておいたり、表紙にクリップ部分をかけておいたり、手帳用のペンホルダーを買ってきて付けたり、とにかく一緒に持ち歩けるようにする必要がある。
自分は付箋帳代わりのほぼ日手帳カバーにペンホルダーが2本分あるのでそれを利用している。本体の手帳にはペンホルダーは付けていない。
どのように持ち歩くかはあなた次第なのである。

筆記具のこだわり

最初はそのへんにあったペンで充分なのである。マジで。
とにかく衝動的に思いついたことを付箋に書ければそれでいいので。
そして、毎日何枚も付箋に書きこんでいくので思ったよりインクの減りは早くなると思う。中にはインクが無くなる瞬間に出会うこともあるくらいに。
そして使っていくと、ある程度細い線でくっきり書けて、たまに違う色もあったらいいなーと思うようになるだろう、いやなるはず。(希望)
私はほぼ日手帳時代からのジェットストリーム信者なところがあるので、今もメインで使っているのは4+1の0.7mm軸なのだけど、そのうちシリコングリップじゃなくて木材か竹の0.5mm軸に変更したいと思っている。(高い)
あとはSTYLE*FITの5色軸に茶・水色・黄緑・ピンク・紫の0.5mm軸を入れている。これでペンだけなら9色とシャーペンを持ち歩けるのだ。

いつも手元に

とにかく出かける鞄には初手の付箋帳(A6以下)と、infini∞手帳本体(B6)は必ず入っているし、仕事中でもデスクの上に置いてある。
作業着の胸ポケットにはツイストメモに付箋を貼ったものと4色ボールペンは必須。いつ何時でも、思いついたこと、作業中の健忘録、などなどを記入する。スマホを取り出せる場面にいるとは限らないのが仕事中なのである。
そして、暇な時間ができたら書いた付箋を目的別のページに貼り直したり、必要なページに書いて捨てたり、空いた場所に新たな付箋を貼ったりするのだ。

で、何がいいのか。

とにかく思いついた端から書いてしまうので『ずっと覚えている必要がない』というのが大きい。
手帳を開く習慣さえ忘れなければ、書いたことは忘れてていいし、なんなら書くことによって覚えやすいということもある。
手帳のことを聞かれた時には「脳の外付けHDD」と呼ぶこともある。
覚えておかなくてはならないことは手帳に預けてあるので、自分の脳みそは自由に思いついたり、アイデアをこねくりまわしたりすることに時間を割けるのだ。

というわけで、気軽に持ち歩いてどんどん付箋に書きこんでほしい。
そして頻繁に開いてほしい。情報の出し入れを習慣にしていってほしいのだ。

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