【infini∞手帳術-015】転居は突然に。
自分はどちらかというと安定志向なので、仕事も住居もできることなら長く続く方が良いのだが、住居を選ぶ時に築年数にこだわりが無さ過ぎて、これまで2度「アパート取り壊しのため退去」という目に遭っている。どちらも10年以上住んでいたので、2連続で。
おかげで、退去通知から半年以内に転居し終わらなければならないというタイムアタックを乗り切るために、前回の引っ越しではこの手帳術を応用していた。
カレンダーの準備
退去通知が届いたのが2022年の9月頭。書類には「2023年2月末までに」と書かれていた。猶予は半年なので何の問題もない文書である。
が、しかし。ここは雪国、12月には雪が積もってしまう。
自分の中でリミットは年内に設定し、9~12月の4か月分のカレンダーを用意して、左ページに「9,10月」、めくると「11,12月」が出てくるようにセットする。(見るためのページは右利きの場合左セットが基本)
そこから管理会社推薦の不動産屋とのやりとりが始まる…。
不動産屋との攻防
物件の担当者は他区の支店の人だったので、希望エリアの人を紹介してもらい、面談までの間に最初の準備をする
・住みたい部屋の条件をリフィル1枚にまず書き出す。
・思いつく限りの手続きをリフィル1枚に書き出す。
・起こったことを日付順に書き残していく。
この時、スマホに物件探しアプリを入れて、リフィルに書いた条件を入力して何件ヒットするかをメモしていった。
面談時には「早々に内見日を作ってイメージをかためていく」という点で意見が合って、条件を伝える時にリフィルが役に立った。
もらった名刺は11,12月カレンダーの裏に貼り付ける。そこが先頭ページだからだ。
その後、なんやかやで部屋も決まり、物件紹介の用紙を貼り込んだり、次に契約の日取りや必要書類のメモ、経費その他の折衝、すべてカレンダーの右ページにどんどん積むように足していったのである。
引っ越し業者との攻防
9,10月のカレンダーが終わるころには、引っ越し業者とのターンになる。
終わったカレンダーは右ページに倒し、11,12月のカレンダーが左ページになるようにする。
実は家族で住める広さの部屋から、明らかに独り暮らし向けの部屋に決まったので、物凄い量の荷物を捨てなければならなかったのだ。そこで活躍したのが、間取りリフィル。前後どちらの部屋も用意して、持っていける家具、荷物の量や、大型ごみになる家具のリスト、地域のごみ収集曜日のチェック、新居のサイズ計測、等々を引っ越しの日までに終わるようにスケジューリングしていった。
元オーナーとの攻防
取り壊す物件なのに「中に荷物を残すな」という言い分のため、こちらも「引っ越し荷物を出した後も自分で廃棄したいので、鍵の返納だけは当日じゃなくてもよくね?」的やり取りをし、新居に住みつつごみ回収日に合わせて旧宅のごみを出しに行く日々を数週間。
なんとか鍵を返す日にはアパート前には雪が積もっていた。
バス停で3つ分ほどの距離での引っ越しだからできた芸当ではあるけども、アクロバティックな4か月だった。
引っ越しハイからの脱出
自分で望んだ引っ越しではないため、心の準備もへったくれもなく始まり、コ□ナ禍真っ最中の出来事だったので、ここに書いてないアクシデントてんこ盛りだった。
蔵書リストなど作るひまもなく、NO LOOK 廃棄 状態で7割の本が消えていった。ほぼほぼ一人で作業していたため、全身筋肉痛は引っ越し後1か月以上続いたものだ。
そんな経験も2022年のリフィルの中にしっかり残っているのである。
まだ思い出にするにはキツイ内容ではあるけども。
そんな怒涛の4か月だったが、自分で作ったルールに則って手帳に書き込んでいくだけで、かなり乗り切れたのである。
どっちらかった作業や手続きも、リフィルに作ったToDoリストをつぶしていったらできたので、ぜひとも自分プロジェクトができた時には、やってみてほしいと思う。
「カレンダー」「リフィル」「付箋」「見出し」これだけで9割9分出来るので。