④【メンタル潰れました】今 辛い人や、もう頑張れないって思った時に読んでもらえたら😌💓Part4:私の事 そして詐欺にあいかける
話が逸れるのだけど私のことを少し紹介。
この時 私は看護師と銀座のホステスの仕事をかけもちしながら働いていた。稼ぐことが趣味だった。
はっきり言い切れるのだけど、私はお金が大好き。
どんなお金でもいいわけじゃない、人から貢がれるものじゃなくて 自分で稼ぐお金が大好き。
銀座の5本指に入る高級クラブ、そこのNo3まできた、私の月収は兼ねてから目標にしていた200万を超えていた。朝も昼も夜も働いていた。大変だけど楽しかったせいか さほど苦ではなかった。
そのうち ただ稼ぐだけじゃ認めてもらえないと感じ始めた。ホステスの仕事は真剣にやっていたし後ろめたいことはない、胸を張って言える。でも人によっては 所詮 水商売だろうという反応だった、これが許せなかった。
稼ぐ方法も意味があるものにしなければと思い考えだした、そしてまた 新しいことを始めた。
調子に乗り始めた私は 六本木交差点 徒歩2分の高級タワーマンションに住みだした。24時間在中のコンシェルジュ・ジム付き・車寄せはもちろん・プライベートラウンジ・ルームサービスまであった 。2LDK家賃57万。
バカラのグラス ・クリストフルの限定カトラリー ・290万のソファ ・こだわった家具 ・高級電化製品・寝室にはクイーンサイズのベッド。生活感も出さないようにして、シンプルでスタイリッシュというコンセプトをたててこだわったため 物は少なかったが おしゃれな空間だったと思う。来客には必ず褒められた。
けれど私の心の状態が不安定になりだした時、この一見整った 広くて無機質な部屋に1人でいると落ち着かなくなってきた。
足りないものはないはずなのに 何かが足りないと焦る。物欲はない、でも焦りからか もっと稼がなきゃいけない・全然お金が無い、こんな風に思っていた。
バッグパック一つで旅行ができた私はいなくなってた、色んな事に興味を持って行動できた私もいなくなってた。ただひたすら居心地の悪い部屋を警備していた。
どんどん不安定になり、ある日 発作中にどうしようもなくなって近くの心療内科を調べ、今から行けないか電話をした。
『今日はもう予約がいっぱいで 明日なら』と言われた。冷静に考えたら ただ事実を言ってるだけなんだけど、この返答に自分を拒絶されてるような気がして 絶望した、震えが止まらない。
他のクリニックにも電話をした、電話にでた看護師の声が冷たいと感じた。それに対しても 自分を拒絶されてると感じてまた絶望する、このクリニックは行っちゃダメだっていう考え方になる。ただそういう声と静かなトーンってだけなんだけど そう思えないの、そんなはずないのに 自分自身が拒否されてると感じてしまうの。そしてさらにパニック。
この時は考え方が○×(マルバツ)感覚だっと思う、白か黒しかないの グレーの判断ができなかった。そして○×の×の部分が圧倒的に多い考え方になっていた。
元気になった今 思うのは、医療者として接する時は病んでる人(身体でも心でも)への接し方はとても重要なんだって再認識できた。話し方や笑顔や目線の動き方 一つで 元気づけることもできるし その逆もある。ただしやりすぎもよろしくない、患者の依存先になって飲み込まれないよう線引きも必要。
話は戻って発作中の話の続き
近くですぐ受診可能なところ!これを探してググりまくった、1日4-6時間のカウンセリング1回で治ります10万円 みたいなところをみつけた。口コミもいい!ここしかない!
すぐに電話した、つながった時に言われたのが 「まずあなたの生活習慣を変えないと またすぐ元の状態に戻ると思います」ここまでは良かった。
その次
「あなたは今 食生活が乱れてすぎて 大腸ガンの初期症状になってます、幸せホルモンのセロトニンが頭だけじゃなくて腸からも生成されます うんぬんかんぬん(長過ぎるので省略)。まずは私が開発した ナチュラル免疫療法をおすすめします、ただし はっきり言うとあまり安くありません、25万+消費税です。これは癌も治せる治療なのでやはりそれなりの値段がつきます。私はアマゾンで本もだしていて ラジオ番組出演も決まってます。今度このナチュラル免疫療法をラジオ番組で言います、今はモニター価格ですがラジオ後は50万です。安くはないので一度ちゃんと考えてから 後日返答ください」
頭のどこかでなんかおかしいと感じながらもパニック中の私は即答した。
「全然払えます!よろしくお願いします」
(やばいやろ?笑 そんだけ頭が働いてないのよ笑)
電話先の相手は少し面食らいながらも「わかりました、では振込先をメールします。振込後 今週末から始めましょう。治療のサイトと私が出した本のサイトも送りますので 見てください」
1時間後 振込先と諸々のサイトのURLが送られてきた。
電話のあと、すぐにメールが来なかったことが良かった。1時間の間に発作がおさまり 考える余裕ができた。メールに載せられていたURLを開いて内容を確認できるまで 落ち着いていた。サイトを見て、確信した。
これ あかんやつや。
秒速で断りの連絡を入れた。
看護師の私でも パニック中は正常な判断ができない。まったく医療に関わってない人が よくわからない治療に走ってしまう理由がわかった。藁にもすがる思い、まさにこれ。
余裕が無さすぎて すがるのは藁じゃダメだってことに気付けない。