見出し画像

「循環という鎖国 02」毎日ショートエッセー:古い羅針盤134章

資源の少ないと私たちは直ぐに卑下する。石油や鉱物が豊富な国がしばしば、それを武器に供給量を貿易の力で制限し、価格調整するのは、世の常である。しかし、日本も海洋国家としては優れた資源国であるが、そこに注力できる資金力とやる気が不足して、みすみすと隣国にその資源開発を譲っている有様である。ここにもコスパという言葉が浮かんでくる。コスパが悪いなら、公的に支援すれば良いが、其処にも官僚たちのコスパ意識が忍び込む。まさに貧すれば鈍す。最後の砦の優秀な労働力もこの少子高齢化で危うく、まさに国家の危機にも関わらず、お金のことばかりを日本中で考えている始末だ。「脱コスパ病、さらば、自損型輸入」:小島尚貴氏を引き続き、読んでいる。

ここから先は

432字
この記事のみ ¥ 100

最後までお読み頂きありがとうございました。よろしければ、サポートお願いします。文献購読&調査等に活用致します。