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これからコロナに罹りたくない人へ


こんなこと、ちゃっかり罹ってしまった私がえらそうに言うのもナンですが、罹ってしまったからこそ人さまに言えること、というのもあります。

ですから!たとえば「人のはまったワダチを踏んじゃいけない」とか、「おれの屍を越えていけ」とか、そういった「他山の石」的な意味でこれを読み「そうか、じゃ私は佐伯さんみたいなヘマしないように気をつけよう」と肝に銘じていただければ幸いです。

以下は私がひしひし感じた「今これはやっちゃいけないよ」リストです。

・古いネット情報を鵜呑みにする

ウイルスはどんどん進化してます。ことにデルタ株の学習能力は凄まじく、だからもうこれまでのα株とはまったく別のウイルスだと思った方がいいでしょう。よってこれまでの「三密回避」だけでは到底太刀打ちできません。

私もまた自分の敗因は情報のアップデート不足だったと思ってます。ですから、今後は最新の情報をネットでまめにちまちま調べることをお勧めします。調べてもらえばわかりますが、もう今年なんかは6月と8月では事情がまったく違います。

今後は何かコロナに関する記事を見たら、まず真っ先にその日付をチェックすることをお勧めします。


・人の多いところは換気してても長居はNG

専門家じゃないので迂闊なことは言えませんが、
今回、私はエアロゾル感染にまったく心当たりがありませんでした。あるとしたら空気感染です。 
諸説飛び交ってますが、もう何が起こっても不思議じゃないので念のためそのつもりで行動したほうが良いかもしれません。

つまり、マスクをしてても同じ部屋に感染者がいればもう十分に危険ということ。


敵は日々進化してます。悪い人ほど勤勉に頭をよく使って良く稼ぐといいますが、それでいったらウイルスはそうとうなワルでかつ勤勉家です。
換気の悪い空間に複数でいる人間を見たら、いいえ、たとえ換気してても同じ空間に長居しているノーマスクあるいはウレタンマスクの人を見たら、「オーイェー、じゃーいっちょいったるでベイビー♪」と腕まくりして襲いかかってきます。

ここは換気してるから大丈夫だろう、マスクしてるから大丈夫だろう。この人は良く会ってるし、元気そうだから大丈夫だろう。

ぜんぜん大丈夫じゃありませんでした私。見事にかかりました、マスクしてたのに。

・脇の甘い人に近寄る

3.11の頃からうすうす「世の中には「無頼派」と呼ばれる人種が存在する」というのは知ってましたが、退院した日、私は近所のレストランがその「無頼派」の人々ですし詰めになっているのを見ました。

マスクなしでワイングラス片手にワイワイ。うちのすぐ近所の店です。


あれは危ないです、ほんと、ダメ、ゼッタイ。
きっと「みんなと同じだから大丈夫♪」と同調性バイアスがかかってるんでしょうけど、退院直後の私にはあれは江戸末期の「ええじゃないか」にしか見えませんでした。

まさに、感染を広げるキャンペーン。

みんなと同じだから大丈夫、なんてことはありません。
最近は子供のバスだって崖下に落ちるご時世ですから。

昭和なはなしをひとつしますと、私は昔、「どうせなら早いうちに罹ってしまえ」と親にはしかの子供とわざと一緒に遊ばされたことがあります。(結局かかりませんでしたが)。
なんともヤバンなはなしですが、それはあくまで医療体制に余裕があった時代の話。かかったら即病院、ができればそれもアリなのかもしれませんが、今はもうご承知の通り、罹っても入院どころか医者に診てもらうこともできません。

だから罹っちゃダメです、今だけは。
どうしても罹りたいならブームが去り、病床があいてからにしてください。

・検温・抗原検査を信用する

店の入り口での検温チェック、私は今やあれほど意味のないものはないんじゃないかと思ってます。

なぜなら、現在コロナがもっとも他人に感染するのはまだ熱が出てない発症前か、もしくはまったく無症状の感染者からだからです。

時期でいうとコロナ陽性者がもっともウイルスを放出するのは発症前の数日間だそうです。そうなんです、保菌者が健康に動けるあいだにできるだけ周りに拡散するの。いやーホントに頭いい。見習いたいくらいです。  

そもそも、熱が37.5度以上あるのに出歩いてる人ってあんまりいないんじゃないでしょうか。まあ、世の中には熱が38度あっても出勤する強者もいるそうですからさすがにゼロとは言いませんが、今はもう入り口で検温チェックしても、発症前の人や無症状感染者はそんなもの平気でパスするので意味がない気がします。

市販の抗原検査もあてになりません。精度が悪いのかウイルス検出までにタイムラグがあるのか、最初陰性でホッとしたのも束の間、結局、数日後にやっぱり陽性でした、なんて笑えない話がザラにある。

PCR検査もタチが悪いです。
なんでタチが悪いかというと、コロナの陽性判定っていってみれば水戸黄門さまの印籠みたいなもので、あれが出ないと国も病院も保健所も一切面倒見てくれないから。というか、動けないそうです。私は医者にハッキリそう言われました。

だから悲惨なのはもうバリバリ罹患してるのにPCRで陰性が出ちゃったケース。あら良かった、陰性だわ、なんて言ってる間にどんどん症状悪くなり、数日後に再検査したらやっぱり陽性でした&肺炎併発中等症、だったりします。

そもそも39度も熱あるのに何度も病院へ足を運ぶって相当な無理ゲーです。
ていうか、できない人多いと思う。

だから私などは夫が初回のPCR検査で陽性判定の電話を受けた時、思わずつい「おめでとうございます🎉って大声で叫んじゃいましたもの。
ふざけているのではありません、やった、これで国に対応してもらえる、と本当に嬉しかったんです。

・陰謀論者に耳を貸す

ワクチン打ってください。もうほんとそれだけです。

私の入院中、お年寄りの患者さん見事にひとりもいませんでした。同病の士は私と同様、ワクチン未接種の40代、50代です。
私は打つ予定ありましたけど、やっぱり悩んで時間をロスしたことが敗因のひとつだと思っています。


...と、なんだか脅すような感じになっちゃいましたけど、戦争と違ってコロナの良いところは自分で気をつければ災いのパーセンテージが明らかに下げられるということ。これはもう間違いないです。気をつければつけるほど、最小限まで下げられます。

そう、空から落ちてくる爆弾は避けようがないですが、コロナは個人の努力次第で回避できるという点で戦争よりずっとマシなんです。

どうか皆さまが、お気をつけてお健やかにお過ごしできるよう、あの地獄を味わわずに済むよう、心よりお祈り申し上げます。




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佐伯紅緒
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