悠冴紀/小説家・詩人
天才肌のサッカー少年ボリスと、彼の活躍を見守り、インスピレーションの源であり続けるアレクセイとの、十数年間にわたる独特の友情関係を、社会主義体制崩壊後の激動する社会情勢とシンクロさせながら描いた大河小説。 密接な共依存関係がもたらす光と闇とは? 天賦の才に恵まれた者と、その才能を見出し、育てる使命を負った者。二人でともに成し遂げるピッチの上のスポーツ芸術を通して、“ 創る心 ” を解き明かしていく未曾有の芸術心理学。 (注:本作は絶版本であり、書籍販売は終了しています。本文からは割愛されていた未公開部分を復元し、このnote上でのみ、初稿に近い状態で全文を無料掲載いたします。物語後半は別途マガジンを立ち上げますので、まずは前半からお楽しみ下さい📖)
当たり前だった日常が突如として失われ、以前のように自由に出かけることができなくなった今も、外には美しい四季の風景が展開していて、人間の窮地とは関係なくこれまで通りに草木や花や動物たちが命を繋いでいる。ついしばらく前までは見に行くことができていた、そんな景色の切れ端を、写真というツールでせっかく留めておいたのだから、屋内で過ごす不自由な今こそ振り返ろう、ということで、溜まりに溜まった過去の写真群を引っ張り出してきた思い出アルバムのようなマガジンです。少しでも皆さまの自粛生活の閉塞感を、和らげることができれば幸いです。
新コロの影響で自宅で過ごす時間が増えた2020年の秋頃から始めた「おうち活け花」(素人フラワーアレンジメント💧)の画像を投稿していくマガジンです。画像の合間合間に、世相が窺える近況日記的な文章も織り混ぜています。
個人的に気になる世界の名言・格言を投稿していくマガジンです。中には、私が過去に出版した小説の登場人物たちの言葉も含めます。
失踪した弟を捜して、独自に調べを入れはじめた姉の絵梨は、相転移計画と呼ばれるあるカルト教団の目論見を知るが、Jと名乗る謎の男との接触によって、やがて想像だにしなかった熾烈な攻防戦に巻き込まれていき……。小説家 悠冴紀のPHASEシリーズ本編、『PHASE(フェーズ)』の切り抜き紹介や、登場人物たちの名言・格言集などをまとめたマガジンです。
作:悠冴紀 赤い大地 血のような 炎のような 曼珠沙華が咲き誇る 鮮やかな赤 毒々しくも繊細で 雨ざらしの野に 凛と伸びる 曼珠沙華が萌える 混沌の記憶の中に 血のような 炎のような 一面の赤 ── 無彩色の季節を越え 今 再び 懐かしいような 初対面のような 野生の赤い曼珠沙華 私の歩む畦道に また かつてに増して鮮やかに 神秘的な赤い花一輪 ※ 2003年(当時26歳)の作品。 曼珠沙華とは、言わずと知れた彼岸花のことです。その翳のある妖艶な姿はしかし、思わ
皆々様、台風の影響はどんな具合でしょうか? 地域によりますが、大阪の中でも私の暮らしているあたりでは、想像していた程の影響はなく、時々思いがけず晴れ間が見えたりするくらいでした。予測不可能な動きで迷走する台風なので、まだ油断はできませんけどね。 それにしても、早くも9月ですか。 湿度が高すぎるせいで、体感温度はまだまだ夏。 私の頭は今しばらく夏気分から抜け出せそうにありません。 そんなわけで、本当なら8月中にアップしたかったのに、多忙のため投稿できなかった夏の画像を、
突然ですが、先日、現在の職場において私に一番近い席で仕事をしてきた同僚(以下Aさんとします)が、急逝しました。私よりはいくつか歳上ですが、亡くなるには早すぎる歳で、見た目にも雰囲気的にも実年齢より若く感じられる人だったし、ほんの少し前までいつも通りに会話していたので、あまりの急展開に頭がついていかず、全くもって受け入れられません。 そんなわけで、このところ珍しく塞ぎ込んでいました。お祭り騒ぎだの何だのという賑やかな場、眩しい場所には近寄る気にもなれず、しばらくは1人静かに過
【内容紹介】 ①から順に読めるマガジンはこちら▼ ◆ 第三章 「双頭の鷲」 後半 (本文 P. 119 ~) 身近な圧力に抗いながら自身の道を切り開き、ロシア代表メンバーに名を挙げられるまでになったボリスは、予定通りワールドカップ初出場を果たしたのだが、そこでちょっとしたトラブルを起こしてしまった。原因は、サッカーに対する考え方が、代表監督のそれとは逆行していたことにあった。 昔ながらの戦法を好む監督は、プレーにおいては何よりも規律を重視していて、ボリスの型破りなプ
ご無沙汰しております✋ またまたずいぶん間があいてしまいました🙇 蒸し暑いっすね!💢 あたしゃ暑さには比較的強い方なんですが、じめじめと湿っぽいのだけは苦手なんです💦 なので最近ちょっと調子が狂っているというか、なかなか体調が整わず、脳内にどんよりと雨雲がかかっているようなダル~い日々が続いております😨☁️ (←早くも梅雨バテ?笑) しかも、今月は魔の6月! 私のこれまでの記事を一通りご覧いただいている方なら、記憶の片隅に残っているかと思いますが、昨年の今頃というと、私は
【内容紹介】 ①から順に読めるマガジンはこちら▼ (途中から飛び入り参加で読んでくださる方も大歓迎ですよ☝️) ◆ 第三章 「双頭の鷲」 後半(P.103~) プロの世界でデビューを果たすなり、ボリスは国中のサッカーファンを釘付けにした。幼い頃からの教育で、基本に忠実なプレーをする選手が多い中、型破りな彼は、持ち前の創造力を活かして独特のサッカーを展開した。その強烈な個性の放出を目の当たりにして、人々は一瞬ハッと目を見張り、次に唖然となり、気付いたときにはすっかり彼の
連休も後半になりましたね~。 と言っても、私は間3日みっちりと暦通りに仕事があったので、大型連休ではないんですけどね💧 しかもその間3日の仕事がけっこう大変で、くたくたになりました😱 連休中はそんなにややこしい仕事は舞い込んで来ない、とか言っていたの、誰だ~!?💢 ←沖縄にバカンスに行ってしまった社長です🤣 留守中が大変だった💦 ……まあ、皆様には関係のない、「なんのこっちゃ?」という話ですがね🙇 そんな仕事の疲れを吹き飛ばすべく、私は3日の金曜日(憲法記念日)に、
皆々様、今季のゴールデンウィーク、 いかがお過ごしでしょうか? 私は年明けから現在にかけて、仕事がノンストップで目の回る忙しさだったせいか、あるいは季節の変わり目で体温調節がついていけないせいか、残念ながら、どこにも行けずに寝込んでおります😓 ……いや、それよりも最大の原因は、日頃の不摂生かもしれませんがね。芽吹きのエネルギーに中てられてか、あるいは単に、気温の上昇につれて気分が高揚してくるためか、春になると、夜布団に入る前にやりたいことが次々に思い浮かんで、睡眠障害に陥
先週末、またまた馬見丘陵公園のチューリップフェアに行ってきました。今回はお一人様で🚶♀️🚍️ 「またまた」と言いますのは、ここのチューリップフェアにはほぼ毎年参加しているからです。 季節感のあるイベントへは色々参加している私ですが、おそらくここで視界いっぱいのチューリップを見ることは、そんな中でも群を抜いて一番の楽しみと言って過言でないほど、お気に入りのイベントの一つです。 ただ、フェアの期間中は人が多いので、できればフェア直前の平日に行きたかったのですけどね。有給を
【内容紹介】 ①から順に読めるマガジンはこちら▼ ◆ 第三章「双頭の鷲」 中盤(P. 92~) 家族の目を欺きながらユースに通い詰めてきたボリスが、ついにプロの道に踏み出すときがきた。初等中等普通学校の卒業シーズンが迫ってきた頃、クラブ側が彼に契約の話を持ち出してきたのだ。今の彼には迷う余地などなく、はじめから決意は固まっていた。ただ、その前に一つ、片付けておかねばならない問題があった。父親のことである。 プロ入りともなれば、当然その事実は家族の知るところとなる。い
梅の季節ですね~🌸 地域によっては、すでに見頃を過ぎているところもあるかもしれませんが。 ということで、 今回は梅の花の画像をお届けします📸 撮影日は先週 25日の日曜日、 つまり三連休の中日でした。 スポットは毎度お馴染みの大阪城公園です。 これまでは一人で行くことが多かった私ですが、この日は、今の私にとっては上司でもある女社長のKさんと二人で行ってきました。 え? 連休中なのに、会社の付き合いで気を遣いながら梅見をしてきたのかって? いやいや。今の仕事を始め
作:悠冴紀 互いの存在を知りながらも 近付きすぎてはならない間柄がある 一つの世界には 一人の自分 同時に二人は存在できない 掟を軽んじてはならない もう一人の発見に歓喜しても 会うことを望むのは禁忌に当たる 会っては互いに破滅する 何度かの失敗体験をもとに 私は距離の取り方を学習した 突き放したのは嫌悪ではない 君がもう一人の私だからだ 残念だが私たちは 最も慎重に距離を取らねばならない間柄 安易に差し伸べる手は むしろ無責任なエゴでしかない 君が不調続き
【内容紹介】 ①から順に読めるマガジンはこちら▼ ◆第三章「双頭の鷲」 前半(P. 83~) 本人がユース入りの決意を固めたからといって、実現するのは容易ではなく、かなり慎重な工作活動が必要だった。 まずは、ユースに通いたいという意志やスカウトの話がきている事実を、父親に知られないよう画策しなくてはならない。ただそうすると、当然金銭面の問題が出てくる。前回スカウトを受けたときにも突き当たった問題だが、いきなりプロ契約をしてサッカーを生業にするのとは違って、教育を受け
皆々様、ご無沙汰しております✋ 年明けにやむなく5G非対応の旧いタブレット端末を手放し、サポート対象外となって久しいiPhoneとあわせて2台同時に機種変したために、初期設定やら何やらに忙殺されて、記事を投稿する時間が確保できずにいる今日この頃……💧 note の記事は主にタブレット端末の方で作成しているのですが、これがなかなか苦戦しておりまして💦 前の機種とはキーボードの仕様自体が違うため、慣れるのにかなり時間を要しそうです。 (年末年始の連休中に、私の絶版本『クルイロ
【内容紹介】 ※①から順に読めるマガジンはこちら▼ ◆第三章「双頭の鷲」 前半(P. 73~) 何事においても激動型の変化を遂げる傾向のあるボリスは、気が付くといつの間にか別人のようになっていた。 まず、父親レフ氏に対する態度が一変した。これまでは子供なりの意地やプライドから、ときに父親や長男アナトリーと激しく衝突してきたボリスだったが、感情任せに反抗心を剥き出しにするのは要領が悪くて非生産的だと、ある時ふと思い至り、家庭専用の無我な仮面で余計な揉め事を回避するよう
早くも大晦日ですか🔔 私にとってこの2023年は、アッという間に過ぎていった嵐のような一年でしたね💦 noteに関しては、今年はある時期、忙しすぎてパッタリと記事の更新が途絶え、3ヶ月近くもブランクをあけてしまったので、数少ない記事数ではあるのですが、そんな中から、私なりの2023年のベスト3をテーマ別にご紹介していこうと思います。 まずは、noteのまとめ機能(?)で挙げられたTOP3からどうぞ▼ ほぉ~ぅ、そうでしたか👀 コレクターならではのオタク度満点の鮫グッズの