紗英加

身体表現者 / 息を吸って吐いて、踊るように生きてます。この世界はとても醜く、残酷なほどに美しい。

紗英加

身体表現者 / 息を吸って吐いて、踊るように生きてます。この世界はとても醜く、残酷なほどに美しい。

マガジン

  • my diary

    徒然なるままに書き綴った、私のただの日記です。 ただ、日常の一コマで見た景色や、その瞬間に私の心に浮かんだ言葉、混沌としたイメージを、とりとめもなく書き綴った、私の日記にございます。 それ以上でも、それ以下でもございません。

最近の記事

2024/10/10

世界が深い紫一色に染まっていく。 色とりどりな人々が 街を行き交い、 月夜に色彩をもたらす。 空は甘美な香りに酔いしれているようだ。 すれ違ったあの子の香水が 私の頬を妖艶に撫でていく。 冷たい夜風に ほうっと熱い息を吹きかける。 つんと素っ気ない空気が 怪しく私に微笑みかけた。

    • 2024/10/07

      私は雁字搦めだ。 蜘蛛に囚われた獲物のように その場から身動きが取れない。 冷たい夜風に吹かれながら、 主の帰りを待つのだ。 心地よく頬を撫でる空気が 私を安寧へと誘う。 次の瞬間、 私は混沌に飲み込まれた。

      • 2024/10/05

        いくつもの足音が聞こえる。 跳ねるように歩く音、 硬く不規則に行き来する音、 優しく静かに過ぎ行く音、 色とりどりのネオンと喧騒の中、 私はただ、待っている。 冷たい空気が私の手を掴んで離さない。 私は時の狭間に落ちてしまったようだ。 ただただ、通り過ぎゆく人を眺める。 ふと、背後から温かな空気が流れてきた。 楽しげに通り過ぎゆく彼らの顔を ぼーっと眺めながら、 私は振り向くことなく ただただ、立ち竦んでいた。

        • 2024/10/04

          頭がパンクして空気が漏れている。 身体から空気が抜ける度に、 ただただ、床へと沈み込んだ。 止まった瞬間(とき)の中で、 ぼーっと壁を見つめる。 そんな私を、 僅かな隙間から光が照らし出す。 くっきりとした影がじわりと溶け出すと、 私を穏やかな海辺へ連れ出した。 光の波の中を揺蕩いながら、 私はただ、ぼーっと 世界の美しさに酔いしれていた。

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          4本