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こころにおきたいことばたち_6

今回は、現在の世間や、SNSについて語られている、鴻上尚史さん石田衣良さんのことばをのせたいと思います。

今の日本は「世間」を気にするあまり、自分たちで自分たちの首を絞め、「この社会は息苦しい」とうめいているようなものです。「自分の首を絞めるのはやめよう!」と声に出すことが大切です。

2024年1月24日 毎日新聞 論点
作家・演出家 鴻上 尚司さんのことば

「お互いしんどいのであれば、針でつつきあうより、もっと仲良くした方がいいじゃない。」

2024年1月25日 毎日新聞
「いい形の妥協を見つける
作家 石田 衣良さんのことば


世の中、何だか世知辛いなぁと思うようになったのは、いつ頃からでしょうか。最近は世知辛いを超えて、ちょっと怖い…と思うぐらいです。


今回は、そんな世の中を冷静に分析している、鴻上尚史さん、石田衣良さんのお二人の記事から、こころにおきたいことばを選びました。



鴻上さんは、「同調圧力が高まり、凶暴化する「世間」」について、石田さんは「フェイクニュースを作ってしまう」SNSの現状から、今の世の中を、冷静に分析されています。

鴻上さんの話
「人間は不安になると、すがるものが欲しくなります。コロナ禍の日本人にとっては「共同体」、つまり「世間」がそれでした。また、陰謀論のような「わかりやすい物語」にすがりがちです。」

石田さんの話
「今のネットを見ていると、みんなが幻の敵『仮想敵』と言えるようなものを作っているのではないかと思う。その敵に悪いイメージや感情をのせて強大に育ててしまう。そうすることで自分の立場がどんどん先鋭的になり、自分の生き方も狭く苦しくなってしまうと思うんです。」




私は一年以上前にTwitterを再開し、Tweetしたことがありました(半年ほど)。自分の興味関心がある方をフォローし、フォロワーはごく僅かな方でしたので、直接嫌な思いはしませんでしたが、私がフォローしていた人達に対して、排他的な、偏狭的な発言をしている人達を目撃しました。

「さながらSNSの中は、言葉の、乱世の時代」という印象を持ちました。


たしか、Twitterが登場した時、昨年逝去された坂本龍一さんは、

誰でも、自分の意見を伝えることができ、
世界中の人と、繋がることができる

Twitter(SNS)に対して、当初このような発言をし、期待を持たれていたと記憶しております。


現在でも、このような形でSNSを利用している方も多くいらっしゃるとは思いますが、
残念なことに、坂本さんが期待された方向とは違う使い方をされている方も多いように思います。


ですから、鴻上さん、石田さん、お二人の冷静な分析は、私にとっても、とても役に立ちます。



異質なもの、未知なものが、自分の目の前に、将来に見えてくると、とても不安になる。
だから、排他的な気持ちが湧く
のでしょうか。
私にもそういう気持ちが全くないわけではないので、気を付けたいと思います。



若い人たちに対して、

石田さん
「若い人たちは今を楽しむことを重視しているわけではない。一番のモチベーションは将来への不安や恐怖をなくしたい、だ」「親の世代より子供たちが貧しくなっているということだ。若い人たちはそれを肌感覚で分かっている、諦めたうえで生きている。伸びしろがない、何をやっても無駄。それを、この国に感じているのではないか」


私は若い人と話す機会はほとんどないのですが、
以前担当しててくれていた美容師さんとお話ししていた時、「(これから先の日本の事を思うと)
周りの友達も、貯金しなくちゃいけないって思ってますよ」と話してくれました。
だから今の若い人は投資信託や株について、とても詳しいという印象があります。あと「将来は海外に住んだ方がいい」と、半ば冗談ですが話していました。

その美容師さんは、自分の夢を叶えるため、貯金をし、仕事を通して自分を磨いている方でしたが、若いうちから投資や株について詳しくなるのも、本当に大切なことだと思うのですが、経済的な事だけでなく、若いうちだからこそ、若さの特権を活かして、何か打ち込めるものを見つけてほしいなぁと、このおばはんは思ってしまいます。

私は昔、自分への投資だと思って、英会話教室に通っていましたが、結婚や出産を機に、英語を学ぶことをさぼってしまい…、去年再開しようと試みましたが、20年近くさぼると再開するのは難しい…。本当に簡単な単語や、フレーズすらでてこないレベルになると、再び続けるのは、本当に難しいです。大変後悔しております。

こんな言い訳ばかりを述べる私が、何を言っても説得力がないかもしれませんが…、今現在、勉強したことは実際の役には立ってはいませんが、
英語を何年も続けて勉強したことは、何らかの形で活かされていると思うことはあります。また、学生時代に学んだことも、社会ですぐに役に立たないことばかりですが、それでもこれからの社会を考える際には、役にたつと思っています。



先行き暗い世の中ですが、鴻上さん石田さんは、
この先を生きてゆくヒントを、今回紹介した記事で教えてくれています。すごく参考になります。
ここから先が、本当に大切な話になるのですが、新聞を丸写しすることはできませんので、
(この時点で結構丸写ししていますが)
是非図書館にて、お読みください。



私は、鴻上さん、石田さんの二人のアドバイスを読んで、我が子の成長を見守りつつ、
生活の基盤である仕事を大事にしつつ、
(ミスをしないよう、効率よく頑張ります)
自分の「好きな事」「これまでしてきた事」「できる事」を整理しながら、これから先、老いに向かいながらも、「この先の世の中にとって、ほんの少し役にたつ事」を、自分のできる範囲内で、何かしたいと考えております。

今年はその準備を始めれたらと思っております。
その準備は、1年単位ではできませんが、少しずつ少しずつ進めていきたいです。
息子が社会に出て、何とかやっていけるようになる頃、今の私の思いが、何らかの形となっていたら、本当に理想だなと思っております。



息子の小学6年生の教科書に、鴻上さんの「大切な人と深くつながるために」という文章が載っていて、線を引いて、子どもと一緒に音読させてもらっています。
(ちなみに、鴻上さんの文章の前は、
池上彰さんの「メディアと人間社会」というタイトルの文章がが載っています)

息子も私も、コミュニケーションが上手くないので、鴻上さんの文章を噛みしめながら読んでおります。


このページは、池上彰さんの文章のページ


音読の宿題、毎日させていますと言いたいところですが、さぼっている日もあり…、続けることの難しさを痛感しております。



noteは、自分の考えを整理するのに、本当に役に立ちます。

あと、私はこのnoteで理想ばかりの話をしていますが、現実の社会で実行しなければ、そして続けなければ、意味がないということも、書きながら感じております。

何事も中途半端な私ですが、少しずつがんばっていきたいです。



最後に、この場をかりて謝罪したいと思います。

私のSNSの投稿に関して、遠回しのからかいを感じたことがあり、(それは私の思い過ごしかもしれませんが…)、その事に嫌気がさし、昨年違うアカウントを使って、やめてほしいと訴えました。

私はSNSの言葉が、良くも悪くも武器になるという事を、覚えてしまったのです。
からかわれるのが嫌であれば、違う方法で伝えるべきだったと、反省しております。

顔が見えないからこそ、発言には責任を持たなければいけない。本当に反省しております。

ですから、鴻上さん、石田さんのお二人の記事は、私にとっても、いましめとなる内容でした。