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労組満足度向上術 (7/16)組合員体験サイクルとして見直す

書記長になり、なぜ1年で組合員の満足を向上させることができたのか?今回はそのポイントについてお話ししてみたいと思います。全部で16個のポイントに絞って全16回にわたってご紹介したいと思います。

ポイントその7 組合員体験サイクルとして見直す

労働組合と組合員はどのような関係でしょうか。

組織とそれを構成する人員でしょうか。この考えは合ってはいますが、私は効果的な考え方ではないと思っています。

レクや職場改善等を労働組合から組合員に提供しているのですから、一サービスを提供するものと、提供されるものとしての顧客として捉えたほうがわかりやすいですし、経営学の知識、特にマーケティングの知識を適用しやすくなるため、大変効果的な捉え方になります。

もちろん労働組合は組合員によって構成される共有の財産であることは否定しませんし、組合員がお客様気分になるべきではないと思います。しかし、そう捉えていたのでは先に進めないので、一旦顧客として捉えたときにどのように考えることができるかをヒントを得ることは大変有意義であります。

そこで参考にしたのが、下記のnoteでした。

KPIツリーでは確かに、ユーザーの行動の流れや、ユーザー体験を表現できず、施策の立案をすることができませんでした。そのためにユーザーの行動の流れに沿ってカスタマージャーニーマップの活用も試みたのですが、いまいちしっくりこず、その原因が理想の状態ゴールに向かう直線な流れしか表現できないことでした。

組合活動は、毎年繰り返されるサイクルという仮説があったところに上記のnoteを発見したことは大きい進歩でした。

加えて、組合活動というのは、無形のサービスですし、AIDMAとAISASの組み合わせということが言えるという仮説を組み合わせて組合員体験サイクルツールとして完成させました。

これを用いて執行委員や代表委員で議論すると、自分たちの活動をより組合員に伝わる形にするためのアイデアが、どんどん出てきます。そして、そのアイデアを活動に生かしてもらう。それをすることで、組合活動の見え方がガラッと変わった印象があります。まだ今回が一サイクル目であることを考えれば、これからさらに組合活動というサービスがスパイラルアップして行けることを既に確信しています。

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