【イチ推しトーク!レポ】hololive SUPER EXPO 2024 Day2【夕刻ロベル】
2024年3月16日(土)・17日(日)に幕張メッセにて開催され、盛況のもと終幕となった「hololive SUPER EXPO 2024」。
今や国内外問わず人々を魅了してならないVTuber事務所「ホロライブプロダクション」に所属するタレントたちが、バラエティに富んだおもてなしでファンを楽しませてくれる――そんな事務所最大級のイベントである。
本記事は上記イベント内で行われた「イチ推しトーク!」についてのレポである。
※当記事について、何か問題等ございましたらご連絡ください
※当人の記憶のみで書き起こしておりますので、現実とのズレがある恐れがありますことをご承知おきください
1.イチ推しトーク!とは?
所属タレント と ファン が 1対1 でお話ができる、夢にまで見た 存在する現実 である。
また、概要もとい注意事項は以下の通りである。
【概要】
・ほんとうに 1対1 での対話
※スタッフさんは個室ブースの外で待機
・所要時間は 2分
※個室内のヘッドセットを装着後にカウント開始
・タレントの写真撮影OK
※動画、録音は禁止
・「hololive SUPER EXPO 2024」とは別に「イチ推しトーク!」のチケット購入も必要
※つまり2枚分のチケット購入となる
私は今回、当該イベントに初めて参加するため、普通に焦り散らかした。
こういったファン対面イベントは、何かあった時のためにスタッフさんが室内に常駐しているものだと思っていたからだ。
そして、ほんとうの 1対1 だと知ったのは、イチ推しトーク!開始の10分前だ。ちゃんと動揺した。
2.今回参加したタレントについて
私が今回チケットをいただけたタレントは、ホロスターズ所属「夕刻ロベル ※敬称略」である。(以下、ロベさん or 🍷と表記)
正直、チケットは当たらないものだと思っていたので、当選のメールがきた時は慌ててスクショを3枚撮っていた。
なかなか当選が信じられず、当分のあいだ誰にも当選のことは言わなかった。
もうこの時点でだいぶ焦っている。
3.イチ推しトーク!開始15分前
開始時刻は15時だったが、待機列の形成はその15分前から可能。
私は生き急いでいたので、時間ぴったりに待機場に行き、スタッフさんの誘導のもと待機列に並んだ。
――が、しかし、ここでプチハプニングが起こる。
上記画像のような形で、各タレントの個室前にはホロスターズロゴ入りのカーテンがあり、ファンはそれぞれ推しの個室前の待機列に並ぶこととなる。
私は前から二番目で開始時刻を迎えるのを待っていた。そこで、異変に気づいた。
(なんか左の列、ファンの方みんなロベさんのぬいもってない……?)
そして後ろを確認する。
(ここの列、みんな黄色のネイルとか、小物とか身につけてない……?)
ロベさんのイメージカラーはオレンジだ。
いや、関係ないかもしれないがそれにしても、この列には黄色モチーフのアイテムを持ったファンが多すぎる。
私は意を決し、5時間以上も使っていなかった喉を震わせ、後ろに並んでいた方に話しかけた。
私「あの、ちょっと聞きたいんですけど……もしかしてここって、夜十神封魔くんの待機列ですか……?」
後ろの方「そうですよー! もしかしてロベルさんですか?」
私「(ネイルしかオレンジ色のもの身につけてないのにわかったのすごい)あー!すみません、そうです……! ちょっとスタッフさんに聞いてきます。ありがとうございます!」
(ロベさんの待機列は封魔くんのお隣だった)
……と、イレギュラーな事態はあったが、スタッフさんに伺ってちゃんとロベさんの待機列に並ぶことができた。
4.待機列にて
並び直したことにより、私の順番は少し後ろの方に。
おかげで寿命縮みタイムが伸び、心臓の脈拍がイカれたリズムを打っていた。追い打ちをかけるように、こめかみに冷たい汗が伝う。
ここで、朝4時起き&昼飯抜きの代償がキバをむき、私の正常な思考を蝕んでいた。
※地方民なので始発新幹線で行きました
そして、いよいよイチ推しトーク!開始の時間がやってきた……
5.入室直前
いよいよ次が私の番……そんなタイミングでスタッフさんから入室後の説明を受けた。
内容としては目次1に記載したような概要だ。
しかし、ここでも経験未熟ゆえ、私の予期せぬ出来事が起こる。
スタッフさん「お名前は考えてきましたか?」
私「え!? 名前って、みんなおなまえ名乗るものなんですか……?」
スタッフさん「そうですねー、その方がタレントさんもいいかと思うので」
私「あっ、お名前呼ぶことあるかもですもんね」
もうほんとにまじでなんも考えてなかった。
名乗る名前がないことにこの時点でさらに焦る。しかも輪をかけるように、会話デッキがほぼないことが焦燥をあおった。
……というよりも、何を話そうか悩みに悩み抜いた結果、何も浮かばなくなったというのが正しい。
もはや脳内では「焦り」の文字だけでグリッドロック状態。宇宙猫の現れる隙もない。
ちゃんと呼吸困難酸欠緊張体温上昇発汗だ。
けれど、そんな悠長なことは言っていられない。
心臓バクバクでも平気なフリをする……をどうにか繰り返し、ついに私の順番がきた。
6.入室
ここではまずスタッフさんと入室し、ヘッドセットの装着確認をする。
もう、この時点でモニタにはロベさんが映っており、なんかもう目を合わせるのも困難だった(ド緊張)ので、めちゃくちゃヘッドセットをガン見していた。
そしてまた事件が起こる――
ヘッドセットがうまく装着できない。
もうほんまに焦った。焦り散らし寿司。
私「えっ、ごめんなさい、うまく頭にはまらなくて……」
スタッフさん「あー! えっと、このヘッドセット長さ縮められるので!」
とは言っていただいているものの、どうにも頭にはまらない。
そうやって私がもたもたしている時だ――
「大変よな、ごめんな」
聞き慣れた声がした。両耳だ。
両耳からロベさんの声がする。私は急いでテーブル上のタイマーに視線を落とす。まだ、2分のカウントは始まっていない。
耳元で聞こえる、いつもの配信と同じ声。
――私はきちんと、頭がまっしろになった。
そして、スタッフさんが退室すると同時、ロベさんとの1対1が始まったのだ。
7.トーク!
まっしろな頭でも、ひとつだけロベさんに伝えたいことは覚えていた。感謝の気持ちだ。
だが、ひとまずは難所 自己紹介からだった。
私「えっと、名乗る名前はないので、元アル中って呼んでください……」
もうほんとうに終わっている。
ほんとうに何も思い浮かばず、自分の現状を名前として持ってきただけだった。
🍷「元アル中!?」
私「はい、えっと元アル中です」
ここからの話にアルコールが関係するため、最も悪手とは言い難いが酷い名前だった。
けれど、ロベさんはいつもの配信で見せるリアクションをとってくれた。
私「今日はロベさんに感謝の気持ちを伝えにきました」
🍷「おー、なに」
※もはや緊張し続けすぎて記憶が歯抜け
私「~~仕事ガチャがやばくて酒で現実を紛らわす日々を続けてたらアル中になりましたが、ロベさんの配信のおかげでアル中じゃなくなりました~~」的なことを話した。
私の的を射ないハチャメチャな話にも、
🍷「ん」
🍷「今は大丈夫なん?」
🍷(私が大丈夫と返事をしたら)「よかったなぁ」
と、心配するような相づちを打っていただいて、ほんとうに安堵と緊張と、わ~!わ~!いいひとだ……の感情のせめぎあいが激しすぎて、ずっと真顔だった。
もはや緊張が顔に出すぎて、ヘッドセットを両手で固定したままガン飛ばしていた気さえする。
申し訳ないのでその記憶は飛ばしたい。
私「ロベさんは私の肝硬変を止めた男です」
🍷「わはは! 他にもおったわ、症状なおったってひと」
他の方はアル中ではなかったみたいだが、もうほんとに夕刻ロベルという存在が万人の処方箋なのかもしれないと思った瞬間だった。
私「ちなみにいま一番お気にいりのお酒は?」
🍷「お酒は飲むんや」
私「週4くらいにへりました」
🍷「最近ねー、ハイボールが飲めるようになった。昔は苦手やったんやけどね」
私「いいですね! ジャックダニエルとかおいしいですよね」
🍷「ジャックダニエルねー! あれはおいしい!」
この時点で残り時間は15秒。
何度言ったか知れないが、私は焦っている。
ロベさんは何か口を開いてくれたようだったのに、残り時間15秒という魔物が、私のわがままを後押ししてしまった。
私「ほんとすみません! お写真一枚だけいいですか……!」
🍷「おーええよ!」
私「(ありがとうございます)ありがとうございます!(ありがとうございます)」
8.退室
一瞬だった2分という時間が過ぎ、室内にスタッフさんが入ってきた。
イチ推しトーク!参加者には特典のポスカが配られる。ポスカにはタレントの直筆サインが入っており、水などに濡れるとにじむ恐れがあるとの説明を受けた。
私「はい! わかりました! ありがとうございます!」
次のファンも待っているだろうし、何よりヘッドセットでもたついている分、長く滞在しているかもしれないと思った私はそそくさと退室しようとした。
――その時。
スタッフさん「お姉さん、手振ってくれてますよ~!」
手(正確には身体)を左右に振ってくれているロベさんを見て、最後の最後にやっと緊張が解けた気がした。
そうやって私は二日分の「ありがとうございます!」を言い残して退室した。
9.振り返り
普通に私、話しすぎたくない?
緊張すると話しすぎるクセで話し続けてしまったけど、ロベさんのお話が聞きたいんじゃないの私は。になった。
緊張だとか焦りだとか、コントロールできないものを制御するのを今年の目標に掲げることとする。
もし、もしも次の機会があるとするなら以下5点大切にすること、学ぶこと。
・十分な「睡眠」「食事」をとる(一番大切)
・基礎体力の向上(単純に体力負けしている)
・感情のコントロール(緊張、焦り)
・2分で達成できる会話デッキの構築
・名乗る用の名前を考えておく
また、他待機列のファンの方は、スケブやうちわなど持っていたので、何かクリエイトした物を使ってお話しするのもいいかもしれない。
(やっぱり自己紹介で名前を伝える際に、文字で出した方がタレント側もわかりやすいだろうし)
10.最後に
こんなにも緊張だとか、焦りだとか書きましたが、もうほんとに超超超たくさんいっぱいガチ楽しかったです!!
ロベさんとお話できて、ロベさんが生きている実感と、私自身も生きている実感を得られました。
(朝4時起きと歩き疲れと空腹でどうにかなりそうだった感情がお話したら消し飛んだ)
ほんとうにありがとう!ロベさん!ホロスタ!運営さん!カバー株式会社!
みんな幸せになろう
2024.3.17 元アル中