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母娘・弾丸倉敷の旅 【後編】

1泊2日、母と娘の弾丸倉敷の旅、後編でございます。

前編はこちらから↓

滞在時間25時間という強行スケジュールの中、数々のコンテンツをこなし、なかなか順調に楽しみまくっている女2人。

ようやく、たった1回の倉敷の夜を迎えました。

1回きりの夕飯。これはハズすわけには行かないぜ・・・と私が事前に予約していたのはこちら。
キャンドル卓 渡邉邸」さん。

ガイドブックで見つけたこのお店、フレンチのおしゃれな一軒家レストランなのですが、なんと店内がキャンドルだらけ。キャンドルジュンさんもびっくりの、いわば「キャンドルレストラン」なのです。

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真っっっ暗(東京では感じないですが、夜って、街灯がないと本当に暗いんですよね・・・怖い・・)の中を歩くと、見えました。オレンジ色の光が宿っています。

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中を覗くと、早速素敵な入り口。外がほんっとに真っ暗で人っ子一人いないのも相まって、本当に幻想的な雰囲気。

店内に入ると、もう本当にキャンドルだらけ。

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席の前には、キャンドルが3つ。そのうち真ん中のキャンドルには、透ける素材の紙でできたコースメニューが被せてあって、なんともおしゃれ。そしてテーブルの端には、背の高いキャンドルが2本、そびえ立っています。

他のテーブルや、店内の壁にかかった灯なんかも、キャンドル。天井のシャンデリア的なものも。ここまで徹底されていると、すごい〜!倉敷のカップルはここでクリスマスディナーするしかないぞ〜〜〜!!

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※一応言っておくと、他のお客様が写ってないのは、みなさんが出られた後に撮ったというだけですので、店内は盛況でした。ご夫婦と思われる方が多かったです。ちなみに私たちが食べたのは5,000円のコースメニュー。東京のおしゃれすぎるフレンチと違って、一皿の量が多くかなりお腹いっぱいになったので、とてもお得なコースなのでは!

私も母もお酒を飲まないので、せっかくだし、と、可愛いノンアルコールカクテルを注文。確か私は、ざくろのシロップとグレープフルーツジュースか何かを混ぜたようなものを注文しました。

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これです。

私は食前の祈りを捧げているわけではなく、まじでただの目を瞑ってしまっただけのボツ写真。じゃあなんで載せてるの?というと、このグラスに刺さった「長いスプーン」を見ていただきたいのです。これが、のちの惨事を引き起こすのです。


母と「いやぁー楽しかったねぇ」なんて言いながら乾杯し、1日を振り返りながら、前菜を食べます。ナイスとフォークを、キコキコ・・・

・・・と、私、虫を発見したのです。
私のお皿のそばを、トコトコと歩く、一匹の虫を・・・。

私は、虫がまじで無理です。ほんっとに無理。虫って何?なんなの?ってキレそうなくらい無理です。生態系に文句言いたくなるくらい無理。ライオンと戯れてもいいけど、虫だけとは戯れたくない。まじ無理。え、無理。無理。

そんな私の弱点はもちろん知り尽くしている母。私の「む、むし、いるんだけどぉぉぉぉ」の声に、即座に動きます。

手元にあるおしぼりを持った母は、スチャッッッッ・・・!!と私のテーブルの虫をめがけ、手を伸ばします。その俊敏さは、まるでスーパーヒーローのよう・・!


・・・と同時に、いろいろなことが起きました。

ガチャーン!!と、私のグラスが倒れた音が聞こえ。
それと同時に、目の前のキャンドルの火が消え、暗くなる私たちのテーブル。
ざくろのシロップまみれになった、母の前菜のお皿。
それが母のお洋服にまでかかっており。
もう一度テーブルに目を戻すと、テーブルマットの上では、溶けた蝋が真っ白になって固まり始めています。

静かでロマンチックな店内の全員が、私たちを一瞥します。

(あらら・・・)

言葉にもならない、いや、言葉にもしてくれないその空気。

母は、私のテーブルに手を伸ばした際に、ノンアルカクテルに刺さった長いスプーンに手を引っ掛け、グラスを倒してしまったのでした。

わかりやすく凹む、私たち。


店員さんはとっても優柔で親切で、異変に気付くと即座におしぼりを5、6個用意。まずは、母のお洋服から救出します。
そして「とりあえず、下げますね」と、ざくろジュースで真っ赤の海に浸った前菜のお皿を下げます。
そしてしばらくすると、前菜と、ほとんど中身がなくなった私のノンアルカクテルを作り直してもう一度持ってきてくれました。
そして最後には、倒れて火の消えてしまったキャンドルを、すべて入れ替えてくれました。

「かあさんはね、さえが虫を怖がるの知ってるから、どうにかしようとしただけなんやけどね・・・」

『わかってるよ。かあさんは悪くないって。私が、全部、全部、悪いんよ・・・』

・・・どよーーーーーーんず。


とはいえ、料理は美味しい。カクテルも、美味しい。
コースの中盤には、気分は復活!(早い)

この場を借りて、めちゃくちゃ親切にしてくださったお店の皆様にお詫びとお礼を。
まじで粗相してごめんなさい!!!!!そしてありがとうございました!!!

倉敷でディナーするときは、みんな「キャンドル卓 渡邉邸」に行こう!!(お詫びの宣伝)


美味しいお料理と優しいサービスに気を許し、すっかり楽しく過ごさせていただいたお店を後にし、ホテルへと帰ります。

夜の美観地区も、素敵。

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そんなこんなでホテルに着き、大浴場に入り(倉敷のアイビースクエアの大浴場、とっても居心地良かったですよ!ドライヤー、パナソニックだったし(重要ポイント))、0時ごろに眠りについたのでした。

〜〜〜〜2日目〜〜〜

もう、時間はありません。15:00には空港行きのバスに乗らなければならないのです。

前日の情報で「月曜日(=この日)は大原美術館を筆頭に、ほとんどのお店が定休日を取っている」と聞いていたため、この日の狙いは2つです。

くらしき桃子
川舟

くらしき桃子」とは、岡山県産の美味しすぎるフルーツをふんだんに使用したパフェやケーキなどを食べられるお店。岡山出身の友人に聞いても「くらしき桃子は行くべき」、ガイドブックを見ても「くらしき桃子、大特集!」。これは行くっきゃない!!

超人気店なためか、月曜日も営業してくれているとのことだったので、午前中はホテルの朝ごはんや、だだっ広ーい宿泊施設内の散歩を楽しみ、チェックアウトしてから、挑むことに。


この「くらしき桃子」が、なかなか難しい。
まず、倉敷の美観地区というなかなかに狭いエリアの中に、3店舗もあるということが判明。(ガイドブックには2店舗しか書いてなかったけれど、今年さらに店舗が増えた模様)しかも、店舗によって置いてあるメニューが微妙に違う!!!クレープ中心だったり、テイクアウト中心だったり。難解!!!!しかもやっぱり、混んでいる!!

なんとかして、絶対食べたかった季節のパフェ「ぶどうパフェ」を食べられるお店にたどり着き、そして並ぶ。。。

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15分ほど経ち、ぶどうパフェにありつきました!!!!


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んまあぁぁぁぁい!!!!!!!!!!

ぶどうはもちろんのこと、中のクリームも最高。ぴったりの甘さ。美味しい。。。

もっと言っちゃえば、ぶどうとクリームが美味しすぎるので、パフェの底にあるジュレみたいなやつとかジェラートみたいなやつ、要らん。もはや、クリームとぶどうだけでいい。

ていうかさ、そもそもパフェってさ、底の方に入っているやつ、それほんとに要る???っていうの多くない???(Twitterでするレベルの世間話)


無事「くらしき桃子」のまぁまぁボリュームのあるパフェを食べ終わった私たちは、最後の目的、お舟に乗りに。

前編にも少し書きましたが、今回の旅、私の飛行機レッスンが一大目的だったわけなのですが。まさかのまさか、この「川舟」が一番の難関でした。

シンプルに、舟、怖い(笑)。

船頭さんが一人いらっしゃって、6人乗りのちいさーなボートみたいなお舟に乗って、美観地区を20分ほど案内してくれます。

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こんな舟。

この舟の小ささ、そして救命ベストすらない心許なさにいきなりビビりだす私たち。そういえば、私、カナヅチじゃん?落ちたら死ぬじゃん????

気づいたら、「がし」と握られた私たちの手。母と手を握ったのは、いつぶりだっただろうか。。。

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結果、当たり前ですが、とっても安全に戻ってこられました。船頭さんのお話は、本当に申し訳ないのですがほとんど頭には入ってきませんでした。ごめんなさい。


そんなこんなで目的を果たし、微妙に余った時間で街ブラし、明らかに観光客向けの占い箱にチャレンジし見事大吉を引き当て。(「世界一当たる!」とか書いてある胡散臭さだし、こういうの当たらないと思ってバカにしてたけど、大吉出たからたぶん当たる)

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↑「大吉出たどー!!!」の顔。臨場感溢れとるな。


そんなこんなで、無事、帰途に着いたのでした。


まとめますと、
・倉敷、歴史・風情もあるし美味しいものもあるし観光にとてもおすすめ
・1泊2日でも効率よくスケジュール組めばかなり楽しめる
・倉敷で出会った人、全員いい人だった
・街ブラが中心だから、寒すぎない季節がおすすめ
というところでしょうか。

長々と旅記録を読んでくださった方、ありがとうございました!
参考になれば幸いです。

倉敷、とーっても良いところで、楽しい旅でした!
次の旅はいつだろう、どこだろう。
楽しみ!

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Sae

いただいたサポートは、私のテーマでもある「マイノリティ」について考える・発信するために必要な書籍購入費に使います。必ず社会に還元します。