子育てというあたらしい世界。週末横丁をきいて思ったこと。
『さえみたいな人は子ども産んだほうがいいよ。心が豊かになるよ』
四年前。
完璧主義でマニュアル人間の私のことを昔からよく知る友人に言われたその言葉で、子どもを作ろうとおもった。
自分で作ったルールや計画から外れることがとにかく嫌で、自分にも相手にも厳しくしてしまうところがあったわたしは、子どもを産んで『できない』ばかりになることがただただ恐怖でしかなくて。
耳に入ってくるのは、子育ては大変、つらい、苦しいという情報ばかり。
今考えれば、自分にそういう固定概念があったからそんな考えばかり目についていたんだろうけど。
毎回楽しみにしているNEXTWEEKENDの週末横丁というラジオ番組。
weekender編集部としてわたしも関わらせていただいているNEXTWEEKENDの提案するコンテンツはいつも、日常を輝かせ、未来を明るくしてくれる。
今回のゲストはMOTHERS編集部編集長の小脇美里さん。
ラジオの中で、NW社長の萌さんと美里さんが話していたのが、子育てを通して今まで見えなかった景色がたくさん見えるようになるということ。
わたしも実際子供を産んでみて実感したのは、できないより、できるようになったことの方が驚くほど多い。
子育てって楽しい!
寝れない出かけられないお酒は飲めないおしゃれはできない体型は崩れる
いろんな、子どもと引き換えに失うと思っていた物。
もちろん一時的に手放したものも多少諦めたものもあるけど、それよりもなによりも、子どもに教えてもらう新しい世界の美しさや素晴らしさが圧倒的に勝る。
今までの当たり前がいかに尊いかを知り、日常の全てが新しく輝いてみえるようになった。
友達の言うとおり、わたしは以前より心が豊かになった気がするな。
一方で、自分の知らなかった面にもたくさん気づかされた。
私ってこんなにキレやすいの?とか、二重人格ですか?とか口が悪すぎるとか…子育てしていたら自分の嫌な面に向き合わざるをえなくなってしまった。
ラジオの中でどろんこになった子どもに対して、どろだらけになるまであそんだの?!と言うか、どろだらけになるまで遊べてよかったね✨と言うか、というお話が出てきたのだけど
あぁわたし前者だな…と胸をちくり。
美里さんが、
『汚れは落ちるけど、その時かけた言葉はずっと張り付いて剥がれない』
と言っていたのだけれど、思い当たることが多すぎて…。
いろんなことを吸収する幼い時に、まわりの大人がどんな言葉をかけ、どんな視線をむけるかで、子どもの心の強さやゆるがない自信は育てられていくよなと実感した。
言葉の力って子育てに限らずあらゆる人間関係において絶大。言葉ははっした瞬間に自分のものじゃなくなる。それを受け取る相手のものになると聞いたことがあるけれど、どんな思いで放ったとしても感情を乗せてうけとるのは聞き手の方。
だからこそ咄嗟に出る言葉だとしても、愛情を注ぐこと。責任を持つこと。
自分の嫌なところ、なおしたいところと真正面に向き合うと言う点で、子育てはある意味大変かもしれない。
でも友達が言っていたように、子育てでわたしの心は豊かになった。
いろんな自分を知ること、新しい世界を見ること。大変な時間も多いけど、それでもたくさんの愛しい瞬間を与えてくれてるのはまぎれもなく娘の存在。
人生100年時代に、子育てしていられる時間なんてほんと一瞬。
当たり前で、大変で、愛しくてたまらない日々を、これからも味わいながら過ごしていきたい。