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弱者男性予備軍日記①


はじめまして 高校一年生です
大人になってから痛い思いをするために、日記を書き記すことにします
主に嫌な体験を書きます 耐性のない方はあまり読まない方がいいかと
とりあえず今日は寝ていたので、直近の地獄を書きます

文化祭

みんなが待ちに待った文化祭一日目が開始しました。
もちろん僕には友達が…一人だけいますが、彼は野球部なので他の友達と一緒に遊びに出ていってしまいました。
当然他の教室の出し物を見ることなど不可能なので、僕はトイレへとこもりました。
スマホをいじりながら、長い長い時間を座って過ごします。たまに生徒や客が来たりして、その度に息を潜めていました。
放送ではWANIMAのような希望に満ち溢れたアーティストの明るいロックが鳴り響き、より僕の悲惨さを引き立てます。
昼飯もとらず、終了時間になると、僕は足早に学校をあとにしました。
しかし、ようやく帰れると思ったのも束の間、校門に不快な集団がありました。
小学校時代から一緒だった陽キャのRです。
彼は僕を見るなり、「よっ、〇〇(あだ名であり蔑称でもある)」と声をかけられました。
僕はビビって反射的に「お、おぁん」と返事のような声を返します。
彼らはそれを聞いてゲラゲラ笑っていました。僕は足早に立ち去りました。
二日目。一日目と何ら変わらない時間を過ごしたあと、またRに会わないように祈りながら帰ると、校門に彼らの影はありませんでした。
ようやく駅につき、家に帰ろうとしましたが、また不快な人間がいました。
後ろ姿では気づきませんでしたが、振り返った瞬間わかりました。整形に失敗したヒロックのような顔をしたゴマスリ野郎、Sです。
彼は僕を見つけると、ニヤニヤしながら振り向きます。そして「…久しぶりw」と声をかけてきやがりました。
ムカつく。彼は隣に彼女らしき女子を連れ、最大限の侮蔑のこもった笑顔で僕を見下ろしていました。
あぁ、僕はこんな小物にすら負けるのか、と絶望に包まれながら彼を無視し、くたびれながら家に帰りました。


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