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イングランドのハロウィンと鹿児島の七草の関係性について
「魂よ、魂よ、霊魂のケーキを、
どうぞやさしい奥様、霊魂のケーキを1つ」
私の解釈においては現代のハロウィンというイヴェントは子供が近所の家へお菓子を貰いに行くのために用意されているものである。呪文はトリック・オア・トリートであり、トリック・アンド・ドランクでは無いということだ。
ところで鹿児島には薩摩藩の時代から「七草」という風習がある。
子供が数え歳で7歳(満6歳)になる1月7日に神社に参拝した後、お椀などを持って近所の家を七軒まわって「七草粥」を貰いに行くという行事だ。いたずらこそしないものの、子供が食べ物を貰うために他の家を訪ねるという共通点が面白い。
昔のイングランド人も鹿児島人も、ある程度大きくなった子供をご近所さんに紹介したりされたりすることで家同士のコミュニケーションを図り、村や国といった共同体の秩序を維持したり連帯感を高めたりしてたのではないか。
あるいは菓子屋や粥屋の商売人の知恵が古今東西で見え隠れしているのかもしれない。
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