【ネタバレあり】鬼滅の刃−無限列車編-を見て真っ直ぐになろうと思った話
今更ですが、”鬼滅の刃-無限列車編-”を見て真っ直ぐになろうと思ったので、それも記事に残したいと思います。
鬼滅の刃は2021年9月現在すでに完結している、少年ジャンプに連載されていた漫画です。社会現象と言っても良い程の人気を持っている事は皆さんご存知の通りかと思います。
鬼が存在する大正時代の日本に於いて、主人公の竈門炭治郎(かまど たんじろう)が鬼を撲滅する剣士の集団”鬼殺隊”に所属し、鬼を退治し、成長、最終的に鬼を撲滅していくお話です。
今回はそんな漫画の映画版、”鬼滅の刃−無限列車編-”を見て感じたことを共有したいと思います。そのシーンは鬼殺隊最強剣士の1人である炎柱の”煉獄杏寿郎(れんご きょうじろう)”さんから感じた事です。
鬼殺隊の中には最強と呼ばれる剣士が9人いて、彼らは”柱(はしら)”という階級を与えられ、その剣技の特性(火、水、毒etc...)に合わせて”○柱”と呼ばれています。今回でいえば、煉獄杏寿郎さんは炎の剣技を得意とし、炎柱と呼ばれています。そして特に煉獄さんは代々鬼殺隊の柱を務める由緒正しき家の出身で、いつもまっすぐ前向き、何事にも熱い存在です。まさに炎を具現化したような性格でした。その他、柱の詳細を知りたい方はこちらをご参照下さい。
一方で鬼の側にも階級は存在し、メインな鬼側の戦力は12人の鬼達。彼らは上下6人ずつに分けられ、それぞれ上弦(じょうげん)の壱(いち)〜陸(ろく)/下弦(かげん)の壱〜陸となっていて、上の方が下より、また、数字が小さい方が強いです。鬼について詳細を知りたい方こちらをご参照下さい。ちなみに特定の1体を除いて鬼はすべて元々人間です。(この特定の鬼が重要なのですが今回は割愛します。)
映画の任務は短期間の間に40人以上の人が行方不明となっている無限列車に直接出向き、その護衛をするというものでしたが、そこに”上限の参(さん) 猗窩座(あかざ)”と”下弦の壱(いち) 魘夢(えんむ)”が登場し、煉獄さんは映画後半”猗窩座”と戦います。その中で煉獄さんが見せた生き様があまりにも素晴らしく、感動的でした。
煉獄さんは猗窩座を相手にもちろんのごとく苦戦を強いられます。上限の鬼を倒すことは100年以上度実現しておらず、それほど上弦の鬼は人間に比べて強いです。煉獄さんは無限列車に乗っている人たちを猗窩座から守りながら戦い続けます。煉獄さんの繰り出す技は一定の傷を猗窩座に与える事はできるものの、鬼の回復力の前にはほぼ無力。煉獄さんばかりが傷ついていきます。
そんな煉獄さんを支えていたのがお母さんから教わった教えでした。代々鬼殺隊の柱を務める優秀な剣士の家系であり、人間の中では”強い存在”として歴史を歩んできました。そんな家の人間がどうあるべきか、幼い煉獄さんにお母さんが教えてくれたのです。
弱き人を助けることは、強く生まれた者の責務です。責任を持って果たさなければならない使命なのです。決して忘れることなきように。
相手がどれだけ強敵であろうとも、柱としての自分責務を果たす。その一心で煉獄さんは猗窩座と戦っていたのです。
個人的にこの部分に非常に感動しました。歴史のある家系に生まれたのであればそれを鼻に掛けたり、その権利や立場をもっと自分の欲の為に使っていいとも思っていたのですが、煉獄さんの頭にあるのは”弱き人を助ける事”この一つだけだったのです。自分の立場や利益に捕らわれる事無く、ただ自分の使命だけを見つめてひたすらに命を懸けている姿が僕にはあまりにもかっこよく映ってしまいました。
そして、それを母から教わったというのも非常に感動的でした。幼い頃に母から教わったその一言を自分の責務だと認識して、年を重ねても、自分の命がとられそうになったとしても一番大事にし続けるその純粋さが僕の心に刺さりました。
最終的に煉獄さんは猗窩座に敗れ、命を落とすことになるのですが、
無限列車の乗客全てを守るという”責務”
は完全に果たしたのでした。鬼は太陽の光と浴びると死んでしまう為、明け方まで猗窩座を足止めした煉獄さんのおかげで、猗窩座は無限列車を諦めて退散するしかなかったのです。
そんな逃げる猗窩座に向かって、主人公の炭治郎がこう叫びます。
お前なんかより煉獄さんのほうがずっとすごいんだ!強いんだ!煉獄さんは負けてない!誰も死なせなかった!戦い抜いた!守り抜いた!お前の負けだ!煉獄さんの勝ちだ!
本当にそうだと思いました。煉獄さんは命を落としはしたものの、その”責務”を果たし切りました。ただ戦って相手に勝つ事よりも重要な事を煉獄さんはやってのけたのだと思いました。自分の責務を全うするその姿、母の教えを守る純粋さに感動した僕でした。僕は煉獄さんの様に大きな事はできないかもしれないけれど、日々の生活の中でも自分の責務を探しながら、腐ることなく日々純粋に生きていきたいなと思いました。
※あらすじもかなり概要的で、感動した部分もあくまで私の個人的な感想である事をご了承頂ければと思います※
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