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鞍上に人なく鞍下に

サクサクサク。蹄鉄が砂を食む音は初夏の微風に流れていく。100メートル四方の馬場。

学生時代の私、乗馬クラブの調教師でした。

歩調は速足。反動が突き上げる。どうしてもバランスが崩れてしまう。

競馬やレジャーの乗馬なら、2拍子のリズムに合わせて腰を上げればいい。反動が抜けてラクに乗れる。馬術調教は違うのです。

速足の反動を正確に受ける。馬術家の技量はそこで分かれます。私の速足は2流でした。

不意に空気が変わる☆

周囲の音は遠ざかる。照りつける陽光と別種の輝きが辺り一面に零れるようです。

体の輪郭はスッと薄れます。私の一部が馬の脚となっていました。爪に釘で取りつけた蹄鉄で、馬場の砂を踏む感触が確かにある。

私は馬で馬が私。体の輪郭を超えた私の意識は馬で在り、馬場で在り、空気で在り、辺り一面を覆う光そのものでした。

まさに人馬一体🐴

 ⭐ ⭐ ⭐

さて、馬術の世界ではこの状態を【鞍上に人なく鞍下に馬なし】と言い伝えています。

馬は自らの意志で走るかのよう。人は馬に跨る様子など微塵もない。という境地です。

この日、突然と訪れた人馬一体の感覚。その後、私にとって速足は苦でなくなりました。

心地よい一体感♡

 ⭐ ⭐ ⭐

馬に乗ったことがなくても、今ここでお読み頂けました。私に起こった40年前の出来事。もうあなたのご経験でもあるのです☺

あれってなんだろう?

ふんわり軽く朗らかな心持ち。何もかも全て肯定される。満ち足りた気分でした。

何もない。空っぽ。それでいて満ちている。微かな震え。暖かい。馬は走る。リズミカルに。でも、鞍の上は静寂。しんとする。

なんと不思議!
馬と私が外から見える👀

辺り一面に広がる馬場の砂。照りつける初夏の陽射し。じんわり汗ばむ水色のTシャツ👕

焦げ茶色のキュロット。黒の乗馬ブーツ。銀色の拍車。栗毛色の馬体。規則的な足並み。

私は馬と一体感が取れた。思い出しながら書くこの私も一体感。そして今、お読み下さるあなたと一体感が生まれています。

 ⭐ ⭐ ⭐

他人を許すって

なかなかできません。自分を許す。もっとできない。でも、許さなければ、自由になれないのです。解放されません💦

過去の自分にフォーカスしない。これも難しい。未来の自分に目を向ける。今の世界情勢では、かえって不安になりそうです😨

でも大丈夫♡

一体感を取ればいいのです。全てが自分となれば、許す必要なんてありません。過去も未来もそのまま今の自分ですから。

 ⭐ ⭐ ⭐

一体感を取る♡

どなたでも、今この瞬間にスッとできます。私たちは、一体感を持ってこの世界に生れて来たのですから。思い出せばいい👶

体一つで生まれてくるなんて。一体感を取らなければなければ、とてもできません🌿

未来の自分と一体感を取れば落ち着きます。その時の自分に任せたらいいのです👍

10年後の私が
今の私のメンター♬

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マガジンの設定ではゆり葉さんの記事が役に立ちました♡ちょうど良いタイミング☆シンクロですね。本当にありがたい♬

ヘッダーは桜井健次さんの投稿写真です🐴

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