見出し画像


商業資本主義の競争の中で

長年

多くの人を傷つけ

多くの人に傷つけられてきた




最も身近なはずで

子どもの幸せだけを願う

最も大切にしなければならない存在に対して

自分の不機嫌をぶつけたりもした


多忙な毎日と海外出張の繰り返しの中で

そういう生活を楽しみ

誇りに思い

電話の向こうからの

少しでも帰ってきて欲しいという

小さな

ほんとに小さな

声にもならないシグナルに

ついに応えることなく

いくつもあった機会を

仕事を理由に無駄にし

時を消費してきた


いま

両親ともに居なくなり

遠く離れた実家を手放し

子どもたちが成人し

独立して

家を出て行った時になって



どんな時も

自分の絶対的味方であった存在を

もっと大切にできたはずだと

後悔している


若い人には

親は老いるものだと

老いて先に居なくなるものだと

出棺の時に

あぁしておけば良かったと

あれを聞いておけば

あの一言を忘れていたと

後悔しても遅い



その

当たり前のことを

書き残しておきたい


親から受けた恩は

恩返しのしようもない

これからも時を共にする妻と

がんばっている子どもたちに

恩送りしたい




妻と子どもたちにとっては

これからも

絶対的味方でいよう

自分が何十年もそうしてもらったように


いいなと思ったら応援しよう!