【タスク管理】「パラレルタスク」のすすめ
はじめまして。アメリカ在住フリーランスママのSacraです。
医療費も教育費ものけぞるほど高いアメリカで、私の周囲のママは全員働いています。アメリカに来て5年、実はまだ専業主婦に出会っていません。
物価の高い都市に住んでいることもありますが(普通の保育園が1日100ドル近い・涙)、もしもの場合の医療費や、将来の子供の大学進学など考えたら働かざるを得ないのです。
皆それぞれ慌しい生活を送っているものの、それぞれ自分なりのスケジュール&タスク管理術を生み出し、クオリティの高いバランスのとれた生活を目指しています。
今回は、私が意識的に習慣にしていること、皆に平等に与えられた時間価値をどのように増やすかという観点で、2つのタスクを同時に行うパラレルタスクというスケジュール・タスク管理のコツをご紹介します。
今回活用したマトリックス詳細について、ご興味のある方は以下を参照してくださいね。
海外ワーママのMBA的時間管理術【アイゼンハワー・マトリックス】
タスク管理のコツ 1: タスク同時並行の『パラレルタスク』
海外ワーママのスケジュール&タスク管理を最適化する上で、特にプライベート・ママ業のパラレルタスクを考案するのは必須です。
万人に与えられている時間は平等ですが、時間が拡張性のあるものだと気づいている人はそれほど多くないのではないでしょうか?
時間がないと口癖になりがちですが、様々なタスクを組み合わせて同時並行で取り組むことによって、その時間のクオリティや生産性・満足度を向上させることができます。
要は、類似タスクを大きく以下のように4つにグルーピングし、「重要かつ緊急」なものから処理する心がけが必要です。
日々のメールと電話対応の例をあげてみます。
日中、電話やメールのやり取りで、仕事を中断され、集中力が途切れてしまいがちですよね。
例えば、私の場合、電話やメール処理の時間は、「朝一(超重要&緊急案件のみ、20分)」、「ランチ後(重要かつ緊急度中程度、20分)」、「夜娘の寝かしつけ後(緊急ではないその他、プライベートのやり取りなど、15分)」という感じで段階的に対処しています。
仕事に関しては、その日のTo Doリストを朝一でさっと確認、そして超集中モードの「ゾーン」に入ったら、一点集中で目の前のタスクを処理し、1日の終わりに達成できたことをリスト化してみましょう。
タスク管理のコツ 2: アメリカ人ワーママのパラレルタスクの例
日々、周囲のアメリカ人ワーママにはタスク管理のコツや上手なパラレルタスクの作り方について学ばされています。
例えば、娘と同じ保育園に子供を預けているフリーランスでエディターをやっているママ友は、保育園の入り口で今日もスポーツウェアでベビーカーでジョギングしてきて、汗だくで息を切らせながら 「Hi!!」と皆に笑顔を振りまいて颯爽と現れ、颯爽と子供を預けて立ち去って行きました。
彼女のルーティンは、 ジョギング用のスポーツゥエアとスニーカーで、 ジョギング対応もできるベビーカーで自宅からゆっくりジョギングしながら朝夕送り迎えするのです。
片道ゆっくりジョギングして15分の距離ですが、1回で往復30分、なんと1日合計で1時間も走っていることになりますね。
また、彼女によると、ジョギングがルーティン化してから、超ポジティブ思考になったとのこと。
心身の健康にもいい運動のルーティン化、パラレルタスクの模範例です。
私の住むアメリカの東海岸の都市では、ママのデフォルトの格好はスポーツゥエアな感じです。
(もちろんコロナ前の話ですが、)育児の合間にジムに行ったり、連れて行けるジムには連れて行ったり、とこんなイメージです(絶対無理)。
カフェでもスーパーでも公園でも、夏などは特にすっぴんでNIKEなどのランニングにスニーカー、短パンにキャップをかぶって、ベビーカー片手を押しているママを見かけます。
もっとハードコアなママになると、こんな感じでマラソン用の巨大なベビーカーを押しながら、特に週末などすごい速さで走っています。
もちろん、日本の保育園や幼稚園では、ママが短パンにランニングにスニーカーで汗だくで子供を預けに行ったら、ドン引きされてしまうかもしれませんね。汗
日本でできるかどうかは別として、ここでポイントとなるのは、「子供の送迎」と「ジョギング(健康管理)」というタスクが組み合わさって、パラレルタスクとして実行されていることです。
また、素晴らしいのは、子供の送迎という、毎日必ず実施しなくてはならない「緊急かつ重要」タスクと健康管理という「緊急ではないが重要」を組み合わせ、通常どうしても後回しになりがちな「緊急ではないが重要」を必ずこなすように習慣づけられていることです。
タスク管理のコツ 3: 我が家のパラレルタスクの例
我が家の場合、タスク管理上、パラレスタスクとして同時進行で実行されている例は、上記で紹介した「アイゼンハワー・マトリックス」の右上、つまり、「重要だけど緊急ではないもの」(青)です。
パラレルタスクの例1: 友人ファミリーと企画する車での旅行
うちはアウトドア派ではありませんが、友人ファミリーと車で旅行する場合、以下のような家族&健康管理タスクが一気に集約されます。
家族との時間
大切な友人とすごす時間(息抜き)
旅行や週末のイベント
健康管理(ハイキング・テニス・サイクリングなど)
例えば、夏や冬の長期休暇や大型連休中、Airbnbで大きな家を他の数家族で借りて、家族ぐるみでハイキングやスキーに行ったりします。
いつもべったりというわけではなく、昼間は家族単位で別行動をとったりしつつ、夜は大家族のようにみんなで夕食を作って楽しみます(それぞれ国籍も味の好みも違うので、それぞれ好きなものを作ってシェア)。このゆるい感じがいいのです。
このような旅行は、家族と大事な友人たちとの時間も取れ、健康にいいアクティビティも入れれば、一石四鳥ですね。
我が家は国際結婚で、両方の実家がアメリカ国外なので、同じ状況の親しい友人ファミリー達とは家族の一部のような感じで、年末年始やクリスマスのイベントなど、一緒に過ごすことが多いです。
もちろん、旅行などの大型イベントでなくても、週末の午前中に友人ファミリーとピクニックでも十分です。
我が家も月に1度は、子供のいるファミリーと家族ぐるみでピクニックや公園に行き、子供たち同士を遊ばせながら、大人はお茶をしながらおしゃべりを楽しんだりしています。
パラレルタスクの例2: 娘と取り組む家事
こちらは日々の生活で最も取り入れやすい例ですね。
娘との時間を楽しみつつ、毎日何かしら娘とやるべき家事を一緒にやるようにしています。
まだ2歳ですが、モノを混ぜたり、何か取ってきてくれたりと、意外と手伝える上、一つ一つの食材について簡単に説明したり、食育にもなります。
余計に時間がかかることも多いですが、なるべく楽しみながら娘ができることを探しています。
ここでパラレルになっているタスクは以下です。
日々の食事やおやつ作り
最低限の洗濯や掃除
娘との遊び&日々の思い出&食育
毎日、仕事が終わった直後から食事作りと家事に追われますが、一方で娘と遊べる時間は限られています。
前は夫に娘を任せて、一気に夕食作りなどをやっていましたが、最近余裕のある時は、仕事を15-30分いつもより早めに切り上げて、娘に色々タスクを振ります。
自分一人でやるより当然時間はかかってしまいますが、家事に娘を巻き込みつつ、遊びと家事を統合するのはかなりのメリットがあります。
最近は家事を遊びだと思っているのか、当たり前のように何か手伝ってくれようとするのでシメシメと思っています・笑。
マルガリータの簡単夕食ピザ&農場で摘んできたベリーでタルト
これまで、娘と一緒にトライした料理にはこんなものがあります。
その他の家事は以下のようなものでしょうか。
掃除機がけ
娘はコードレスのダイソンが大のお気に入り(巨大なおもちゃと思っている模様)。私の見よう見まねで、隙あらば掃除機がけをしようとするので、この好奇心を利用して、一緒にリビングや台所など、ちょこちょこ掃除機がけをします。
洗濯
機械系が好きなのか、娘は洗濯機も大好き。アメリカの洗濯機は、日本のものと違って水平型で低い位置に設置されているので、これに一緒に洗濯物を入れてもらうのが日課になっています。
また、畳み終わった自分の洗濯物を運んだり、所定の場所まで持っていくのも手伝ってくれます。パズル的な達成感を感じている模様。
パラレルタスクの例3: 夫と世界史が学べるネットフリックスを見つつ、スクワットやエクササイズ。
子供が生まれて後回しになりつつある可哀想な夫ですが、それでも1日わずかな時間でも二人でいる時間は作る努力をしています。
これは正直最近始めたばかりで何とも言えませんが、まずは、娘が寝静まった後、ネットフリックスを見つつ、スクワットやストレッチ、ヨガのポーズなど。
本当に微々たるものですが、少しの達成感と肩こり解消にもなります。
コロナで運動不足で、家族で安定成長中なので、どうにか少しずつでもエクササイズを続けたいと思います・汗。
夫がフランス人で、他のヨーロッパの友人達からも、夫婦がカップルとして二人の時間を意識的に持つことの大切さを、いつも熱く説かれている影響もありますね。
ここでカバーされているタスクは以下。
夫との二人きりの時間
健康管理(家でできるエクササイズ)
(必要な知識か謎ですが)世界史のインプット
パラレルタスクの例4: ビジネスパートナー(友人)と植物園などで散歩しながら情報交換や議論。将来の起業のための投資時間。
こちらは、例外的に仕事の要素も入ってきますが、起業準備中のビジネスパートナーは友人でもあるので、ある意味最高です。
また、彼女の場合、犬をいつも連れて来てくれるので、動物好きの私にとっては最高の癒しの時間です。
このお散歩には、以下のようなタスクが含まれていると考えています。
健康管理(散歩は一応エクササイズ!カロリーを消費しつつおしゃべり)
大切な友人とすごす時間
将来のためのインプットや投資時間
彼女の犬と戯れることでストレス解消&癒しタイム(アニマルセラピー)
こちらも、コロナ時代に入ってからの試みですが、カフェで感染の危機を感じつつランチしながら議論するよりも、よっぽど経済的・健康的で、血液の循環が良くなるせいか頭も冴え、カロリーも消費できて一石四鳥です。
こんな感じで、ゆっくりジョギングしながらおしゃべりを楽しんでいる若者たちも週末よく見かけますが、これはハードルが高そうですね。同時に、ダイエット効果もストレス解消効果も高そうですね。
2つのタスクを同時に行う「パラレルタスク」の注意事項
ちなみに、この「パラレルタスク」を考える上での注意事項は、もうお気づきかもしれませんが、基本は「重要な仕事以外のタスク」ということです。
現代において、ほぼ全ての職業人にマルチタスクは求められますが、日々の仕事の重要タスクは「一点集中」で、一つ一つ潰していった方が、生産性は上がる気がします(経験談)。
また、各タスクに取り組むにあたって、最適な時間帯というのも存在しますので、ご興味のある方は以下の記事もどうぞ。
海外ワーママのMBA的時間管理術【アイゼンハワー・マトリックス】海外ワーママに学ぶ体内時計に合わせたスケジュール&タスクの最適化
まとめ
今回は、日々のタスク管理のコツ、「パラレルタスク」のすすめについてご紹介しました。
こちら、ご紹介しておきながら、私自身も自戒の念がかなり湧いてきましたので、特に運動・健康管理の面では少しづつ何かできることから取り入れていこうと思います・汗。
まずは1日1万歩、少なくとも朝は娘の保育園まで送っていくのは徒歩で対応しようと思います・笑。
コロナ時代、(特に家族も一緒に在宅だと)ワーママの皆さんは本当に日々の自分の時間が限られてしまいますよね。
お互いちょっとした工夫で自分や夫婦の時間を捻出していくようにしましょう。
ご興味のある方へ、筆者の詳細プロフィールはこちらです。
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