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潜在能力を発揮するために必要なこと(後編)
前回の続き
意識や心の在り方を変える方法
振り付けの中に女性らしい動きがあった。
「自分が一番綺麗に見える角度を探しながら」
とダンスのAYAKA先生は仰る。
美しさを探す私たちを鏡越しに見て、心が動いた。人のふるまいと意識はアフォーダンスを起こしあう。だから、女性らしい動きをすればその動きに見合う意識や心に変わるのだ。
他にも、勇ましい動きやどっしりとした動き、軽やかな動きなど、AKAYA先生の振り付けにはたくさんの動きが出てくる。それらはいずれも、自分の中に在るのに、意識の上では無いと思い込んでいる力を目覚めさせてくれる。
日常動作から身体の癖=気持ちの癖を探る
自分の精神の状態は、日常動作の中に表出される。手先が戸惑っている、胸が動いていない、頭がつんのめっている、どすん座りをする等々。日常動作に通じる多様な動きをするダンスは、身体の癖=精神の癖が強調される。
この日のダンスで私は、相変わらず遠慮がちに見える動きだった。なぜそうなのかといえば、振り付けという型をきちんと身体に通した上で自己表現したい、という自分のニーズが満たせていないからだ。型を踏まえた上で始めてのびのび表現ができる。型なしは独りよがりになる。
潜在能力を発揮するために必要なこと
帰りに先生が「広い場所で稽古をやりたい」と話された。狭かったり、手がぶつかりそうな場所に何かがあると動きも制限される。
制限された身体と、その人特有の身体の癖の差異が大きくなりすぎると体に不調が起こることを、私は生活の中で昔から観察している。この話でわかりやすいのが「ノミの理論」だ。ノミを瓶に入れると始めは瓶から出るほど元気に飛ぶ。しかし蓋をすると、蓋にすら達さない高さまでしか飛ばなくなる。そこで蓋を外して元気なノミを1匹入れると、飛ばなくなったノミも元気を取り戻す。これも、先ほど書いたアフォーダンス理論だ。
会社で仕事をするという働き方も、個々の潜在能力を引き出す場合と貶める場合とに分かれる。五感を働かせることで生き生きするのは人類共通だけれど、五感が萎えるような環境では、昭和の根性論のように馬力で無理やり頑張る状態や、毎日栄養ドリンクを飲んで(しかもそれが体にいいと思って)頑張ろうとするような思考停止状態を生み出しかねない。
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まずやるべきは、人間のパフォーマンスを上げるための環境づくりだろう。鬱病まっしぐらの暗い蛍光灯を変えて、照明が変えられない場合は視覚要素に人間が落ち着く木材や自然をふんだんに取り入れ、風を通し、せめて毎週1回清掃の時間を設ける。たくさん人がいる場所で静かすぎる環境もこれまた環境が鬱に向かわせるので、適度なノイズを入れる。
本来使うべき方向へエネルギーを使えるようなデザインをしたい。
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