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#3 育休を取得できる環境にするには?
前回に続き、育児休業関連の投稿。
今回は育休を取得しやすい環境にするには何が必要なのか、僕なりに考察してみた。
結果、育休を取得しやすい環境とは、生産性が高いチームになることなのではないかと思えてきた。
今日はそんなお話。
男性の育休取得率が低いのは何故か
厚生労働省の調査では、昨年度の男性の育児休業取得率は約30%で過去最高となった。一方、そのうち約40%は取得期間が2週間以内であった。
2023年の出生数は約75万人。
生まれた子ども1人に対して男性が1人いると仮定して、ざっと計算してみると…
男性の母数は75万人
そのうち育児休業取得は約23万人(75万×30%)
更に2週間を超えて取得は約14万人(23万×60%)
必ずしも正確な値ではないが、この数字はどうなのだろう。僕は、75万人の子どもに対して2週間を超えて育児休業を取得したのが14万人(18%)というのは、少ない気がする。この原因はどこにあるのだろうか。
以下は、あくまで僕個人の考えである。
人手不足?
令和4年版高齢社会白書によると、令和2年の生産年齢人口は7509万人、令和3年は7450万人、令和7年は7170万人である。
単純に毎年50〜70万人減少している。
数字だけ見れば間違いなく人手不足だが、本当にそれだけだろうか。
確かに、人手不足は間違いないのだろうが、僕はそれ以上に人手不足に企業の対応が追いついていないが真相だと考えている。何故なら、生産年齢人口の減少は前からわかっていたことだから。人が減っても仕事が回るように、対応しきれていないのが実情ではないだろうか。
忙しいから遠慮してしまう
僕もそう感じていた。ただでさえ忙しいのに、僕1人が抜けてしまうと、残された人たちはもっと忙しくなってしまう。毎日顔を合わせる仲間だからこそ、自分が休むことに対する後ろめたさが少なからずあるだろう。
育児休業を取ったことがある人が周りにいない
子どもの数が減っているので、必然的に若い世代のお父さんの数も減っている。その上、上司の世代の男性の育児休業取得率は今よりもさらに低いので、近くに育児休業を取得したことがある人がそもそもいない。それゆえに、育児休業の取得が当たり前の選択にはなっていない。
ではどうしたらよいか?
この先も生産年齢人口が減ることは確実。一方で、育休取得率は上げようとしている。
なので、その状態で仕事がまわるように、働き方を見直していかなければならない。
成果にフォーカスした働き方の見直し
僕の周りでは働き方改革や業務改善といった単語をしきりに目にする。IoT や DX 、AIと絡めて、今までの仕事量をより効率的にこなすことに重点が置かれているように伺える。しかし、本当に必要なのは、成果にフォーカスすることだと思う。
実は成果につながっていない作業がないだろうか。成果が小さい割に労力がかかっているものはないだろうか。無駄な労力を割いていた仕事はなかっただろうか。僕の周りにはいっぱいある。まだまだ改善しろは残されている。気づいて変えるだけだ。
心理的安全性を高める
もう一つ重要なのは、心理的安全性を高めることと考えている。心理的安全性が高い状態とは、一言で言うと、言いたいことが言える状態。
話しかけにくい、お願いしにくい、これを言ったら怒られるんじゃないか。そんな負の要素が蔓延しているチームでは、育休の取得はおろか、生産性も低い。これらの負の要素を払拭し、プラスに変えていくことが重要だ。
育休が取りやすい=生産性が高い?
成果にフォーカスした働き方をする、心理的安全性を高める、これらはビジネス書を読む限りでは、チームの生産性向上につながるものだ。
実は育休が取りやすい環境というのは、生産性が高いチームになることなのではないだろうか。この仮説は、仕事復帰後に自ら実践して、検証していくことにする。
終わりに
育児休業でしばらく仕事を離れたことで、これまでの自分の仕事ぶりを客観的に見ることができた。
成果に繋がらない努力や心理的安全性を低くする言動があったことに気づくことができた。
だからこそ、育児休業からの復帰後、まずは自分の行動を変えてみようと思う。そして、その効果が認められるのであれば、周りの人にも還元していきたい。このnoteにも還元したいと思う。