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2020年のあれこれと2021年に向けて

休みだろうがなんだろうがぼそぼそと書きつづけている年末年始。恒例となりつつある一年の振り返りと展望ですが、2020年はいつもより増して多くの人にとって忘れがたい年になりました。これほど多くの人が一つの物事に対して継続的に議論したり行動したり、また逆にそれでもなお変わらないことを目の当たりにして、悲観的にも楽観的にもなったりして、感情の揺れに身をまかせていたらとてももたない一年だったと思います。

まずは本当に、本当にお疲れさまでした。

で、私はというと、リアルの取材が軒並みオンライン取材に置き換わったのは大きな変化ではあったのですが、実はあまり直接的な影響を受けなかった、というのが正直なところでした。たまたま去年一昨年から少しずつ書籍構成の仕事が増えてきたから、というか、仕事のポートフォリオを意識的に(結果的に、かもしれない)分散させていたのが幸いした、というか。

久々にリアル取材が復活したとき、「あぁ、やっぱり直接会うっていいな」と思えたものの、マスクを着けながらの会話であることには変わりなく、むしろ感染対策に気を揉まなくても済むオンライン取材の良さも実感したりもして、しばらく試行錯誤は続くんだろうな……と思っています(オンライン取材についてはいずれノウハウをまとめたい)。

長く届ける、深く届ける。書籍の強さ

年始の時点では3冊構成する予定と書いてましたが、1冊はスケジュールがちょっと伸びて、もう1冊は無記名扱いになったので、2020年は『カルチャーモデル 最高の組織文化のつくり方』のみとなりました。「カルチャーモデル」でTwitter検索かけてみると、出版から半年近く経ってもコンスタントにスタートアップの経営層やHR系の方に感想寄せていただいていて、ジワジワと伝わっているなーと感じています。

出版をきっかけにBizHintさんに連載枠をいただきまして、唐澤さんがさまざまな企業の経営層と対談するシリーズも構成しています。↓

また、2019年6月に出版した『売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放』は、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2020」のイノベーション部門賞を受賞して、10刷5.6万部に。2019年11月に出版した『最軽量のマネジメント』は3刷2万部を突破。著者の中村朱美さん、山田理さんのご活躍あってのことで本当にありがたいことなのですが、やっぱり本は爆発的に届けるというより、長く深く届けていくのに適した媒体なんだなぁ、と実感しています。

(年末に読売、朝日、日経の全面広告に掲出されていたので、家族からも「載ってたよ」と連絡もらいました。ありがたい)

「ヘルシー」に働く、生きていく

オカムラ「WORK MILL」

パーソルキャリア「iXキャリアコンパス」

リンクタイズ「Forbes JAPAN」

Sansan「Eight Career Design」

『売上を、減らそう。』でも伝えていたことではあるけど、右肩上がりの成長を追い求めて、資本主義社会の一構成員として猛然と働くことに、違和感を覚える人は増えてきていると思います(かと言って清貧に甘んじるよりはお金があるに越したことはないのだけど…)。

現時点ではとうてい、「コロナ禍があったから変われた」と言えるほどポジティブにもなれないけど、「また元どおりの世界に」と無邪気に願うのは、いろんな問題を見て見ぬ振りすることになると思っています。少なくとも「このままでいいんだろうか」「もっとこうしたほうがいいんじゃないか」みたいな、かすかな疑問や違和感、あるいは人間としての心の声に、もっと耳を傾けたほうがいいんじゃないかな、と、さまざまな取材を通じて感じていた思いがどんどん大きくなってきたような気がしています。もっと健やかに、ヘルシーに生きること(と、その環境を整えること)が、一人ひとりにとっても社会にとっても必要なんじゃないかな、って。

トップランナーの言葉からずっと学んでいたい

エン・ジャパン「ぼくらの履歴書」

ダイヤモンド社「DIAMOND SIGNAL」

パーソルキャリア「iXキャリアコンパス」

リンクタイズ「Forbes JAPAN」

NewsPicks「NewsPicks Brand Design」

基本的にミーハーな性分なもので、著名人取材を持ちかけられると「書きます!」とホイホイ誘いに乗ってしまうのですが、やっぱりトップランナーの言葉から学ぶことは本当に多くて。その中から少しでも読者が行動変容を起こせるような、心のモヤモヤが少し晴れるような言葉を引き出せたらいいな、と思って取材しています。
(ちなみに村木厚子さんの記事は1万字超えの大ボリュームなんだけど、はてなブックマークでなんと1226を叩き出したうえにネガティブコメントがほとんどなくて、ちゃんと緻密に書いていけば長い文章でも伝わるんだな、って改めて自信をもらいました。難しい題材だったけどホッとした)

その他にもこんなことしました

リクルート住まいカンパニー「SUUMOタウン」

憧れの書き手さんがたくさん書いてきた「SUUMOタウン」に、ついに書けて本当にうれしかった……! 2年ほど暮らした福岡の思い出と街並み。個人的にはよく書けたんじゃないか、と思っていたものの、はてブが一つもつかなかったのは自分のネームバリューがなさ過ぎたせいだと深く反省しています。がんばる。

Yahoo! JAPAN「Gyoppy!」

オカムラ「WORK MILL」

私が生まれて3歳くらいまで暮らした町、愛媛県宇和島市に行ったり、福井在住時代ときどき遠征して働いてた石川県に行ったり。取材で自分に縁のある場所を訪れることができるのは本当にうれしい(そしてだいたい食事に全力を傾けることになる)。コロナ禍の合間を縫うようになんとか行くことができたけど、自由に行き来できるようになるのはいつのことか……。

朝日酒造 ブランドサイトリニューアル

SAKETIMESさんの連載で取材したのをきっかけに、朝日酒造さんのブランドサイトで企業ステートメントやストーリー、工程紹介のコピーライティングを担当しました。いまでこそインタビュー記事ばかり書いているけど、キャリア初期はかなりコピーを書いていたので、久々に楽しくもやりがいのある仕事でした。

sentence「VIEW OF INTERVIEWERS」

久々の登壇はオンラインとなりました。「面白そう!」と軽はずみに受けた企画だったけど、「勇気あるね!」と結構な割合で言われて、だんだん緊張感が高まる始末。でも個人的にも本当に勉強になりました。なかなか自分の取材風景を客観的に見直す機会ってそうそうないですもんね……。

タトル・モリ エイジェンシー「翻訳書ときどき洋書」

PLAID「XD」

今年3年目になる「翻訳書ときどき洋書」も引き続き編集を担当しています(フォロワー4000人超えた! 比較的硬派なメディアなので、着実に読者を増やせてうれしいです)。また、2020年から新たに「XD」にも携わることになりました。今年からもう少し編集の比率も増えてきそうな感じです。

他にも、Yahoo!ニュース特集TAM made by peoplePR3.0100BANCH MAGAZINESAKETIMESなどで書かせてもらいました! いつもありがとうございます!

そして2021年に向けて……

と、ここまでで3000字を超えてしまった……こんなはずでは……。一年前にも「粛々と仕事を」と書いたにもかかわらず、やはり好奇心が勝ってあれこれと仕事をしてしまい……いや、こんなときだからこそありがたい。ありがたいのですが……またしてもスケジュールに関しては本当に皆さまにご迷惑をおかけしました。もう少し体調管理と進行管理を見直していきたいと思います……。

そして2021年ですが、先述のように、編集協力した書籍の出版が既に決まっています! コピーライターで世界ゆるスポーツ協会代表理事の澤田智洋さんの『マイノリティデザインー弱さを生かせる社会をつくろう』2021年2月4日発売です!!! この本に関しては思いあまって書ききれないので、後日記事を書くとして、いったん澤田さんご自身の記事を置いておきます。

この本の後にもありがたいことに書籍の企画が続いておりまして、2021年上半期は2冊の執筆を進める予定です。どちらもジャンルは違うけど、これまでの仕事で得た課題意識や価値観が反映できそうで、ゆるやかに全部つながっている感じ。早く読みたい!とワクワクしています(そのためには私が書かねばならない)。

ということで今年も去年と同じような一年の滑り出しになりそうですが、健康第一でやっていきたいです! あともっとインプットを増やしたい! 日々鍛錬せねば! ということで今年もよろしくお願いしますーー!!

最近の取材執筆記事(順不同)

これまでの仕事まとめ


読んでくださってありがとうございます。何か心に留まれば幸いです。