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インターンに泣かされてしまった話

いま、わたしをよく知る知人、友人たちは
今までクリエイターに特化した人事や組織コンサルとして順調そうにやってたのに急展開だな!大丈夫?って言います。

お金のことばかりを考えたらそのままの方がずいぶん良かったけれど
確かに、見た目には違う車線に入った事業推進です。

最初は単純な動機で、クリエイティブな界隈で仕事をしてきて
デザインシンキングもアートシンキングもとてもいいけれど理屈じゃなくて手で作業することが大切じゃないかな失敗して、間違って、小さくてもカタチになった完成を笑って、分かち合う解像度、個性を興味深く感じる感性が大事という気持ちが強くなってしまったためです。

このままだと、ボキャブラリーの少ない感受性の強いクリエイターはますますしんどくなるな、、、互いにコミュニケーションできる、そんな場所を作りたいと思って今があります。

理想が先行してる

アップサイクル のモノづくりが体験できる酒場」を創りました。
なんで廃材つかってモノづくりするのか、というと「捨てる」って言うのは思考しないってことなんじゃないかと思って、不要なものを「活かす思考」がクリエイティブセンスなんでは?と思うからです。

立ち上げは、そんなに順調ではなくてお金周りでも苦しく、コロナでだいぶやられています。極め付けに相談する事業家の諸先輩方には「女の水商売は笑って酌でもしとけ!」「いいことやってるからってなめんな(理想的なことばっかり言うな)」ということで、地道で儲からなそうな話をまともに聞いてくれません。

そんな人達に向き合って、苦しんでいたけれど旧来の思考のフレームワークにいるだけだと教えてくれたのはふたりの若い女の子たちでした。

教えてください

彼女たちがやってきた経緯はココに書きました。
インターンとして、ひととおりのモノづくりサービス内容を吸収し、わかったことをレポートを書いてもらうようにしています。

そこからわたしが学んだことは、
理想を掲げると「教えてください」という人が来るフレームワークに気がつきました。そして、それが伝わってるっているかどうか、共感されるものか、ということをその人たちが教えてくれます。
そうして想いが確実に、確かな人に広がってく。

レポートを読むと、そのことがわかり嬉しくて涙が出ます。

ある日のレポート
8月7日:あかり
・自分でやる達成感
廃材を選び、試行錯誤しながら、自分のオリジナル作品を作る過程が私はとても好きです。今回も夢中になって作りました(笑)。マニュアルはあるものの、あくまでそれはガイドだと思っています。正解がないからこそ、自分なりにアレンジしてもいいし、もっとド派手にしてもいい、自由に思うがままに作成したものを「いいね」、「うまくできたね」と言ってもらえると少し恥ずかしいような、だけどとっても充実した気分になるなと改めて感じました。大人になるにつれて褒められる機会は少なくなります。自分の発想や考えを純粋に認め合うことで、達成感はもちろん、自分でもできる、もっとやってみたい…そんな気持ちが連鎖していくんだなと感じました。
・感想
リビルディングセンターの東野華南子さんが「世界を因数分解する」というお話をコラムでされていました。モノがどこから来て、何ででき、どのようなに作られているか、一つ一つ因数分解できることが分かってから、世界が豊かになった。これはリンネに出会い、私も少しずつ感じ始めたことです。例えばはじめてリンネバーで作ったコインケース。私は毎日アクセサリーポーチとして持ち歩いていますが、それを取り出す度にここのお花が気に入ってこの着物にしたんだったな―とか。出張で連れて行ってもらったコネクトで買った中村さんのドライフラワーも、玄関を通るたび、丁寧に中村さんが愛情込めて作ってくれたものなんだなと感じます。今回の店舗研修では寄付者から届いた廃材や、もらった木っ端類など「素材」に触れて、改めて、自分の身のまわりのものが何でできて、どういった背景で作られているか、素材の持ち主の思いや、作り手の思いを感じることができたら、もっともっと生活が豊かになっていくんだろうなと思いました。
リンネに出会ってから何かを買うとき、捨てるとき、一度立ち止まって考えるようになりました。これは本当に必要なものなのか、これは本当にゴミなのか。私もリンネでの活動を通して、少しでも多くの方々に変化を与えられてらうれしいなと思います。

9月4日:ちひろ
(ご常連の)Kさんが、私が作っているのをずっと眺めていたので、「今から作りますけど、一緒に作りませんか?」とお誘いしたところ「一緒になら、じゃあ。」と仰ってくれて、Kさんと一緒にボタンのピンブローチを作りました。
ちょうどKさんがジャケットを着ていたので、ジャケットの上でも目立つものを作ろうとお話しながら、白など紺色に映える布を選びました。
ボタン選びでは、ボタンの種類の多さに目が回りそうなご様子のKさんでしたが、お皿にボタンを出して、「これもいいね、あれもいいね」とお互い気に入ったボタンをピックアップしていきます。Kさんは透明やキラキラしたのが目に止まったらしく、2時間かけて赤のボタンに決定!その後、丁寧にくっつけてピンブローチを完成させました。
作り終わったあとは飲み物をグイと飲みながら「とっても疲れた〜」と仰っていましたが、お帰りになる際に「贅沢な時間だった、ありがとう」と仰ってくださったのがとても嬉しかったです。そして「また来週」と帰って行かれました。
アップサイクルやものづくりに興味がない方が飲み物を通じてお店に来てくれて、一緒にものをつくる時間や喜びを共有できたことを嬉しく感じたのと、それが少しでも興味を持つきっかけ、入口となったら嬉しいなと思いました。
プレッシャーを与えないように、再びモノづくりすることをあまり誘わないようにしているのですが、またいつか一緒に作れることを楽しみにKさんから「作りたいです」と言ってくださるのを密かに待ってます(笑)

共感のフィードバック

理想を掲げるって、賭けなのかもしれません。
「そんなうまくいかないよ」と馬鹿にする人がたくさんいます。
でも「これは間違ってない」と思い続けて、行動に現し、伝え続けて、一人でも賭けに乗ってくれる人が現れたらアタリだなと今は思うんです。
その人との関係性はとても強いものとなります。

わたしも自分ごとだけでなく、カッコいい理想を掲げている人に対して、しっかり共感のフィードバックを贈れるようにと彼女たちから学ぶ日々です。


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