覚え違いの本を貸してくださいって本

何遍読んでも面白い本ってあるんだよね、三谷幸喜氏や井上ひさし氏の作品じゃ無いですよ。

福井県立図書館の「100万回死んだ猫」覚え違いタイトル集。

この本は図書館にタイトル名をうろ覚えの利用者さんが、カウンターで司書さんに本探しの質問をした時に、司書さんが探し当てた時の覚え違いをリストにしているのを本にしたもの。

解かるんだよね~、この覚え違いって話がさ、私も聞き違い覚え違いの類は昔から多い。

たださ、図書館のカウンターで司書さんに聞いた事は無い、書棚を見たら思い出すだろうし、書棚を見るのが好きだからね。

だけど世の中にはピンポイントでこの本が欲しい、だけど全てがうろ覚え、誰かに教えて貰いたい人が居るんだろうね。

次女が大学で図書館情報学えを齧っていたので、チョットだけ図書館には詳しい。

図書館の存在意義とか、これからの在り方を語らせると、短時間では語り切れない位だ。

「図書館のカウンターってそんなに人が行くんや、自分で探さへんのやな。」と聞いてみた。

「そうやな、誰でも簡単に知りたいし、うろ覚えやったら、探せへんやん、それにさー、その本でも書いてあるけど、図書館の役割に『レファレンス』が有るんよ、そやから司書は答えやなあかん、スーパーのサービスカウンターみたいなもんよ。」と次女が答える。

スーパーのサービスカウンターとはちゃうと思うけど、確かにサービスカウンター感はあるよね。

題名にも有る『100万回死んだ猫』貸してくださいは娘が盛大に突っ込んでいた。

何故なら、子どもが小さい時に買って、何度も読んでやった本だったからだ。

「生きるに決まっとるやん。」と次女が言うと、「死んだらあかん」と三女。

この本を読んでた時に、何度死んでも生き返るのって虚しいだろうな、嫌になるんじゃ無いかなって考えていて、死んだ猫って覚えても仕方ないよな、心でそう思った。

私が一番吹いたのは、「今年の本屋大賞を取った人が書いた『滅びた後のシンデレラ』はどこにありますか?なのです。

これは『滅びの前のシャングリラ』ならございます、となったんだそう。

前と後では全然違う~、滅びた場所でおろおろしているシンデレラの絵が笑いを誘ってしまうのだ。

『これこれちこうよれ』ありますか、と云うのも吹いた。

『日日是好日』でよろしいでしょうか。と書いて在って、これ解った司書さんは天才やとか考えている。

本って知識の為でもあるけど、たまにはぷって吹きだしてしまうのもまたよし、気分が落ち込んで居る時には最適なのである。



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