桜味って何なんだ
もう二月が終わる、3月は美味しい和菓子がいっぱい出てくる、3月に限らないけどね。
お菓子が好きなので、季節の変化はそれで知る、この季節は桜と抹茶とか、和菓子では桜餅がお店に並ぶってね。
スーパーで仕事をしていた時には、季節でディスプレイも表に出す商品も変わった。
私が居たスーパーでは本社の意向は余り大きくは無くて、店長が商品を決めていた。
私が働いていた時期は、店長の入れ替わりが多くて、2年ほどしか居なかったのに3人店長が変わっていた。
その中の一人が桜の味って解らないらしかった、何故って殆ど桜の商品が並ばない、何で?と思って聞いてみた。
「抹茶は有るけど桜の商品は無いんですね。」まっとうな質問だと思う、だって桜の季節ですもん。
「俺さー、桜の味って意味が解らんのよ、桜味って何?桜食べへんやろ、本部から絶対に店舗に並べろって言われたもの以外は、並べる気無いんや。
その店長半年と経たずに、違う店に左遷されたので、本部としてはあかんのやったんやろな。
それでもなんと清々しい論理、確かに桜味って何なんってのは、誰しも思うと思う。
外国人に至っては、日本人は桜迄食べるんかと考えて、花でも草でも生えとるものはなんでもたべるな、なんて思っているかも知れない。
春になると思い出して、桜味って何やろと考えるのですが、これは桜の葉の塩漬けの味か、味では無く桜の匂いを付けた物を言うのかそれが解らん。
桜餅は好きで良く食べる、大人に成って関東風ってのが有るのを知って、ビックリした。
これって花びら餅のごぼうを抜いて、ピンクにしたんじゃ無いの?と考えたけど作り方知ったら、全然違った。
桜の味をこれで憶えて居たなら、関東の人と関西の人の桜の味は違う、他地方で違う桜餅が有ったら、そこの人も桜って違う味って為るんじゃないかな。
抹茶は絶対的にお茶を粉にしたものってのが有って、お茶の味が違うことは有っても、桜みたいに全然違う味を想像したりはしない。
桜恐るべしである。
桜が日本人の郷愁の味になったのは何時頃なんだろう?
それは諸説あって解らないけど、桜味については日本味覚協会(なんでも協会が有るのね)が解説してくれた。
『桜の葉や花の風味』が桜の味になるそうで、桜の葉を塩漬けにしたときに生成される『クマリン』という成分が桜味だそうだ。
じゃあ桜の葉の味じゃん、私ならそう思うけど、桜のは味じゃ音的に問題が有るのかな。
でも分かったことは日本人は、桜味が好きなんじゃ無くて、桜の雰囲気の物が好きなんだって事。
そうだよね、味というよりは雰囲気だよね、日本人桜って大事ですから、キリって奴ですかね。