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メロスは帰ってきた
「あー今日は休むー。」三女が伸びをしながら言い出した。
朝食を食べてこれからお掃除と思っていた矢先の言葉、9日に行くつもりで土日も休まず仕事をしていた彼女。
もう休まずにはいられないって感じの雰囲気がモリモリしていて、どっかで休まんとー、あかんとー。(こんな方言は無いが)
それを聞いた次女が、今日名古屋に行く?と聞いて、昨日は急に名古屋に行くとなった。
三女はジーンズが欲しい、これは正月から言っていたので、皆が確認済み。
私と次女は前から狙っていたボーダーシャツを狙っている、ボーダーシャツってやっぱり着てみないと買えない。
似合うか似合わないかって言うと、似合わない人も多いかも知れない、自分は似合うと思っていても、自己判断はけがの元。
ネットも良いけどお店もねー、どっかの宣伝みたいに三人でお店に行って試着をしたい。
見たいブランドはオーチバルとセントジェームスの二択、他にもボーダーシャツはいっぱいあるけど、我が家から近くの店で扱っているのを調べると、この二つだ。
高島屋ゲートタワーモールに在るらしいので先ず行ってみる、セントジェームスのお店は7F、行ってみると綺麗に並んだボーダーシャツがずらり。
綺麗だなーと見て回っているけど、店員さんがまるで声を掛けてこない、『今は声を掛けないのが主流なのかな。』見て回ると次である。
オーチバルは6FのBショップに在るとの情報、情報は大事だなー、ネットで調べてその店に行く。
「こちらのサイズ違いも御座います。」とシャキッとした背の高いイケメンが声を掛けてくる。
さっきの店とはだいぶ違うなー、勢いあるお兄さんが接客、買うかどうかも解らないのに。
そこで気付いた、ユニセックスのお店だけど、どうもメンズのコーナーに居た。
「ここメンズだったんだね、私には大きいわ。」と小さげな服の棚に突入。
「私はメンズが良いわ。」体が大きい次女はメンズでいくらしい、三女もジーンズを見て「これいいね。」
早速次女と三女が試着、三女は思った以上に太ったらしく(仕事が無くて不安な時にストレスで食べ過ぎたらしい)着れないので、違うサイズを持って来てもらった。
私も三女と一緒に試着、(開いてないから三女の試着室に間借りです)ボーダーシャツ良いな。
「お母さん、良いんじゃない。」と三女。
外に出るとイケメンさんも「お似合いですよ。」お世辞でも良いな、もうとんと服が似合うなんて言って貰ってない。
服は入ったけど、今度は色で迷う、緑とブルーとイエローどれが良いかな、自分ってこんなに優柔不断だったっけ。
次女と三女は決めたもののお金を持って来ていない、ATMを探して携帯を見てる。
「聞いた方が早いんじゃない。」と三女。
「そうだね聞こうか、すいませんATM何処に有りますか。」と次女。
イケメンが説明している、店の人は知っているよね。
「チョットお金取りに行ってきます、ここに人質置いて行きますんで。」と次女。
おーい君らは走れメロスか?
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