去年の話ですが
去年書き損じた物ですが新年に改めて書いてみました。
昨日一昨日は文を書く事が出来なかった、何故かと言うと肉屋の仕事があった為なのです。
この肉屋は完全に人が足りない、私が呼ばれたのも人が足りなすぎるからなのだ。
或る日肉を買いに行くと店主の女性が聞いてきた。
「お仕事している?」
「まだしていないんですよ。」と答えると、「うちの仕事12月だけしない?」
予定も無かったから「良いですよ。」と答えると、11月の終わりごろから午前だけ仕事に来たりして、まあまあ楽しく仕事に入る。
12月になったらまたお電話するからと言っていたから、小遣い程度のつもりで仕事をしようと思っていたら、また電話が入る。
「今日来てもらっていい?」日曜日である。
天下の休日もこちらでは意味をなさないらしく、日曜も発送準備に追われていた。
でもそこまで辛いと思わなかったので、これからも良いですよと言って家に帰った。
その後、日曜仕事したら他に休みがあるんじゃないかと聞いた。
「それが無いのよー。」と聞いて愕然とした。
これは自分で選んだ仕事ですが、キ・ツ・イ。
肉屋って年末大変なのね。
スーパーに居て分かっていたはずなのに、これは凄い凄すぎる。
朝早くからお客様が絶えない、そして自分の気持ちも絶えられない。
どうして皆様肉を買うんだろう?
其れだけではない、この店には送りの荷物がある。
5時頃迄、お見えになるお客様が切れないのに、送りの荷物の用意が無い、ヤマトさんの集荷を5時半頃に用意するなんて無理無理、どうするのかなーと思っていたら、「電話して!」と頼まれた。
ある意味コールセンター業務だ。
「夜分遅く失礼します、肉の○○と申します、注文いただいた商品の事でお電話差し上げました、申し訳ございませんが配送の日付を1日ずらしては貰えませんでしょうか?」
延々これが続く、ヤマトさんは8時に持っていくと言って、車を待機して出来上がるのを待つ。
これは1日でなく何日も続く、私は今だけのバイトだけど、従業員さんは良くやっているなーと感心したりしていた。
30日や31日は親戚とおぼしき人達が手伝いに来て、それでも30日は12時間勤務、31日は10時間勤務だった。
魂が漏れ出しそうになっていた。
それでも最後の日の終わりに、A5ランクの松阪牛1㎏とアサリは一人1個とショーウインドウに残った肉をくじ引きで分けたのだから、それで皆納得してこれを毎年しているのかなーと思いながら食べた松阪肉は流石にとんでもなく美味しかったです。