ランジェリー愛
ランジェリーが大好きだ。
それを昨日は再認識した。
昨日は久しぶりのお買い物。
名古屋に行った。
当初の目的はUNIQLOで本当は其れだけなら行く必要は無かったのだが、地方都市の為、駅に近い所に住む私たちは名古屋に出る方が市内のショッピングセンターに行くより早いという逆現象が生まれており、名古屋に行くことが多い。
流石に名古屋は人が多く、密ですなと思いつつ久しぶりのショッピングに勤しんだ。
とりあえずUNIQLOで服を買い、次は下着である。
下着と言っても今実用性重視のcw-X を愛用しているので、何も考えず、同じサイズを買うだけである。
実は私にはランジェリー愛がある。
今はちょっと小さくなったが20代30代の頃は結構お胸が大きかった。(子供に吸われて小さくなったかな?)
粘着性気質の為、その頃あった下着専門誌を買って値打ちで自分の胸をフォローするメーカーを探し、そのメーカーに近くの販売店を聞き(今ならググればすぐだろうに)お店に行って居た。
とんでもない世界が私を待っていた。
今で言うなら異世界である。
シルク、コットン、生地は様々なれど、美しいランジェリーの世界。
ショーツもラインが見えないタンガとかボックス型とか本当に色々。
間違って入ってしまったランジェリー世界である。
いっときは給料が入るとコレクションの様に買っていた時期もある、がしかし現在の私には財力が無い、くびれも無い、気合もないの無い無い尽くしである。
ワコールでcw−xを買うのが良いと思ってはいるのだが、そこはほら知っている者の常で目の保養に高島屋で見る事にした。
あったあった、異世界に集団疎開していたお胸をまとめ上げるブラデリス、おフランスの香り、優しい色合いのオーバデュウ、イタリアンな美麗ラペルラ、可愛さも併せ持ち独特な色合いリズシャルメル、スイスの柔らかく美しい実用品ハンロ。
特に私はラペルラが大好き。
目の保養をしていると、ラペルラを着けていそうな背の高い店員さんがススス・・・と寄ってきて、「どうですか?良いでしょう。」と話かけてきた。
「目の保養をさせてもらっています。」と私。
「着けたことはございますか?」店員さん。
「昔は着けたこともありますが、今は実用的にCW-Xばかりです。」答えると、「ワコールさんもいいですが、ラペルラは独特の良さがありますでしょう。」
それは解っているのです。しかし、私にはピアノじゃなくて金がない。
「ちょっとお高いのでなかなか、目の保養だけです。」答えると「お値打ちなラインも御座います、こちらなんかとってもお安いんですよ。」
そう言って出してくれたのは一万六千円。
確かにラペルラにしては高くない。
だけど僕には金がないんだってば、と思いながらブラを撫ぜてみる。
「美しいですね。」
「そうでしょう。」
「肌移りもほらこのとうりいいでしょう。」
若しかして買わせる気満々?と思わせるセールストークが炸裂する。
私は少しずつ後退りしながら「又、見に来ますね。」と言って事なきを得たのだが、危ない所であった。
元が欲しがりさんだからお金があったら買っていた所であった。
まあでも今は美しい下着を買わず、体とお金を作ることに勤しもう。
体もお金も付いてきてくれるだろう。
多分。
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