桜に聞いてみたいものだ
歯医者に行ってきた、予約がしてあったので行かねばならぬと、自分に言い聞かせて朝起きる所から緊張していた。
歯医者だって云うだけで、ただの検診でも緊張するのは何故だろう、自分の怖がる部分が分りづらい。
「お医者さんは早い内に行って於いた方が良い。」次女が医者マニアの様に言ってきて、そうかもと思って予約をしておいた。
彼女は長生きするために、産婦人科、眼科、歯科、には定期検診に行っている、好きなんかーい医者が、突っ込んでみた。
9時の予約に間に合う様に5時に起きて(早すぎるかも)朝食の用意と、片付け、掃除をして、神棚に手を合わせる。
神棚なんて要らんと言われそうだが、気持ちの問題、信じてもいるし、信じないでもいる、適当な距離感で神様と付き合っているので、あちらも適当にしてくれているんじゃないかな。
ルーティーンになっていて、出来ればこれを8時までにして、猫たちにチュールをやってしまうのが良いと考えている。
今日は8時までにできた、9時までには時間が空いた、じゃあ布団干してシーツの洗濯をしようと思う。
「そんな事しとるで、ギリギリになるんやわ。」の声は聴かなかった事にしておこう。
ぎりぎりで生きていたいから、ああー、なんて歌が在ったなー、あの感じ好きなんよ。
外の出ると独特の匂いがする、春の匂いって言ったらいいのか、暖かい匂いが包んでくる。
春が来たんだなー、山に行かなくても、里に行かなくても、風や空気の層が違ってきている。
久しぶりに道に出ると、桜が咲いているのが目に付く、雨で駄目になったかと思ったら、しぶとく木にしがみ付いている花が、風で揺れている。
頑張ってんな~、こっちは他人事で見ている。
桜から見たら、コロナで人が出てこない時期だって頑張っていたんだから、言うまでも無いんだろうな。
私も肌荒れがこれほど酷く無かったら、去年だって、一昨年だって見に来たよ、呟いてみる。
桜が何時ごろからそこに在ったのかは解らないが、私が物心ついた時には有ったように感じる。
桜としては季節になったら、自分の花を咲かせるだけで、それに思念など無いんじゃ無いかと思っていた、昔の私は。
数年前に植物にも感情が有るのだと知ってからは、そうでは無いと知っている。
感情が有るという記事を読んで、あの桜は人間が五月蝿いとか、酔っぱらうなボケとか感じながら、あの綺麗な花を咲かしているのかも知れないと思っている。
それとも、私綺麗でしょ、見て見てと考えているかも知れない。
解らないけど、桜に聞いてみたいものだと思う。
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