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上兵は謀を伐つ(相手の策を封ぜよ)|2月28日
上兵は謀を伐つ(相手の策を封ぜよ)
孫子は彼の戦争観から、「戦わずして勝つ」という他の兵書にはない用兵原則を考え出したが、その方法を彼の二つのべる。ひとつは謀を伐つであり、多は交を伐つだ。本項は第一の謀を伐つであるが、これは相手陣営が考えている策謀ができないようにすることだ。伊藤忠の社長だった故越後正一氏は、「瀬島龍三君を常務にして業務本部長にするとき、彼はシベリア抑留時代アカだったと中傷する者がいたが、それに惑わされなくてよかった」と述懐しているが、これは誰かが謀を伐ったが、社長の明察で失敗した例だ。
このように謀略と思わせずに、さりげなく非をあげて中傷し、相手を失脚させるのが謀略である。埋言(まいげん)という手も、ライバルが内通しているようにバーのマダムにいわせたり、噂をまいたりしてハメる謀略手段だ。ライバル社の特定の人物に、過分の贈物をしてその人を社内から浮き上がらせるにも謀略である。
2月28日、孫子一日一言の言葉です。
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