第15話 かすかべ湯元温泉で、私とあなたが「ととのう」まで
こんにちは。サウナのサチコです。
6月2日以来の「埼玉ととのいシリーズ」。自粛期間中だけやろうと思っていた「ことわざウナ」はすでに49回も更新しているのに、こちらはまだ15話目だったことに自分で驚きました。
自粛期間が過ぎても自分の体調不良のせいでサウナに行けず、回復したらあそこに行こう、ここに行こうと色々考えていました。でも実際に行こうとするとなぜか足が動かず・・・。
結局行ったのは、ここ ↓
東武スカイツリーライン、春日部駅からバスに乗っておよそ10分のところにある「かすかべ湯元温泉」です。
なぜここにしたのかって?
・・・だって地元だから。
言っちゃった。
これまでホームサウナはどこかと聞かれると「草加健康センター」ですと、サウナ通をきどって答えておりました。でも本当は、ここが一番家に近いんです。まだサウナの良さをまったく知らなかった頃に何度か来たことがあります。その時の「田舎の健康ランド」というイメージが未だにあるため、ここだけは最後まで行かずに他で「ととのう」つもりでおりました。だって「ととのう」なら、皆さんに「わかる〜。そこいいよね〜」と言ってもらえるようなサウナ施設でととのいたいじゃないですか!
・・・それじゃあ「やらせ」になっちゃうか。
とにかく。
あれこれ迷った末に結局ここを選んだのは、家から近いということと、まだちょっと自信がなかったから。100度近いサウナに入り、そのあと水風呂に入るということが、病み上がりの自分にできるのかとつい考えてしまうんです。
これまでサウナは心と体の健康のために入るものと、どこかで思っていました。でも体調を崩してみて、改めてサウナはもともと健康な人でなければ入れないんじゃないかと、いつの間にか自分でハードルを上げてしまっていたんですね。サウナが好きになればなるほど、もし途中で気持ち悪くなったらどうしよう、また行けなくなったら悲しすぎると弱気になってました。だから地元にしました。少しでもストレスのないところに。
さて。
私の「かすかべ湯元温泉」の、これまでのイメージをまずお話ししておきましょう。
春日部駅西口からかなり遠い田舎道にぽつんとある「かすかべ湯元温泉」は、目の前がハローワークという、夢と現実が道を挟んで存在しているようなところ。めちゃくちゃ広い駐車場に車を停めて中に入ると、大抵はフロントで小さな子どもが走り回ってます。なぜならここには温水プールがあるから。25mプールはもちろんのこと、ぞうさん滑り台つきの小さなプールもあります。さらに大きめのゲームセンターも完備。とにかく家族で一日中遊ぶところというイメージが強くて、のちにサウナーとなった私は、かなりここを敬遠しておりました。でもそれはずっと昔の話。
何年ぶりかに訪れた「かすかべ湯元温泉」は、建物こそ以前と変わりませんが、中の雰囲気がかなり違っていました。平日水曜日の夜19時過ぎという、私が訪れた時間帯もあったのかもしれません。フロントにお客さんは誰もいなくて、一人静かに下足キーを持って受付を済ませました。広い脱衣所にもお客さんは数人しかいない。お風呂も洗い場もまばら。コロナのせい? あるいは駅向こうにできたもう一つの温泉にお客さんを取られてしまったの? と少々戸惑いながら体を洗いました。
初めて入ったサウナは明るくて広かった。そして清潔でした。70度という温度も今の私には優しくて、ホッとしました。それでも汗が次々に流れて来る。無理せず6分ほどして外に出ます。水風呂に入ろうとしてふと思い出しました。そういえばここの水風呂には確かすごいものが・・・。
口に出すのも恥ずかしいのですが、確かここにはあれがあったはず。
小便小僧。
その小便小僧の大事なところから水が出ていて、その水を頭からかぶっているおばちゃんを見て、驚愕した思い出がありました。あれはまだあるのか・・・。淡い期待を抱いて水風呂に近づくと、そこにいたのは、
天使・・・?
水がめを持った男の子の天使がいました。もちろん水は、水がめから溢れています。おかしいな。確かに小便小僧だったはず。サウナから出て来たおばちゃんが天使の水がめから流れ出す、清い水を浴びています。
こんな感じ ↓
ああ、私はなんという勘違いを。
しかもなんという下品な・・・。
当時の私はきっと汚れていたんですね。今ならちゃんと天使に見えます。サウナのおかげで私は浄化されました。
優しいサウナに対して、この水風呂はかなり冷たく、おそらく15度以下だろうと推測しました。頑張ってもほんの20秒くらいしか入れません。アメとムチのような春日部温泉、おそるべし。
外気浴は露天風呂の横にある、ととのい椅子にしました。露天風呂にも誰もいません。たった一人で白い椅子に座って夜空を見上げました。曇り空には星一つ出ていませんでしたが、心地よい風が吹いていました。温泉のネオンが半分消えていて、そこが春日部らしいと思いながらかなり長い間そこに座っていました。
「サウナに帰ってきたよ」と、誰にいうでもなく声にしてみたら、なんとなく泣きそうになりました。別にすごい病気をしたわけでもないのに(笑)
あまみも出ないし、ととのったと言えるようなことは何も起きませんでしたが、今日のこの日を覚えておこうと静かに思いました。
入館料 1100円(水の日特別料金。館内着、タオル付き)
滞在時間 2時間
追記
4連休。サウナーの皆さんはおそらく、様々なサウナに足を運ばれているのでしょうね。私はこの連休は家でのんびりします。その様子は昨日のnoteにありますので、よろしければ読んでくださいね。久しぶりに文章だけです。インスタと連動していない記事は閲覧数が少ないから、寂しい・・・。
連休が終わったら私もサウナを楽しみたいと思います。来月はサ旅もしようかと。埼玉以外でととのってしまったらどうしようかなあ(笑)それも含めてまた記事にしますので読んでくださいね。
今、埼玉は強い雨が降っています。皆さまも移動するときはくれぐれもお気をつけて。どうぞ楽しい連休後半をお過ごしください。
サウナのサチコより。