思えば遠くに来たもんだ。
『旅』というのは形がありません。電化製品や、家や、洋服を買ったりするのとは違って、体験だけが残る。もっとも贅沢な心の栄養なのかもしれません。
マチュピチュに行きたいと思ったのは、この世界一周で行かなければ、一生のうちに行くことは出来ないと思ったからです。
この時は「一生に1度のワガママ、」と家族にも誓ったですが、
今となってみれ、大嘘つきの女ですよね。まー、言ったもん、言ったもん勝ちですからね。。。。
そう、、、、
クスコから送迎されてマチュピチュの玄関口。
オリャンタイタンボからペルーレイル社が運営する、ビスタドームという電車に乗ります。(ハイラムビンガムという高級列車もあります。)
この電車、天井がガラス張りで景色も最高です。途中、飲み物とビミョーなお味のお菓子が出ます。
深い緑の山々、ウルバンバ川というアマゾンまで続いている川を眺めながら、のどかに走っていきます。6000メートル級の雪が積もった山が、そびえたち、ボーっと見ていると1時間半はあっという間。
マチュピチュ村到着です。
あれあれ?
どこかで見たことある風景です。
ええっと??
あっ!!
鬼怒川温泉です。
遠いマチュピチュ村!!何か日本に通ずるこの川沿いの景色。
いやー。懐かしいな。って、日本から遠い遠いところなんですよね。感慨深いです。
自由な旅ならではの旅程。マチュピチュ村に2泊の予定です。やはり世界の観光地駅の周りはお土産屋もたくさん。
ひとりで、駅に到着して、興奮のあまり
つい!アルパカのぬいぐるみを買いそうになりました。
列車が来ないときは、
こんな風に自由に線路内を歩くことができます。
ホテルはこの線路沿いにありました。
そして、たいてい安否確認のため、家族にメールするのですが、通じません。この2012年当時Wi-Fiもありましたが、まだまだ、有線でパソコンを繋ぐことが多かったです。南米でいきなり、ネット難民になりました。
あらら、、、
と思っていたら、マチュピチュのガイドさんからホテルのお部屋に電話がありました。
「オラ!」
ガイドのクラウディオさん。何と、マチュピチュ遺跡での私ひとりだけの専属ガイドさんです。
クラウディオさん、苗字がコンドーリなんだって?コンドルってインカ時代は空の使者で位が高いとか?その次がピューマで、その次は死者をあらわす蛇です。、、、、って。遺跡に行く前の夜、ホテルに打ち合わせにきてくれたんです。クラウディオさん。日本語がお上手なんですよ。
クラウディオさん、マチュピチュ村のお土産屋さんにあったお人形にすごく似てました。
翌日からエケコ人形にそっくりなクラウディオさんにお世話になります。