老子の教えから学ぶ「生きづらい世の中を楽に生きるヒント」
今回は道教の創始者とされる中国の哲学者、老子の教えから学ばせていただきます。
老子といえば、学生のときの古典や世界史の教科書に載っていた有名人。
正直そこまで個人的には親しみがない……
っていうか、なんかスゴいすごいおじいちゃんだったのかな〜という印象。
(老子さん、すみません。)
でも、そもそも道教が「世界と調和して生きる方法」を説いたものだそうで。老子が残されているメッセージには、現代社会を生きるわたしたちに役立つヒントがたくさん!
そのなかでも今日は大切な2つの教訓をご紹介していきます。
1. 自分のラベルを捨てなさい。
「本当に自分を知りたいのなら、自分のラベルを捨てなさい。」
老子は「 自分を定義する人は、本当の自分を知ることができない 」と教えています。
わたしたちは無意識のうちに、自分自身にラベルを貼る傾向があるんですね。
「成功した起業家」「いいお父さん」「ダメ人間」「運がない自分」
人それぞれ、いろんなラベルがあります。
自分が何者であるかを定義しようとして、自分を箱の中に入れてしまいがち。しかも自分に、だけではなく他人に対してもラベルをつけてしまいます。
つまり、あなたも他の誰かに勝手にラベルを貼ってしまうことがあって
自分に対しても他の人に対してもそれがポジティブなのかネガティブなのかにかかわらず、毎日無意識にそのラベルがどんどん自分の意識に刷り込まれていき、それが影響して自分の思考や行動の方向性を決定しているわけです。
「自分はすごい人間と思われているから、いつもちゃんとしていなきゃ!やりたくないけど、やらなくちゃ!」
「自分はできない人間だから今回もテキトーでいいや!」など
そのラベルの通りに行動してしまいます。
これの何が問題かっていうと
わたしたちが、自分の経験や外からの見られ方によって定義された
小さな小さな世界しか見ていないことになるからです。
あなたが誰かに「よく失敗する人」というラベルを貼ったら
あなたの意識は「あの人はいつも失敗する人」になります。
以前はわたしも自分自身に「フリーアナウンサー」というラベルを強く貼っていたので、自分の意識としては「わたしは喋る仕事しかできない人間」となっていました。
自分にラベルを貼らないことで、
わたしたちは一つの考え方に縛られずに、また新しい体験をして新しい感情を生んで自由に流れていくことができます。
人生においては、自分を定義しないほうが心も軽く、どんどん変化していけるんですね。
2. 優しさが必ず最後に勝つ。
「人に対する優しさ、思いやりが必ず最後に勝つ」
老子は「内なる優しさは、自信を生む。考える優しさは、深みを生む。
与える優しさが、愛を生む 」 と教えています。
川が大地を流れるとき
すべての植物や動物はその川の水の恩恵を受けていて、川がすべてを育んでるんですよね。
でも水はその仕事を終えたら
評価や賞賛を待つことなく、先へ進んでいくわけですよ。
水すごい……!!!
水の無条件の優しさ、すご!!!ってなりませんか?
老子は「賢者は自分よりも他者を優先し、他者を優先することで自分を優先する」と書かれています。
うん、深い!
つまり、自分よりも他人を優先してお互いに慈しみ合うことで
苦しみの本質を知るだけではなく、自分自身の本質を知っていけるんです。
わたしも自分の仕事を通して誰かが元気になったり癒されたりしたとき
不思議とわたし自身が元気をもらえた!という経験がたくさんあります。
まさにこの流れです!
自分の人生がうまくいかないとき、他人に思いやりを持つのが難しいこともありますよね。だってそういうときって、自分のことだけで精一杯ですからね。
でもそんなときこそ「人に対する優しさ、思いやりが必ず最後に勝つ」
SNSでもいろんな言葉を他人に対して簡単に投げかけられる時代だからこそ 覚えておきたいなと思いました。
3.まとめ
自分についている「ラベル」をはがすこと。
自分を古い考え方や過去の出来事に縛られずに、今を生きることが大切です。
そして、「優しさが最終的には勝つ」という考え方をもつこと。
毎日の生活で他人を思いやることが、自分自身はもちろん、まわりの人たちにも良い影響を与えることができるってことですね。
老子は私たちの毎日の生活に役立つアドバイスを残してくれています。
老子さんかっこいい!
今回の内容も少しでも参考になればうれしいです。
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