見出し画像

悲観的な哲学者が教えてくれる「本当の幸せ」の見つけ方とは?

今日は、ちょっと変わった角度から「幸せ」について考えてみます。

その手がかりをくれるのは、意外にも「悲観的」で知られるドイツの哲学者、アルトゥル・ショーペンハウアーです。

ショーペンハウアーって誰?

まず、ショーペンハウアーについて簡単に紹介しますね。

  • 19世紀のドイツの哲学者

  • 代表作は「意志と表象としての世界」

  • フロイト、ニーチェ、アインシュタインなど、後世の思想家に大きな影響を与えた人

  • 元気が出る系悲観主義者(笑)

ショーペンハウアーの人生観としてはかなり悲観的、かつ現実的。

でもだからこそ、
悩みながら生きるわたしたちに響く言葉をたくさん残されています。

「幸せ」に対する意外な視点

ショーペンハウアーの考え方で面白いのは
彼が「幸せ」をポジティブなものではなく、ネガティブなものとして捉えていたことです。

彼の名言を紹介します。

「一般に幸福だと呼ばれるものは実は本質的にはネガティブなものでしかなく、決してポジティブなものではない」

一見すると「えっ、なんで?」と思いませんか?

でも、彼の言葉をもう少し掘り下げてみると、意外と納得できる部分があるんです。

苦しみを感じる=幸せをみつける?

ショーペンハウアーによれば
わたしたちは苦しみを感じたときに初めて、以前の状態が「幸せだった」と気づくんだそうです。

たとえば、

  • 病気になったときに初めて、健康のありがたさを感じる

  • 恋人と別れて初めて、二人の関係がどれほど幸せだったかを理解する

  • 停電になって初めて、普段の生活がどれほど便利であったかを実感する

苦しみを経験することで「以前は幸せだった」と気づく。

つまり『以前は幸せだったのに、今は幸せじゃない』という感情にもつながります。

では、わたしたちはどうやって幸せになればいいのでしょうか?

ショーペンハウアー流・幸せになる方法

ショーペンハウアーの哲学から、次のようなアプローチが考えられます。

  1. 自分の人生で幸せだった瞬間を思い出す

  2. 現在の自分の状況をみつめる

  3. 今どんな苦しみを経験しているか認識する

  4. その苦しみを取り除く努力をする

とにかく幸せな瞬間をたくさん思い出し、それを追体験。

そして、自分にとって不愉快なことがあったときは

その不愉快な経験を自分の人生から取り除く方法を見つける努力をする必要があります。

ただ、これがむずかしい!笑

やはり自分で変化を起こす作業は、勇気も必要でなかなかできないこと。

でも、これが本当にびっくりするくらい価値のある作業なんです。

短期的に自分を喜ばせるのはNG

もしわたしたちが、人生から快楽を手に入れることだけに集中すれば
なにか問題があってもその問題を無視することになります。

(できるだけ問題を見ないふり、気づかないふりをしたくなるものです。)

でもその結果、避けては通れないくらいの重大な問題となって
自分を追いつめることになってしまいます。

たとえば、虫歯。

なんだか歯が痛いのはわかっているけれど、
その問題を無視して
歯医者にも行かず
歯磨きもめんどくさいからせずに
甘いものを食べつづけたら……

歯を失うことにもなって体の健康も失われてしまいます。
これは、問題と向き合うのを避けつづけた結果ですよね。

逆に、その問題を無視するのではなく
しっかり向き合って苦しみの元を取り除くことができたら
あなたが人生で経験する幸福の量を増やすことができます。

実は昔、わたしも葛藤していたことがあります。

自分の仕事に不満があって

でも家賃を払わなくてはいけないし
生活費を稼がなくてはいけない。

簡単に仕事を辞めることはできない。

そこで仕事が終わって疲労困憊のときには

お気に入りのお店に立ち寄って

テンションが上がりそうな洋服をみて
これを買ったら自分の気分がよくなるかも!と思ったものを買ってました。

無駄遣いをしていたつもりはないけど、
心が消耗していたときは
元気になりたくて、新しいコスメを買うこともありました。

当時のわたしにとっては、これも自分の心をコントロールするうえで大切なアクションだったんです。

でも、ショーペンハウアーの哲学はちがいます。

短期的に自分を喜ばせるためにモノを買うのではなく、
自分が幸せを感じられていない原因をしっかり振り返ってみる!

もし今仕事に不満をもっていて
あまりにも犠牲を払いすぎていることに自分で気づいてるなら

衝動的な買い物などで対処しないこと。

短期的にドーパミンを出す代わりに、

そのお金を自分のキャリアの勉強に使ってみるんです。

自分が幸せを感じられる良い仕事につながるよう動いてみたり、副業を始めたりするほうが長期的に幸せになれる方法かもしれません。

わたし自身の経験がそうでした。

仕事にストレスを感じていたときに
自分のテンションが上がるもの(服やコスメ)を買ってもよかったけれど、

機会音痴のわたしが全然テンションの上がらないパソコンをはじめて買ってみたんです。

つまり、自分が幸せを感じられる良い仕事につながるよう動いてみました。

すると、そのパソコンスキルが自分の次のキャリアにつながったんです。

当時はコロナ禍でしたし、
イベント関係の仕事もすべてなくなってお給料も激減していたので
正直パソコンを買う余裕もありませんでした。

母からも「ローンを組んでパソコン買って大丈夫?」と心配されました。

でも、そのときの一時的な快楽より長期的な幸せを選んで本当によかったです。

仕事で悩んでいた根本を見直すことができて
新しい道を切り開くことができました!

自分の悩みのもとを取り除くために動くこと。
それが、あなたの「本当の幸せ」につながるかもしれません。

今回の内容もちょっとでも参考になればうれしいです。

Apple Podcastランキング【日韓1位獲得】しました!
❀´- Podcast「心をほぐすラジオ」

「一生使えるメンタルヘルス術」をあなたの耳にやさしくお届け♡
(※こちらでは博多弁でしゃべってます。笑)

🎧 Spotifyで聴いてみる

🎧 Apple Podcastで聴いてみる

🎧 stand.fmで聴いてみる

いいなと思ったら応援しよう!