永遠の、悲しみという美しさ。
幸を亡くした、その、喪失感は
消えることのない悲しみとなって
私の中で時折、押し寄せる。
ある程度の、喪失感は時間が解決してくれる。
けれども
決して消えることはない。
それは私が、消したくないのだ。
悲しみさえも、愛おしい幸だから。
子のいない私が
こう表現したら
否定的に感じる人もいるだろうが、
幸を失ったことは
娘に先立たれた親のような気持ち。
私は、そんな思いで
泣くことがある。
悲しみさえも
ただ、愛おしい。
悲しくても
愛おしい。
感情を自分で高めて
好き勝手に幸を思って泣いて。
その後で
キャロットケーキを食べたりする。
私はいつまで
喪失感を抱いて
悲しみを抱いて
好き勝手に味わうのだろう。
永遠の、悲しみという美しさを持つ君へ。