引きこもりなのは、子どもじゃなくてワタシなんだな 4
(前回の続きです)
初めてお会いしたスクールカウンセラーの方は、目の前でいきなり号泣するワタシの感情の高ぶりがおさまるまで、ただひたすら座っているだけでした。ワタシが何かを話し出すまで、何のアクションもありませんでした。
ワタシは何故こんなにも涙が出るのか、全くわかりませんでした。
でも、あの時の感情を今むりやり言語化するならば、「とても悔しい」。
みたいな感じでしょうか。
何が「悔しい」んだろうか。
それは「子どもがこうなったのは自分のせいだ」と考えていたからです。
自分ではどうにもならない問題なのに、自分がどうにかできると思い込んでいたんです。だから、自分が何もできないのが「悔しい」。
その時はわかっていなかったけど、今になってやっとわかりました。
悔しかったけど、ワタシの「悔しい」なんて、なんの意味もないんです。
今の現状をどうにかする為には。
優しきカウンセラーの方とやりとりをする中で、これは「子どもの問題」をワタシが抱えすぎてパニックになっている状態なんじゃないかと思うようになりました。
で。子どもの問題は、子ども本人の問題でしかない。
と切り離して、合理的に解決に導くことを最優先で考える方向に舵を切りました。
そこで次につなげてもらったのが「メンタルクリニックの思春期外来」でした。
スクールカウンセラーの方から、信頼できる精神科医を紹介していただいたのです。
だが、そこも一ヶ月待ち。
いやホント、不登校のケアをする場所はいつも満員御礼。
これだけ数がいるのに、ケアする場所が少なすぎる。
トーキョーに居てホントによかったなと、その時に思いましたね。
まだトーキョーにはそういう病院がある。それでも少ないけど。
そこの病院に診断してもらい「投薬」と「生活リズム記録」が始まりました。
具体的には、昼夜逆転を改善するために「睡眠導入剤」を服用し、寝た時間と起きた時間、生活時間をすべて記録していくというレコーディング方式の「生活改善方法」です。
これを一ヶ月以上やりました。
もともと真面目な本人は、最初は「睡眠導入剤」にとまどいつつ、レコーディング方式にはなんとなく馴染んだようでした。
だからといって、急に学校に行ける筈もなく。昼すぎまで寝ていることはなくなっても、学校に積極的に行くことはありませんでした。
(次回に続きます。長くてごめんね)