猫の注射部位肉腫。獣医さんのお話と我が家の選択。
線維肉種(軟部組織の癌)と診断を受けた我が家のプリンセス。
大きな病院にてCTを撮ってきました。
CT画像は専門の画像診断医に見てもらい、詳しい結果を伝えてもらうことになっているのですが、
とりあえず獣医さんの所見を聞いてきたので記録します。
(前回の癌・発覚編はこちら)
獣医さんのお話
今回CTを撮った大きな病院の獣医さんの話をまとめます。
・(ワクチン誘発性の)注射部位肉腫の発生頻度は10000頭あたり1頭というデータもあるそう。(より一層、なんでうちの子が…と涙目になる😭)
・注射部位肉腫は通常の線維肉腫よりも悪性が強く、見る間に大きくなっていくそう。(うちの子は2週間で1.5⇨2.0cmに大きくなったけど、遅くない?)
・具体的な手術概要としては1回で根を取り切れるよう、
マージンを【平面半径5cm・筋肉2枚】とる。
・最初の1回が、最も大きなチャンス。 (覚悟決めるしかないな…)
・入院は2~ 3日。
・もし根が残った場合は、高い確率で再発する。
・再発は術後2~3ヶ月で、腫瘍ができ始めることもある。(早い !)
・根治を目指すなら、手術+放射線治療が確実。
・注射部位肉腫の場合、抗がん剤はあまり有効ではない。
・放射線治療は病院によっては150万くらいになる。
(この獣医さんの見解で正確な数字とは思わないけど、すごい金額だ…!)
治療の選択肢
そうした概要に加え、選択肢のお話もしてもらいました。
選択肢① 手術+放射線治療
根治を目指す最も確実な方法。
放射線治療までカバーできる病院に転院し、手術・放射線治療をセットで行うのがスムーズ。
ただ、設備がある高度な病院になるので、手術・放射線治療でかなり高額になるかも。(70万+150万円とかになるかも。)
遠方なので通院の負担も増える。
選択肢② 手術して、その後考える。
「1回で取り切れるよう手術する」というのは、どこでも変わらない。
まだ腫瘍は小さいので、本当に1回で取り切れるかもしれない。
手術のあと生検して、もし根が残ったと分かったら、
その後放射線治療ができる病院に転院しても遅くない。
手術自体は今の病院で行い、その後の経過で検討する。
ただ、癌の「根」は目視で確認できない微細なものももちろんあるので、対処が少し遅れることになる。
選択肢③ 手術をせず、放射線治療のみで。
癌の性質上、「マージンを【平面半径5cm・筋肉2枚】とる」という大手術になる。
しかも今回肩甲骨の間・つまり背骨の上なので、骨を削ることになる。
根が深い場合は、背骨を削っても取りきれない可能性もある。
まだ6歳とはいえ、本人(猫)にとっても相当な負担になる。
負担を割ける意味で、放射線治療のみで対処することも可能。
ただ腫瘍が小さくなることはない。
今進行を食い止めるだけで、いずれ進行は再開する。
対処療法にしかならない。
我が家の選択⇨②
猫自身は至って元気で、毎日気ままに暮らしているように見える。
長生きしてほしい、治してあげたい。と思うのは人間のエゴなのかとも思います。だから、あまりに負担をかけすぎるのは忍びない。
でもまだ6歳。
本当なら手術だってしたくないけど、③はやはり無し。
かといって①は、すごい高額なのはもちろん、
今でさえ車移動で大変そうなのに、さらに遠方へとなると猫自身の負担もちょっと心配。(30~40分移動ですが、最近医者が酔いが続いてるからか段々怯えるようになってきた…)
もしかすると首都圏の大学病院とかならもう少し費用は抑えられるのかもしれないけど、そうすると通院負担が倍増するし、さらに転院・検査となると手術自体が遅れて病状が進んでしまう心配が。
ということで、我が家は「②手術して、その後考える」を選ぶことにしました。
CT、転移がないか確認。(検査費用明細付き)
そして今回の受診の目的。
CT!!!!!
注射部位肉腫の転移は、肺やリンパ節にすることが多く、
転移がある場合手術ができなくなる。
ということでCTでは、背中の腫瘍の状況確認とともに転移確認も行ってもらいました。
詳しい転移の確認は、専門の画像診断医に回すそうで、結果は1週間後…
でもその場でわかる範囲では、転移はないとのこと!
まだ確定じゃないけどよかった…
全然関係ないけど、「輪切り画像になってもかわいいなぁ」
と思っちゃうのは親バカですね(笑)
検査代もろもろの領収書も貼っておきます!
検査待ち。手術に備えよう!
とにかく1週間後、結果が順調であれば手術。
ということになりそうです。
我存ぜぬという顔で元気なプリンセスを見ていると、ほっとする反面、「ごめんね」と心の中で謝っています。
また続報をば!