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ピアサポートのココが気になる! // キセキ40

こんにちは。
幸紗チサ(さちさちさ)です。ご訪問ありがとうございます!

この記事は、こちらのマガジンの記事です。

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秋の色を濃く感じる毎日ですが、日中と夜間の気温差が結構ありますね。紅葉や黄葉も都市部でも見られるようになってきました。皆さまいかがお過ごしでしょうか?

さて、今回はがんピアサポート活動を通して、私個人が気になることについて考えてみたいと思います。あくまで個人的な考えであり、特定の団体や組織を代表するものではありませんので、予めご了承ください。

では、どうぞ😊


ピアサポートは、同じ立場や経験を持つ人同士が助け合い、共感やサポートを得られる貴重な場です。しかしながら、以下のようにちょっと気になることもあります。


サポートの質に個人差がある

ピアサポートは専門家ではなく、同じ経験を共有する人同士で行われるものです。そのため、ピアサポーターに個人によっても、知識や経験、考え方などに差があります。さらにはがん種なども異なります。

仮に病院などで活動する場合は、事前に所属団体の研修やフォローアップを受けますので、基礎となる部分(知識・振る舞いなど)はおおむね均一化されているは思いますが、それでも細かい部分はやはり個人差があります。

相談者にとって、ピアサポーターは毎回違う人になってしまう可能性があるため、それだと「前の人と全然違う」と感じられ、とまどったり、また相性の差が出てしまうかもしれません。

もっとも、これらを完全に均一化するのは難しいでしょう。しかし、誰が見ても明らかに問題と思われる点は、時間をかけて改善をしたほうが良いと思います。(でも、あまりに固定化すると今度は堅苦しくなるかも?)

気になるところ、と言いましたが、実際にはピアサポーターは専門家ではなく、あくまで同じがん経験者個人であることが大切ですので、いろんな人がいて良いと思います。どこまで個人差をなくしていくのか、というのは、もしかしたら永遠の課題かもしれません。

もし、いきなり一対一で話すのが不安な場合は、まずは患者サロンなどから入った方が良いかもしれません。そこから考えの合う方に出逢っていくのも良い方法かな、と思います。


ピアサポーターの感情的な負担

ピアサポーター側にも悩みや問題を抱えている場合、活動自体が負担になることがあります。また、相手の悩みや辛い話が、自分の立場に重なりすぎてしまい、精神的に疲労してしまうこともあります。

何か活動に関して辛いことがあったら、ひとりで抱え込まずに仲間の方へお話しましょう。決して、無理をしないこと、自分を大切にすることがピアサポートでは非常に重要です。

もし、心身ともに不調を感じる場合は、活動をお休みすることも大切です。自分を労わりながら細く長くやっていきましょう!


親しくなるのは良いけど

ピアサポートを通して、誰かと個人的に仲良くなることもあるでしょう。それ自体は、むしろ素晴らしいことだと思います。

しかしながら、お互いをまだよく知らないまま、距離を詰めすぎてしまうと、お互いの存在が負担になってしまったり、いろんな残念なケースが想定されます。もちろんそうならないようにルール化されていることもあるにはあるのですが、道を間違えないよう、ピアサポーターは気を付けないといけません。これもまた、難しい問題だと思います。

また、治療に関することは、あくまでその人の主治医へ相談することは、どんなときでも大切だと思います。仮に何か個人的にお勧めしたいことがあったとしても、情報提供は慎重にしたいところです。

がんを通して知り合った方と長いお付き合いをされている方も、たくさんいらっしゃいます。お互いの距離感を大切にしながら、上手にお付き合いしたいですね😊


ピアサポーターは専門家じゃない

私はソーシャルワーカーの走りでもあるので、少しばかりは医療現場での経験もあります。しかしながら、ピアサポートの場ではあくまで医療関係者ではなく、患者としての立場に徹するよう心がけており、その一線を超えないよう注意しています。

ピアサポーターが自らの知識を深め、違うがん種や経験のない治療に対するイメージを膨らませる(話題についていく)ために勉強することは、私個人としてはそれなりの意義はあるかと思います。しかしながら必須でもなく、そのさじ加減が難しいなぁ、と感じてもいます。

繰り返しになりますが、治療に関する医学的なことは、その人の主治医と病院が担当なのです。ピアサポーターは、こうした専門的な知識を提供する役割ではないと私は考えています。しかしながら、その考え方や線引きも、人それぞれなのが現状です。

ご自分やご友人などの経験談から情報提供するのはもちろん良いですが、込み入った内容は患者サポートセンターなどへつなぐようにすると良いでしょう。やはり「餅は餅屋へ!」が原則だと思います😊


みんな歳をとっていく

これは私が今切実に感じていることでございます😅誰だって「歳をとる」のです。それだけ生きていられることは有難いのは重々承知しています。だからこそ、後任の育成は大切だなと考えています。

特にAYA世代の場合、この問題は切実です。やはり、若い方には若い方がサポートするほうが、共通の話題や価値観が近く、より意味があると思うのです。そして、同じ境遇の同年代の人が頑張っているからこそ、元気づけられる人も多いのではないでしょうか。

後任の若いピアサポーターを育成するには、やはり啓発活動が非常に重要だと思います。若い方はもちろん、親世代の方にも関心をもっていただけると良いですね。

来年度もAYAがん啓発イベント AYAweek2025 が開催されます。私も微力ながらお手伝いする予定ですので、ひとりでも多くの方にAYAがんについて知っていただき、新しい仲間が増えるきっかけになれば良いな!と思います😍💕


ありがとうございました!

いかがだったでしょうか?

今回は、これまでわたしがピアサポート活動を行ってきた中、気になったことをまとめてみました。まだまだあるとは思いますが、皆でより良いサポートを作り上げていくためのお手伝いで、何か私にもできることがあれば、嬉しい限りです。

加えて、私もできるだけ時代の流れについていけるよう、これからも精進したいと思います😃

今月もお付き合いありがとうございました😊✨


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