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能舞台を楽しむ❣️

お能の[見どころ講座]というのがあります


3年ぶりに日本に帰る楽しみは、久しぶりに能を観ることでした。
私は純粋に能を鑑賞というより、そこには孫の成長を見るという個人的な楽しみもあるわけですが😅

今回の公演の会場は観世能楽堂。
観世能楽堂はGINZA SIXの地下3階にあります。
以前の松濤にあった観世能楽堂から2017年に銀座の近代的なビルの中に檜舞台を移築したそうです。

銀座中央通りの入り口を入ってすぐのエスカレーターで地下3階へ降りると、能舞台特有の松の描かれた大きな壁画が現れます。
賑やかな銀座の街からふっと異次元の世界へ足を踏み入れたような感覚。
お能をご覧にならない方でも、ここまでは自由に行けると思いますのでちょっと覗いてみられるのも良いのでは?

GINZA SIXの地下3
エスカレーター前の松の絵

ここへ降り立つと能舞台への期待が膨らみます。


舞台では撮影は禁止ですので掲載できませんが、当日のパンフレットの写真を載せてみます。

当日のパンフレット
『通小町』の場面
この日は左手のシテは特別でした!
面を付けずに直面(ひためん)で演じられ、
これはとても特別なことのようです。
当日のパンフレットより
『巻絹』のシテ
当日のチケット袋
描かれた絵がとても素敵です。


この日の演目は
能が『通小町(かよいこまち)』と『巻絹(まきぎぬ)』の二曲で、間に狂言が一題あります。

お能は言葉も難しく、表現も最小限に簡素化された独特のものなので、理解が難しいところもありますね。
私も少し齧っている程度なのです。


お能を観る前に予習をする機会があると良いと思いませんか?

実は、梅若研能会では、本公演の3-4週間前に、その公演の[見どころ講座]というものを行っていて、本公演で演じる能楽師が直接、能の見どころを分かりやすく解説し、当日使われる歴史ある面や装束を間近に見ることもできるような内容になっています。
これに参加すれば、本公演の能の演目への興味、理解がより深まるのです。

YouTubeに出ているこの日の演目の『見どころ講座』を貼ってみましたので、どうぞご覧になってみてください。
とても分かりやすいです❣️

『通小町』と『巻絹』を演じる能楽師が解説をしていますので、本公演では面を付けていて顔は見られないのですが、この日は身近に説明を聞くことができるのも良いですよね。

これをみておけば、その演目の見方が大いに深まります。
もし、これからお能を観てみたいと思っておられる方は、ぜひこのような見どころ講座に参加してみられるのも良いのではないかとおすすめしたいです。

この講座は、梅若万三郎家の能舞台で開かれているので、このような家の雰囲気に直に触れられるのもまた良い機会となるのではと思います。



実はこの若い能楽師二人は私の孫です。
お耳汚しに少しだけ二人のことを。

二人とも梅若万三郎家を継承するべく、日々研鑽を積み活動をしています。
梅若紀佳は東京藝大を卒業後、数多くの舞台やまた、子どもたちへの指導なども積極的に取り組んでいます。
能の世界はもともと男性が多い中で女性能楽師の活動を広げることにも積極的に取り組んでいるようです。

梅若志長(ゆきなが)は現在、東京藝大の4年生です。学業と共に舞台も数多くこなしています。

この子たちが小さい頃から折々に私も舞台を楽しんできましたが、日本に帰ることが叶わなかったこの時期長く観ることができていなかったので、成長ぶりを見るのがとても楽しみでした。

ところが、ハプニング発生‼️

舞台の三日前に、なんと!『通小町』のツレ、小町を演じる孫が流行のウイルスに引っかかってしまいました‼️

当日は祖父の万三郎先生と共に演じる予定でしたが、小町の役は、志長の父親の紀長が代わりを務めて事なきを得ました。

先のYouTubeにあるように、事前の見どころ講座もしっかり務めていましたが、残念ながら当日の舞台は欠席となってしまいました。

『巻絹』のシテの女性の役をほとんどの場合は男性能楽師が務めているわけですが、この日は女性能楽師が演じたということになります。
声や面を付けた感じなどが特別な感じで、このように女性が演じるのもまた、素人感覚ながら優雅さが感じられて素晴らしいのではと思いました。

3年ぶりに観た能舞台は
日本にどっぷり浸かったという感覚になりました。

成長の時期の3年ぶりの孫たちはそれぞれに大人に、そして能への意気込みも!その成長ぶりにとても満足の祖母バカというところです😅



ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございます😊

お能にちょっと興味をお持ちいただけたら、是非1歩2歩と踏み込んでいただけると嬉しいです😊

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