見出し画像

日本での残りの日に何処へ行きましょう


3年ぶりの日本、2週間の滞在でいろんなことを予定していました。
しなければならないこと、したいことなど初めに書き出していて、次々と用を済ませることができました。


日本滞在の残り日数が後二日、その一日を何処か美術館あたりに行きたいと思っていました。
特に調べもせず、タイミングよく観られるものをとのんびり構えていて、いざ出かけるときは
根津美術館へ行こうかという心づもりで家を出かけたのでした。

何年か前に行った時に、閉館時間になってしまって素敵な庭をちょっと覗いただけだったのが心残りだったのです。
一旦は表参道駅で電車を降りたのですが、やっぱり上野へ行ってみようかという気持ちが勝ってきて、その場でまた電車に乗りなおして根津駅まで。
これまで上野公園あたりに行くときは、ほとんど、JRの上野公園口から行っていたのですが、前日の娘との会話で「根津からも割と近いよ」と聞いていたので、それを思い出して。

根津駅から動物園方向へと初めてのところを歩くというのもとてもワクワクしました。

動物園の横を過ぎたあたりで左手に
[上野東照宮]と書いた幟と鳥居とが見えました。

[上野東照宮]のことは全く知らずにいましたので、興味津々で階段を登ると、とても趣のある参道、ちょうど、紅葉も美しくとても見応えのある風景が見えてきました。

目に飛び込んできたのが、立派な五重の塔。

少し行くと、立派な門の前には多くの灯籠が立ち並ぶ重々しい景色です。

唐門
諸大名により奉納された銅灯籠が並ぶ

普段は中の拝観はできないようです。

調べてみると、この門は唐門、その脇や前に並ぶ灯籠は銅灯籠で諸大名からの寄進によるものらしいです。

公園側に出る参道脇の石燈籠と周りの紅葉の取り合わせも素晴らしく、もう一度、公園側の門(水車門)から入り、眺め直しました。

桜の頃の美しい景色を想像する
公園側にある水舎門


いつかまた、桜の季節にも訪れて見たいなぁと思いつつ、公園側へ。


東京国立博物館前の広場は福島の物産祭りなどで大勢の人出で賑わっています。

東京国立博物館では、150周年事業の特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」が開かれていて、会期延長の最後の日のようでした。
特別展への入場は期待はせず行ってみたのですが、当日券はすでに完売となっていたので、常設展だけでもと思ってチケット売り場の列に並んでみました。

見た目にもそれと思しき白髪の私に係員の方から「もし、70歳以上ならチケットなしで良いのですよ」とのお声がけをいただきました!
感謝して入り口へ❣️

本館に入る前に左手の表慶館に[150年後の国宝展]というのが開かれていたので
いったいどんなもの?と入ってみると、日本の名だたる企業から、それぞれ推しの商品が[150年後の国宝候補]として展示されていました。

展示項目↓パンフレットより。

150年後の国宝候補

懐かしいものがいろいろ並んでいて、なるほどねーこういうものも150年後には国宝になりうるのかなどと思いながら、、。

会場入り口辺りのトップバッターには、ガンダムとか、ゴジラなどが。
好きな人にはたまらないような展示物もたくさんあると思われます。

競輪って日本生まれのスポーツなんですね❗️
美しい競輪の自転車
初めて実物を見ました❗️
プリキュア
吉本興業からは漫才
懐かしい写真
アチャコとエノケンだったかな
スーパーカブ号
昔、小学校の校庭で初めて
運転練習をした記憶が蘇る


普段使ったり食べたりしているようなものなどなど、150年後には国宝⁉️  と興味深く見て周りました。

私が最も懐かしくへー!と思ったものは、高校生の頃に初めて運転してみた[スーパーカブ号]❗️
見た途端に当時の懐かしい光景が浮かびました。

展示物でとても心惹かれたのは
株式会社enysiが出品していた
土佐典具帖紙 (とさてんぐじょうし)で作られた絵本。

植物学者牧野富太郎博士の物語です。その和紙の手触り、描かれている絵などがとても素晴らしいのです。牧野富太郎博士はとてもおしゃれな方だったと聞いとことがありましたが、その絵本には美しい植物や景色の中に立つ博士の姿がとても素敵です。

写真を何枚も撮らせていただきました。

花の世界へ導かれるよう
植物とともにあった
牧野富太郎博士
私たちの身近ないろんな草花
牧野富太郎博士のおかげでより親しみを持てるようになったのでしょう


調べてみると
世界一薄い和紙ということ。
この特別の絵本が手にとって見られるようになっていて、その手触りの素晴らしさを直に知ることができました❣️
その和紙で作られた絵本なのです。
ため息の出るような美しさです。

なんと、牧野富太郎博士の物語が近々朝ドラで放映される予定もあるとか。楽しみですね。


150年後の国宝候補。

ここに展示されているのはごくごく一部だと思いますが、日本の高い技術力を誇るものばかり。
150年後の日本の子孫たちがどんな思いでこれらのものと接しているのか想像するのも楽しいですね。


次は本館へ。

本館2階では日本美術の流れをたどる時代別展示になっているようです。

博物館を観た後で知ったのですが😅(行く前に知っておくべきでした💦)
[トーハクなび]というのがあったんですね。
このアプリを入れておいたら
もう少し、日本美術のことへの造詣が深まったかも😅
そのアプリの中で
時代の流れと美術の歴史、価値感などがよりわかるようになっています。

私がこの日に観た
本館2階の展示の流れが示されたアプリ内の写メです。↓

このアプリを使って、見学時に説明を聞くことができるようです。

今更ながら、惜しいことをしました。またの機会を楽しみに、、。

駆け足で回った中で、

気になった展示物の写真を何枚かピックアップしてみます。

トップバッターで出てきた
縄文土器。
縄文時代への熱い思いで記事を書いておられるnoterのんてりさんの記事を思い出しつつ観ました。
(私には古代への思いを馳せる力はないのですが、土偶への思いが少し深まった気がしています)

トップで出てきた縄文土器
可愛い姿の土偶


見逃した展示室もあり、とびとびになっていますが、武家の時代の美術の中から私が気になった写真を何枚かを貼ってみます。

こうもカッコよく鎧兜を身に着けていたのですね
美しい刀剣もいくつか展示が
ひときわ美しいと感じたラインの薙刀
これは武士の夏の[かみしも]
多分手紡ぎの麻で作られている
とても素敵な衣服
豊臣秀吉の兜
豊臣秀吉の栄華を見た思いのしたとてもユニークな兜

トーハクなびで見てみると
↓の説明文が出てきました。
[トーハクなび]より


趣味の書のコーナーでは
素晴らしい作品の数々。
名だたる歴史上の人物の筆を何枚か。

徳川斉昭筆
勝海舟筆
西郷南洲筆
南洲は西郷隆盛の号


最後に
その時代の植物のことが現れている植物の絵を一枚。

江戸時代
[雑花果蓏図]↓
展示説明


本館では、急足ながら時代時代の美術に触れ、あらゆる場面に観られる日本の美術の素晴らしさに改めて思いを深くしました。

記事が長くなり、本館の内容はとても少なくなりました😅

今日は一日、上野の森で日本文化に浸り、幸せの時間が過ごせて満足して帰路につきました。

お付き合いありがとうございました😊

冬の枯れ葉の景色もまた良いです



次回は、久しぶりに台湾から帰った日本での懐かしい日本の食べ物のことを書いて、帰国の旅の記事を終わりたいと思います。
また、覗いていただけると嬉しいです😊


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?