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台湾の観光と美味しいもの[宜蘭県] その1


トップの写真は宜蘭県三星郷の葱畑

この記事は昨年9月に一度アップしたのですが、何かの手違いで削除してしまっていました😅

そこで、今回、宜蘭の美味しいものや、写真などを新たに書き加えて❣️再度アップします。


私が暮らしているのは、台北から車で40分ほど東南側に横断した宜蘭県。

台北に比べると物価は格段に安く、空気が綺麗、水が豊富、農業、漁業が盛んなところです。

台湾の観光旅行では台北や台中、高雄などに行くことが多く、なかなか東側まで足を伸ばすことは少ないかもしれません。

東側でも、岩石の雄大な景色の太魯閣國家公園のある花蓮は有名ですね。

台北から行くとその花蓮の手前が宜蘭県です。

宜蘭にも観光を楽しむ所が沢山あります。
宜蘭県の入り口にあるのが礁溪という温泉の街です。

台北から近く、バス便も豊富で便利なため台北や基隆などから温泉通いをする人々も沢山います。

また、礁溪にセカンドハウスを持っている人も多く、そのような高層マンションも次々と建っています。
週末などは台北あたりから遊びに来る若い人たちもとても多いので、礁溪の街は観光客で
いつも賑わっています。

宜蘭県は前に太平洋、後ろには高い山々が連なっているのですが、その山の一つ、太平山という山は、昔、日本統治時代に木材を運び出した所で、そこには、当時が偲ばれるトロッコ列車が観光用に整備されて人気を呼んでいます。

木々を運び出した線路が苔むした状態で保存されている遊歩道なども整備され、自然豊かな雰囲気を味わえる遊楽區という所がいくつもありトレッキングを楽しむ人々も多いです。

以前アップしたこの記事にも、太平山の遊楽區のことを書いています。
巨大な保存樹木をガイドに案内してもらえるコースなど、圧巻の見応えのある場所についても書いています。




下記の宜蘭の観光のホームページでは宜蘭県の見どころが紹介されていますので、どんな所かどうぞご覧ください。

https://tps.forest.gov.tw/TPSWeb/wSite/mp#


幾つかピックアップしてみます。

[太平山トロッコ列車]

その名前は「太平山ポンポン車」
サイトから詳しく見ることができます。

観光客をたくさん乗せて
トロッコ列車が走ります

太平山遊楽區で乗ることができ、1時間に1回の運行で、トロッコ列車乗り場でチケットを買って乗ることができます。
私が乗ったときは、何年間か整備のための休止期間があり、再開後間も無くの頃だったため、まだ全区間は開通していなかったのですね。
途中折り返しの乗車を楽しむのみでしたが、現在は全体が走れるようになっていて、行った先で降りて観光も楽しめるようになったようです。

週末には宜蘭県、羅東から一日一便のバスが出て、太平山遊楽區のトレッキングを楽しんだり、近くの[鳩之澤温泉]を楽しんだりして帰れるよう、とても便利になっているようです。(上記ホームページでバスの時刻表なども詳しく見ることができます)


[羅東林場]


羅東には山から運び出した木材の貯木場跡がきれいに整備保存されていて、現在は[羅東林場]として無料で観光ができる公園になっています。


当時のままの施設が残り、ビデオ放映などもあり、当時に思いを馳せることができます(ここで仕事をしていた日本人の思い出の手紙を日本語の語りで当時を思い出すストーリー)。

事務所や社宅などの日本家屋も保存され、貯木場の周りは木道の散歩コースができ、植物や野鳥観察もできるとても気持ちの良いほっとする憩いの場所です。

池の周囲には木道が整備されていて
素晴らしい散歩コースになっています
当時の機関車も見ることができます。


[西郷菊次郎翁の遺徳を讃える石碑]


日本統治時代に、西郷隆盛の子供の西郷菊次郎が県知事を勤め、多くの功績を遺しており、宜蘭川沿いにはその記念の石碑があります。

現在でも宜蘭市と西郷菊次郎の出生地の鹿児島県奄美大島、龍郷町とは継続した交流が続けられています。

宜蘭河沿いに建つ
西郷菊次郎翁の石碑
[西廳憲德政碑]


[宜蘭設治記念館]

宜蘭市の中心部には当時の知事官舎が保存されていて、現在は「宜蘭設治紀念館」として見学することができ、当時の趣が感じられます。

宜蘭設治記念館
下記ホームページより

https://travel.yilan.tw/ja/attraction/details/625


宜蘭には特産品を使ったおすすめの
B級グルメが沢山あります。

[宜蘭県特産の三星葱]

宜蘭県の有名な農産物に、三星葱(さんしんねぎ、台湾読みサンシンツォ)があり、柔らかくて甘味のあるこの葱を使った名物料理が沢山あります。

三星葱
このように束ねて市場や道路端の売り場で売っています。


山の美しい水で育つ、美味しい野菜、果物が沢山とれる農業地帯の三星というところで育った三星葱は日本の白葱と細葱の中間くらいの太さの葱で白い部分も葉の部分も柔らかくて美味しいとても人気の葱です。市場では上の写真のような立派な葱の束が目につきます。

宜蘭の各地でこの三星葱を使った名物料理があります。

特に有名なのが、温泉の町礁溪にある

[柯氏蔥油餅]


私が住む家のすぐ近くにある[柯氏蔥油餅]は宜蘭のグルメではまず出てくる有名店で、開店間もなくからすぐに列ができます。

お店は1坪くらい?という店構え

目の前で次々と揚げられて熱々を
売っていて、手際が良いので長い行列もあっという間にさばかれて並ぶ人もそれほど苦にならないのかな?
[柯氏蔥油餅]を買うための雨の中の長い列
写真には収まりきれない💦


外はふっくらパリッ、中はもちもち、フワッとした食感でたっぷりのネギの上に卵を載せて揚げてあります。網の上にあげると、好みの辣(ラ=辛いソース)を自分で塗って袋に入れてもらい、袋ごともってパクつきます。

揚げ鍋から直接客の目の前へ
客は素早く自分の好みのソースを塗ります
3種類くらいを重ねて塗るのも有り
葱と卵が入った葱油餅


その場で揚げたて熱々をハフハフ言いつつ食べるのが一番!
餅、葱、卵、ソース、そして油が合わさって魅惑の味ですねー。

買った人たちの多くがすぐに、近くに腰掛けたり、立ったままで食べています。中にはまとめ買をして帰る人も。

私は、あの長い列に並ぶ根性はありませんが、幸い家の近くなので買い物ついでに人が並ぶ前のタイミングで寄って買うことができ、たまにこの魅力的な味を味わっています!

葱油餅は卵入りで35元(140円)。 
(つい最近40元に値上がりしました)

また食べたくなる味❗️


[三星葱綣餅]

これは葱の作られている現場、三星の集落の廟の門前にある有名店。
先の葱油餅と良く似た名前の葱餅ですが、
これは揚げてあるのではなく、焼いていて、出来上がりを巻いているので[葱煎餅]とも[葱捲餅]とも呼ぶようです。

油っこくなく焼いた香ばしさとたっぷりの甘味のある葱の魅力的な味です。

パリパリと焼いた外側が香ばしい
鉄板と上から降ろす熱源で
裏表と焼いて焼いて結構手間をかけて焼いている
写真に写っているご主人は鉛筆画の達人
店内に作品が沢山飾ってあります。

特産の三星葱の採れたてが1束100元で売られています。

たっぷりの甘い葱




羅東夜市の中にある

[三星葱餅]


夕方4時くらいからの開店。いつも列ができています(この夜市では一番人気の店かな?)

直径7-8cmくらいの湯飲みのような型に小麦粉を練ったような生地を載せて、肉の餡を少し入れてその上に刻んだ葱をこれでもかというくらいぎゅうぎゅう押し込んで、生地をつまんで包み込み、円盤型にしたものを油でじっくりこんがり揚げます。

これに好みで胡椒を振って袋に入れてくれます。1個35元(130円)。
やっぱり揚げたてが一番。
葱の美味しさが際立ちます。

こんがり揚げられた葱餅ち
並んでいる客に注文を聞いて
その場で作っていく
好みで胡椒をかけてくれて1個ずつ袋に入れてくれます




私はこの三星葱餅のことを宜蘭のグルメ本で知って、時間もわからず昼間に探し回ったことがあります。

その後、夜市の店だと知り、夕方から出かけて探し当てた時は感激でした!
昼間は商店の通りで、夕方から、道路に屋台の店を出すので、探してもないはずですねー😅


宜蘭市の有名店

[正好鮮肉小籠包]


宜蘭市の新月廣場(デパート)の近くにある小籠包屋さん。
台湾の小籠包はとても有名で、台北の
鼎泰豐で食べて感激した方は多いのではないでしょうか。

宜蘭のこの小籠包は、あの鼎泰豐の次に美味しいとのうたい文句ががあるとか。
 もちろん、ここのが一番という人も多々います!

ここの小籠包は小ぶりのものが10個で一皿。たっぷり味わえます。


下の写真はセイロで蒸したものが皿に盛られ、好みで辣(辛いソース)をかけてあるもの。

他のメニューは酸辣湯と豆乳のみ。
小籠包と酸辣湯の組み合わせは冬場は体がポカポカ暖まります。

食べるところはオープンスペースなので、夏は暑くて酸辣湯はパスすることも
値段は小籠包は80元、酸辣湯が30元 と、この美味しさでこのお値段!素晴らしいです。

ここは人が並んでいないので、今大丈夫かなと思って寄ってみると、番号札を渡されます。店の近くで三々五々人がいると思ったらそれはみんな番号札を持って順番を待っている人たちでした!

以前、東京から大学生の孫が遊びにきた時は40-50分待たされたこともあります(最初で何分待ちです、と言われますけどね。)。
それでも、「待たされた甲斐があった!スゲーうまい。」と喜んでいたので私も嬉しくなりました。

この小籠包には三星葱がたっぷり入っていて、肉と葱のジューシーな味わいがなんとも言えない美味しさなのです。

お店の傍で、山積みされた葱が専用の機械で次々小口切りにされていってるのも、いかにも、葱たっぷりの小籠包を作るお店らしい光景です。

熱々の小籠包と酸辣湯



このお店の営業時間は10時から午後3時まで。

なんと!この人気店が私の家のすぐ近くにもオープンしました❣️

情報キャッチの速い若者たちが、早くも次々訪れています。
すぐに食べられるという安心感で私はまた一度しか行っていません😅


他にも宜蘭には肩を並べるくらい美味しい小籠包屋さんがあるんです。

台湾に移住してきてすぐの頃から、私がしょっ中行っていたのが

[正常鮮肉小籠]

という店。

羅東の市場近くにあり、ここも負けず劣らず美味しくて、いつも列をなしています。
客席はそれほど多くないので持ち帰りの人も多いです。
営業時間は朝6時から午後1時半まで。

ここの小籠包も三星葱たっぷりで、先の店に美味しさは負けず劣らずです。

ここの酸辣湯はパクチーが入っているのが嬉しいです。(苦手な人は入れないように頼めばいいです)

行くと顔を覚えてくれていて、笑顔で応対してもらえる優しいお店。



先日、三星葱の産地の市場まで足を伸ばして新鮮な野菜類を沢山買い込み、昼に近くの食堂で食べた「三星葱とイカの炒め物」の美味しかったこと、葱そのものの新鮮な味が最高でした。

この三星葱を我が家で日本風に「ぬた」にしたりもしますが、肉厚感、甘みがありその味もまた、とても美味しいです。


三星葱を使った美味しい料理!まだまだ沢山有りますがこの辺りで。

他にも、蒸しパンやお土産用の宜蘭名産[牛舌餅](牛の舌のような細長い形の煎餅)、クラッカーなどなど。

葱好きにはたまらないものを沢山探すことができます❣️

宜蘭特産の金棗、温泉トマト、三星上将梨のことなど次の機会に。



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