私の好きな 台湾の美味しい物
[トップの写真は、台湾の友人のお母さん宅の自家製蘿蔔糕(大根餅)]
台湾の美味しいものについて前にも書きましたが、まだまだ美味しいものは沢山あります。
私が体験したものは、まだ、ほんの一握りだろうと思います。外で食事をするたびに、「美味しい!」と感激すること度々、お店ごとにそしてお家の味にも、それぞれの美味しさがあります。
台湾は麺料理の種類も豊富です。
前回、牛肉麺について紹介しましたが、そのほかにも美味しい麺料理がいろいろあります。
[乾麺]
乾麺という汁のない麺料理、初めのうちはあまり関心はなく、お店にも寄り付かなかったのですが、あまりにも賑わっている乾麺の看板が出ているお店があり、気になって入ってみました。
初めて入った時は、まず、入り口で注文するのに、メニューの読み方や注文の仕方も分からず戸惑いつつ、何とか席につくことができました。
初めての時は、スープを注文することもわからず、汁の無い麺だけで食べ方もわからず、周りを観察しながら食べたこともありました💦💦
次に行った時には、メニューの魚丸湯(魚団子のスープ)や餛飩湯(ワンタンスープ)から、好みのスープを一緒に注文するようだということが分かり、このスープと一緒に食べると、より美味しいし、食事としても満足感があることも分かりました。
羅東という所の[阿姑乾麺]は昼時はすぐ満席になる人気店。
丼にタレを合わせて、茹でたての熱々麺を入れ、サッとかき混ぜたものが出てきます。テーブルの上にある、辣(辛味ソース)や酢を好みで入れて
自分で手早く混ぜ合わせて食べます。
[麺が赤くなるほど辣(辛味ソース)を入れる人もいます]
2-3日経つと「また、食べたいなぁ」と思うほど、クセになる味なのですねー。
値段は乾麺が35元(大は50元)、餛飩魚丸湯(ワンタンと魚団子が入ったスープ)35元、合わせて70元(280円)。
スープに入っているワンタンがトロリと良い舌触りでとても美味しいです。
私はここのお姉さんたちとすっかり顔馴染みになり、私の顔を見ると、注文の品が分かってもらえるほどになりました。
今はメニューの[餛飩魚丸湯](フントゥンユウワンタン)もなんとか言えるようになりました😅。
(ちなみに、“ワンタン”のことを“フントゥン”ていうんですね)
[二両麺]
上の写真の麺を下の写真のように、よく混ぜていただきます。
一生懸命混ぜて丼のふちまで汚してしまっていますねー。恥ずかしい〜😅。
胡麻風味と辛味の乾麺です。
宜蘭市の[老春村ニ両麺]は牛肉麺も有名ですが、ここの[二両麺]という乾麺はとてもコクのある味が特徴です。
ニ両麺は70元(280円)、20元(80円)で一緒に注文できる[牛湯(牛スープ)]は濃いコンソメとでもいうようなとても濃厚な味です。体が温まります(上の写真の右上に写っているのが牛湯です)。
[吙咕麺]
空港のある桃園から、もう少し南に行った所に関西という所に、友人たちとドライブに行き、連れて行ってもらった人気店。
そこの[吙咕麺]という乾麺も、これまで食べた乾麺とはまた違った味で、とても美味しいものでした。
店の前の待ち席にはかなりの人が待っています。
店内は2階まであり広く、1回で注文をして席で待つというシステムで効率よく動いていました。
麺以外の料理も色々あり、どれもなかなか良い味。
[尢咕麺]はスープと小皿がセットになって115〜120元(470円くらい)。
[水餃子]
台湾で美味しいのはなんといっても、水餃子。どこのお店で食べても、ほとんど裏切られたことはありません。
[美味しい水餃子のいろいろ]
水餃子は主に豚肉とキャベツが入ったものが定番、豚肉とニラの入ったものも多いです。
お気に入りは
漁港にある小さなお店にある[ニラの水餃子]。シンプルでいくらでも食べられる美味しさです。
冷凍の持ち帰りもできるので、定期的に買って帰っていました。
今は、引越しをして少し遠くなったのでしばらくご無沙汰しています。
漁港近くの太平洋の見晴らせる海岸の景色もまた素晴らしく、美味しいもの食べがてら度々訪れたくなる所です。
[友人の家の手作り水餃子]
台湾の南の端、屏東の友人宅の手作り水餃子。
お母さんのお家では、一族が集まって、たくさんの水餃子と巨大な蒸し器で蒸された蘿蔔糕で食卓を囲んでいました。
ご相伴にあずかり、そのプリっと美味しかったこと!
大根餅も、それぞれ家庭の味があるようで、冬の大根が美味しい季節になると良く作られるようです。
また、友人がフライパンでその餃子をパリッと焼いてくれたのも絶品でした!
ちなみに、焼いた餃子は台湾では[鍋貼]と言います。
[持ち帰りの生餃子]
台湾には、生餃子を売っているお店も結構あります。
台北の台湾大学近くにある
[阿玉水餃子]は誰に教えてもらったわけでもないけど、書道教室に通うときに通りすがりに見つけたお店。
たくさんの出来上がった餃子がパック入りで積み上げてあり、バイクで立ち寄った人たちが、次々と結構な量を買っていく人気店のようです。
このお店では、たくさんの人たちがその場で餃子を包む作業をしていて、作りたてを、生で売っています。
10個単位でパックに入っています。
私も、10種類はあろうかという中から2-3種類選んで買い、その美味しさを知りファンになりました。
定番の豚肉、キャベツの混ざったものの他、ニラ、黄ニラ、香菜(パクチー)入りなど(10個入りで50〜60元=200〜240円)と安いです。
新鮮蝦入りなどもあり、お値段は高め(10個入りで120元=480円)ですが、プリッとしたエビが入っていて、その味は抜群です。
どれも美味しいのですが、私のお気に入りは、香菜(パクチー)入りのもの。
パクチー入りの水餃子には他ではなかなか出会えないです。
[水餃子の皮専門店]
また、台湾では、水餃子の皮の専門店もあります。
羅東の市場で、友人に行きつけの皮専門店に連れて行ってもらって、「ここのがとても良いのよ」とのこと。
皮は大、中、小、のサイズの生の皮が50枚単位?くらいで売っています。
日本でも餃子の皮は袋入りで売っていますが、台湾のは、少し厚めで、水餃子作りに適しています。
この皮を使ってそれぞれの家庭の味を楽しんでいるんです。
水餃子はまさに、台湾の国民食とも言えるのではないかと思います。
さまざまな味が楽しめるのは、水餃子好きにはたまりませんね。
私はこれからも飽きることなく食べ続けることでしょう。
[肉包]
我が家から車で10分ほどの所に、人気の肉包(肉まん)店があります。
[大鼻南肉包]
10種類くらいの万頭があります。
私の好みは、店でも一番人気の肉包と五穀包。
どれも1個12元(48円)!日本では考えられない価格⁉️
皮がふんわり、モチっとした加減も良く、中の肉餡もとても良い味です。
日曜日などは、バスの団体客が一斉に買いにくるほど、普段でもお昼過ぎには、売り切れが出る人気ぶりです。
[胡椒餅]
台湾の胡椒餅はとても有名ですね。
肉やネギなどの餡を生地で包んだものを、窯の内側に貼りつけてこんがり焼いていき、焼き立てを袋に入れてくれます。
私が初めて食べた胡椒餅は、とても有名な台北の饒河夜市の胡椒餅屋さんのもの。台湾の友人が「美味しいよー。でも辛いかもねー」と連れて行ってくれたのです。
パリッとした中に胡椒がかなり効いた肉餡が衝撃的な美味しさで忘れられない味でした。
また、最も古いお寺として有名な、台北の龍山寺の近くの小さな筋にある胡椒餅屋さんの胡椒餅も観光本などには必ず載っています。
日本の友人が遊びに来た時に、グーグルマップを頼りに、探し当てました。
えー、こんな所にあるの?というような小さな筋の奥にそのお店はありました。
予約番号の紙を渡されて待つのです。
タイミングよくその日はそれほど待たされることもなく買うことができ、近くの公園で熱々を食べ、大満足でした。
上の二つの胡椒餅は台北の有名店。
でも、さすが台湾、以前暮らしていた近くにも評判の胡椒餅屋さんはあります。
[焼餅(シャオビン)]の看板のお店では、他にもキャベツがぎっしり詰まったものや、小豆餡、白餡、胡麻の餡入りなど、美味しい焼餅がいろいろあります。
私が好きなのはキャベツ入り、食べ応えがあって軽い昼食としてもOKです。
羅東の市場近くの[羅東焼餅]では、胡椒餅だけを買おうとしたら、「白餡のは買わないの?これはうちのおすすめだよ!食べてみなさい。」と勧められて買ってみると、自慢するだけのことはある、とても美味しい焼餅(シャオビン)でした!
新しい味の開拓がますます楽しみです。
[爌肉飯](コンローファン)
[爌肉飯]と看板がかかったお店もよく見かけます。
大ぶりの皮付きの分厚い三枚肉(バラ肉)を柔らかく煮込んだものが白いご飯に載っています。
人気の魯肉飯(ひき肉版)の 、肉の大きい版という感じですね。
[焢肉飯]とも書くようです。
どこのお店もとても美味しいのですが、中には脂身部分があまりにも多い時もあり、それはあまりいただけません。
写真は台中の第二市場の中の有名店で食べたもの。
この肉の食べ応えのあったこと!ほんとに美味しかったです。
その時は、日本から旅行で来た娘と食べ歩きが目的の旅だったので、一日で台中の美味しいものを色々食べたくて、いくつかのお店を梯子して、いろんな料理を少しずつ食べ歩きました。
中でも、爌肉飯は、「あーもう少し食べたかったなぁ」と、、。
また、行きたいです。
[粽]
[肉粽]も有名で、6月の端午節には
あちらこちらの粽専門店では、色々な種類の物がたくさん売られます。
台湾の人々は自宅でも作るようですが、お気に入りの店の物を贈りあったりするする習慣があるようです。
前のアパートでは、お隣さんや友人から粽をよくいただき、いろいろな味の粽を食べることができました。
それぞれのお店の美味しさがあって、冷凍しておいて、食べるときに蒸し直していただきます。
[油飯]
粽の中身とおおよそ同じような材料を全体に混ぜて蒸した中華おこわが
[油飯]、これも家々やお店で材料に違いがあるようです。
胡麻風味の[麻油飯]というのもあります。
料理好きの友人に、彼女の自慢の味の油飯の作り方を教わったので、また、次の機会に紹介したいと思います。
宜蘭県にはとても有名な名物料理があります。
「甕窯雞」
丸鶏を薪を使って窯で焼いた
「甕窯雞」という料理は宜蘭の方の名物料理で大人気です。
私の住む近くの国道沿いにも、お店の前に大きな窯が並んでいたり、こだわりの薪が積んであったりしてアピールしているお店がいくつかあります。
店の前で通りの車の客を呼び込んだりも盛んです。
少し南の方に行った、蘇澳という所にある
[番割田甕缸雞]で、台湾の友人家族に招待していただいてご馳走になりました。(大人数でイベント的に食べると楽しくて、美味しさも倍増!)
ご主人のおもてなしで(丸鶏を客が自分たちでさばく)いただいたのです。
香ばしく焼かれた熱々の丸鶏を、軍手の上にポリ手袋をつけ、手で豪快に裂き、みんなに振舞ってくれます。
塩、胡椒と、鶏を焼くときに出る旨味たっぷりの肉汁をつけて食べるその美味しさは格別です。
[猪脚(豚脚)の煮物]
(台湾では豚肉のことは猪肉と言います。)
羅東の大きい病院前にある
[發伯覇王猪脚]という店のこの料理。
トロットロッに煮込まれた豚足は三段階(太腿の部分から脚先にかけて)の部分を分けて選ぶことができます。
定食の形で注文します。
写真のような組み合わせ、豚脚、煮卵、厚揚げ、竹の子が一皿に盛られています。
ご飯は魯肉飯、青野菜の炒め物がついて、110元(440円)。
持ち帰りの弁当もあります。
この豚脚の煮込みの味、煮込み加減はもう、豚肉好きにはこたえられない味です。
しょっちゅう食べるとちょっと罪悪感が伴うかな?
台湾での美味しいものとの出会いは、特別ではなく、手近な食の中にゴロゴロある感じ、日々の暮らしの中で、美味しいものとの出会いを楽しんでいきたいと思います。