台湾の[昭和菜]という名の野草のこと
台湾には[昭和菜]という名前の食べられる野草がある、というお話です。
トップの写真が[昭和菜]
Wikipediaより
日本統治時代の名残の名前が付いた野草なんですね。
この野草を実際に見たのは先週のこと。
先週の水彩画教室でとても天気が良いので、みんなで写生に出かけました。
私の住む宜蘭県はとても雨の多い所。太平洋を前にすぐ後ろには高い山々が連なっている地勢のため、台湾では他の地域で水不足が起きている時でも、ここではいつも水は豊か。
梅雨時はもちろん、秋の頃、冬の寒い頃とよく雨が降っているので、ここに住む人々は雨には慣れっこ。
どんな雨の日でも、カッパを前後ろ逆に着て、バイクで颯爽と走り回っています。
そんな宜蘭の人たちも晴れの日はやはり、ことのほか嬉しいようで、
すぐに「今日は外へ冩生に行こう!」となります。
先生を含めて5人、車に便乗して山の小さな池の方へ。
[雙連埤(ションリェンピー)]という名前の自然豊かなキャンプ場などに人気の所のようです。
埤というのは灌漑用の貯水池などの意味もある、小さい池などのことのようです。
池を囲むように畑や野道などがあるとても長閑な風景です。
天気の良いこの日は人々が三々五々車を降りて散策したりしていました。
私たちも車を降りて、少し小高くなった林の中へ。
木陰を見つけて、さっそく思い思いに冩生。
冩生の後は、持参の果物やおやつ、お茶を広げて緑の中でのティータイム!嬉しいひとときです♪
その後の
春真っ盛りの野道の散策も心躍りました❣️
そして
今日の主題の[昭和菜]という野草にも出会ったのです!
どうしてこの花が目に止まったかというと、以前、朝の散歩で出会う友人が、写メを送って来てくれたことがあり、
「川の堤防に昭和菜がたくさんあったよ。食べられるからとりに行ってみたら」とのこと。
ところが翌日には草払機できれいに払われてしまっていたのです😅
それで私は実物は確かめていなかったままだったのです。
もしかしたら、これは昭和菜?と。
一緒に歩いていた友人に尋ねると、
その花の名前がまさに昭和菜でした!
そして、彼女はその野草にまつわるとても興味深い話をしてくれたのです❣️
その友人は、IT関連のエンジニアとして日本企業で長く仕事をしていた(日本語は話せませんが英語は得意)そうですが、リタイア後は故郷の宜蘭に帰って来て、自然農法の畑でいろんなものを育てています。
彼女はとても物知りです。
この植物の名前は[昭和菜(ツァオハァツァイ)]といって、日本時代に持ち込まれたもので、この草は別名、飛行機草とも呼ばれたりしたんだよ、とのこと。
それは、種を飛行機から撒いて沢山育ったところからそう呼ばれたという興味深い話!
かじっても大丈夫というので、柔らかい葉先を少しかじってみたら、春菊などのような芳ばしい味がしました。
そこで、Googleで調べてみたら、
なんとその飛行機草の話が出てきました!
このブログの文章のGoogle翻訳の一部を、わかりにくいところもありますが、下記に引用しました。
日本軍の食糧供給の手段として台湾に導入した植物なのですね。
野菜として利用できることから、台湾の人たちにも受け入れられ、上手に利用されたもののようです。
Googleで昭和菜と調べると
Wikipediaで出てきました。
なんとなく見覚えのあるこの植物は日本では[ベニバラボロギク]という、道端などではよく見かける植物だったのです。
これが食べられる野草ということは知りませんでした。
私は結構野草好きで、ヨモギやノビル、ふきのとう、ヨメナ、ツワブキなどなど、他にも有名なタラノメやウドなどを季節には楽しんでいたのです。
今、市場などで売られていることはなさそうですが、台湾の人たちには広く知られた野草のようです。
そこで、念のためと思って
近くで有機農場を営む友人に「昭和菜食べたことはありますか?」と尋ねたところ、「うちの農場にあります。とても美味しい」との返事です!
まだ小さいらしいので、良い時期には、きっと私の手にも入りそうです。
日本でも利用している地域があるのかもしれませんね。
近々、昭和菜の料理を食べるのが楽しみです❣️