御茶ノ水でレコードを買ってカレーを食べる

月曜から9時まで残業をし、疲れたなと思いながら、帰りの電車でディスクユニオンのサイトを開く。ここ数年、帰りの電車でのルーティンは、自分のウォントリストに加えているレコードが追加されているかどうかを確かめることだ。ウォントリストのレコードが入荷しているという通知が表示されると、ドキドキする。リストには、ある程度欲しいものを絞って登録しているので、この通知が表示されるということは、自分が探しているレコードを手に入れるチャンスがあることを意味している。

ドキドキしながら通知をクリックすると、The Aluminum Groupの『Happyness』が在庫に上がっている。おそらく2年間くらいは欲しいものリストに入れていたけれども、なかなか出会えなかったレコードだ。それでも、まだ油断はできない。いくら欲しいレコードでも、価格次第では購入を断念せざるを得ない。中古市場でそこまで価値のあるレコードではないとううことは分かっていたので買える範囲の価格だろうと思いながら恐る恐る確認すると、2000円程度だった。これにはホッとした。すぐに店舗受け取りを申し込み、実際に購入することができた。

Benny Singsにも通じるような、ミニマルでポップな楽曲を作るのが上手なアーティストで、とても気に入っているのだが、アルバムのジャケットに少々癖がある。集合体恐怖症の人が見たら嫌な気持ちになるかもしれない。

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店舗受け取りをしていたレコードを受け取りに、御茶ノ水のディスクユニオンに向かう。(上記のレコードのことである。)買取に出すレコードも持参していたため、それらをまず預けることにした。査定には30分ほどかかるとのこと。待ち時間をどう過ごそうか考えたが、ちょうどお腹が空いていたので、お昼を食べることにした。

御茶ノ水から少し歩いて「べっぴん舎」に行くことに。メニューを開き、迷った末に「黒のカシミールカレー」を注文。店員さんから「辛いですが大丈夫ですか?」と念を押される。過去に数回食べたことがあり、かなり辛かったことを思い出す。不安な気持ちを抱きつつも、「大丈夫です」と答えた。

案の定、とても辛い。唇だけでなく、口全体が痺れるような感覚に襲われる。それでも不思議と、パクパクと食べ進めてしまう。そして、とにかく汗が出る。じんわり汗をかく程度ではなく、噴き出すような汗だ。誰にでも勧められる辛さではないけれど、不思議とまた食べたくなる魅力があるんだよな。