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[星5]『グランメゾン東京』は「料理版ワンピース」である!【感想記事】#4
どうもこんにちわ。今日はU-NEXT、Netflixなどで配信中のTVドラマ「グランメゾン東京」をの感想をここに記したいと思う。
ネタバレ注意なので、これから見ようとしている方は注意されたし。
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あらすじ
フランス・パリの一流レストラン「ランブロワジー」で修業を積み、ミシュラン二つ星を獲得するレストランを築いた伝説の日本人シェフ・尾花夏樹。しかし、ある事件をきっかけに彼の栄光は一瞬で崩れ去り、名声も信用も全てを失ってしまう。
失意の底で出会ったのは、夢破れた女性シェフ・早見倫子。共に新たな挑戦を誓い合い、東京にレストラン「グランメゾン東京」をオープンさせることを決意する。高級食材に頼らず、国産食材の可能性を最大限に引き出す独自のスタイルを武器に、彼らはミシュラン三つ星獲得という大きな夢に向かって走り出す。
しかし、次々と立ちはだかる困難――予約キャンセル騒動、競合店との熾烈な争い、そして尾花の過去の影。彼らはその都度仲間と共に試練を乗り越え、料理への情熱と絆を深めていく。
果たして「グランメゾン東京」は、再び世界に名を轟かせることができるのか?シェフたちの挑戦、そして葛藤と成長を描いたドラマチックな物語
ということで、ナッツ混入事件により信用を失った凄腕のシェフ・尾花夏樹と、彼の料理に希望を見出した女性シェフ・早見倫子が、ミシュラン三ツ星を目指すサクセスストーリーです。
登場人物
尾花夏樹(おばな なつき)
演 - 木村拓哉
天才的なセンスと腕を持つ型破りなシェフ。過去にパリで二つ星を獲得するも、ナッツ混入事件で全てを失い堕落した生活を送る。2018年、早見倫子との出会いを機に再起を決意し、共に「グランメゾン東京」を開店。料理に妥協を許さない性格ゆえに対人関係に問題を抱えつつも、料理で人を魅了し、ミシュラン三つ星獲得を目指す。
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早見倫子(はやみ りんこ)
演 - 鈴木京香
「グランメゾン東京」のオーナーシェフで、本作のヒロイン。食材や調理工程を瞬時に見抜く絶対味覚の持ち主。尾花の料理に衝撃を受け、彼と共に再起を目指す。堅実で面倒見が良く、時に尾花の暴走を支える存在。自宅をレストラン事務所としても利用するなど、料理への情熱を注ぐ。
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平古祥平(ひらこ しょうへい)
演 - 玉森裕太
元「エスコフィユ」の見習いシェフで、「グランメゾン東京」のスーシェフ。料理の手際が良く厨房の安定感を高める実力派。過去の事件で苦悩するも、尾花や仲間の支えで再び料理人としての道を歩む。冷静な判断力と繊細な技術で店の新メニュー開発にも貢献する。
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相沢瓶人(あいざわ かめひと)
演 - 及川光博
元WEB料理研究家で、「グランメゾン東京」の部門シェフ。かつて「エスコフィユ」で尾花と共に働いた実力派。娘を育てながら料理の道に戻り、飄々とした態度ながらも鋭い洞察力と繊細な技術で店を支える。
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京野陸太郎(きょうの りくたろう)
演 - 沢村一樹
元シェフで「グランメゾン東京」のギャルソン。かつて「エスコフィユ」で尾花と共同経営者を務めるも、ナッツ混入事件を機に借金を背負う。倫子の支えで再び尾花と共に働くことを決意。穏やかで誠実な性格だが、倫子への想いを秘めつつ尾花に嫉妬する一面も持つ。
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原点となるナッツ混入事件
尾花夏樹がシェフを務めていたパリの二つ星「エスコフィユ」で、2015年の日仏首脳会談の昼食会で提供された料理にアレルギー食材(ナッツ)が混入した事件。この事件により、「グランメゾン東京」に関わるメンバーの人生は大きく変わった。
少年漫画的展開
この作品はまさに「少年漫画」のような展開が多い。孤独な主人公のもとに仲間が集まり、ライバルと争いながら目標に向かって切磋琢磨する。胸が熱くなる王道のストーリーが繰り広げられる。
一芸に秀でた優秀な仲間たち
この作品は「料理版ワンピース」と言えるだろう。尾花と早見を船長に、相沢や京野、松井といった優秀な仲間たちが集まる。彼らはそれぞれ得意分野を持ち、場面ごとにスポットライトを浴びる。例えば、京野陸太郎は「グランメゾン東京」の欠かせない存在だが、料理は苦手。しかし、彼はお客様とのコミュニケーションや経費管理を担当し、チームを支える。また、松井萌絵は優れたパティシエで、尾花たちにはない感性を持つ。彼女の華やかなデザート作りは、店に欠かせない要素となる。
ライバル店との競争
「グランメゾン東京」のライバルとして登場するのが、東京・南青山の二つ星レストラン「gaku」。尾花と共に「ランブロワジー」で修業した丹後がシェフを務めている。オーナーの江藤は汚い手段を厭わず、金を使って商法を展開するが、その悪役的な立ち位置にも憎めない一面がある。丹後シェフの優しさとの対比が、ストーリーに緊張感を与えている。
尾花・京野・相沢のお互いを支えあっている感
それぞれに与えられる試練
「グランメゾン東京」に登場するキャラクターたちは、それぞれ独自の背景や葛藤を抱えている。その中で彼らに課された試練は、料理人としての成長だけでなく、人間としての成長にもつながる重要なテーマとなっている。以下では、各キャラクターにどのような試練が与えられ、どのようにそれを乗り越えたのかを紹介する。
料理人としての信頼-尾花夏樹ー
かつてパリの二つ星レストラン「エスコフィユ」でシェフを務めていたが、アレルギー食材混入事件ですべてを失う。過去の失敗から立ち直り、再び料理人として名声を取り戻すことが試練となる。また、三ツ星獲得にこだわりつつも、最終的に自身ではなく倫子の料理が三ツ星を獲得し、料理人としてのプライドと向き合うことになる。
隠していた真実とその責任-平古祥平
尾花の見習いとして働いていたが、ナッツ混入事件の真相を隠していたため、尾花との信頼関係に問題を抱える。過去の過ちを告白し、料理人として再起するとともに、尾花との関係を修復することが試練となる。事件の真相が公表されたことで、料理人としてのキャリアも危機にさらされる。
イチから始めることの大変さ-芹田公一
「グランメゾン東京」の従業員として採用されるが、フランス料理の技術や知識が未熟で料理を任せてもらえない。料理人として技術を磨き、店に貢献する存在になることが試練となる。また、一時的にスパイ行為をしてしまい、それを乗り越えて信頼を取り戻すという課題も抱える。
家族と仕事-相沢瓶人
尾花と共に「エスコフィユ」で働いていたが、事件をきっかけに家族が失踪し、日本でレシピ動画配信者として活動する。家族との関係を再構築しながら、「グランメゾン東京」の一員として店を支えることが試練となる。また、娘の親権をめぐり厳しい選択を迫られる場面もある。
ドラマを通じて、それぞれがどのように試練・困難を乗り越えるのか、親身になってみることができた。
おいしそうな料理の数々
「グランメゾン東京」に出てくる料理は、ただの食べ物じゃなくて、まるで芸術作品みたいな仕上がりになっている。一皿一皿に細かなこだわりが詰まっていて、見た目の美しさはもちろん、素材や調理法への工夫がすごい。画面越しでも「美味しそう!」と感じるほど、迫力が伝わってくるのがこのドラマの魅力である。
さらにすごいのが、料理ができるまでの過程である。包丁の音や、フライパンで素材が焼ける音、鍋でぐつぐつ煮える感じがリアルに描かれていて、見ている。完成した料理をテーブルに出すときの演出や、それを食べた人たちのリアクションも、料理の美味しさをより引き立てている。
温かい手長海老のスープ
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第1話で手長海老を使ったエチュベという料理がありましたが、過去の料理を回想するために、1話と同じ手長海老を使った料理を考えて欲しいというテーマの上で考えたお料理です。殻付きの手長海老をぶつ切りにして、エチュベと似たような方法ですが、海老の殻でとったスープにお野菜とかを入れて、仕上げの段階で手長海老を入れ、一瞬だけ火を入れたらすぐに盛り付けます。第1話を思い出していただけるそんなスープを考案してみました。
こんな感じで、めちゃくちゃおいしそうな料理が毎話出てくるので、それも楽しい。また、どの料理も工夫を凝らしているので、そのあたりに注目するとより楽しめるだろう。
まとめ
「グランメゾン東京」は料理そのものの魅力を存分に味わえるドラマである。登場する料理の数々は、見ている人に「これ食べたい!」「こんな料理作ってみたい!」と思わせる力がある。
年末のスペシャルドラマと映画公開が決まっている。今後にも楽しみな作品である。ぜひ見てほしい。